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ロマネの夜に酔わされて
伊郷 ルウ〔著〕
講談社 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/宗真仁子(講談社X文庫ホワイトハート)

ダイニング・バー<ロマネ>を経営する小石川翔の前に現われた青年・クラウス。ソムリエを目指す彼は、ドイツで出会ったバーテンダーだったが、小石川を訪ね突然日本へやってきたのだった。
彼を雇った上、しかたなく居候させることにした小石川を、礼の代わりに抱きたいというクラウス。二人は身体だけの関係を続けるが、小石川はいつしかクラウスに惹かれはじめ…。
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クラウス・月河(つきかわ・25歳)×小石川翔(こいしかわしょう・40歳)

「ロマネの夜に酔わされて」雑誌掲載
「ロマネの長い夜」書き下ろし の二編収録されています。

ドイツでバーテンダーと客として三回会っただけのクラウスと小石川。
ある日突然クラウスが文字通り身一つで小石川を訪ねてきます。
小石川のようなソムリエになりたいというクラウスを自分の店で雇い、ホテルさえ取っていなかった彼を自分のマンションの一室に住まわせることにするのですが、その夜なんとクラウスは「お礼がしたい」といって小石川を抱こうとします。商社をやめてから店を始め、軌道に乗せるまではと仕事一筋で恋人も作らずにいた小石川はつい欲望に負けてクラウスを受け入れてしまいます。
しかし始めこそ身体だけの関係も気軽でいいと思っていた小石川ですが、次第にクラウス自身を好きになってしまいます。クラウスに一度も好きだと言われたこともない身体だけの関係が小石川は次第に苦しくなっていきます。クラウスが好きだと言ってくれればいいのに…と願う小石川。15歳もの年齢差に自分から言うことは躊躇われ、小石川は悩みます。
そんな時、小石川は常連の客・高遠(たかとう)から告白されてしまいます。
「好きだ」と言ってくれる高遠に揺れる小石川は、25年来の親友・仲嶋(なかじま)に相談を持ちかけるのですが…。


オヤジと呼ばれる40歳の受けでございます。
小石川を「オヤジ」というにはちょっと可哀相な、麗しいお方なんですけどね。
ですが15歳も年下の男との恋に戸惑う40男の戸惑いがちゃんと書かれているところが良かったです。
40と25だからこその気持ちがちゃんと出ていたと思います。
小石川にしてみれば15も年上の男をまともに相手にしてもらえるかも不安で自分から好きだとも言えず、かといって若いクラウスの魅力にはメロメロになっており手放すこともできない。
たった一言好きだといってくれたら…と願う小石川の乙女ぶりがとっても良いです。
小石川が年齢ならではの思いでグルグルしている間に、直情で猪突猛進なクラウスはいかにも「若さ」と言った感じで突っ走り気味です。年上の落ち着いた男に恋をした若い男にも、勢いはあるものの悩みもあり、若いからこそどうしても足りない経験や頼りにならないのでは、という不安がつきまといます。
クラウスはクラウスで年下なりの真っ直ぐさや不安なども伝わってきて、この年齢差ならではの面白さ、萌えがありました。

視点が切り替わりますので二人の気持ちが理解しやすいです。
とてもオーソドックスで共感できる心理描写なので、すんなりと入ってきました。40男はそれなりに、25男もそれなりに、二人の心理がきちんと書き分けられているように思えました。
25×40設定ならではの面白さがあったというんでしょうか。そうかといってボロボロの40歳平リーマンでないところにBLの夢と美しさもあり。
妙な捻りもなく大変読みやすくなかなか面白かったです。
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