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レイニー・シーズン
榎田 尤利著
大洋図書 (2001.6)
通常2-3日以内に発送します。
イラスト/高橋悠(SHYノベルス)

つきあい始めて半年、順調だったはずの吾妻と伊万里だが、伊万里の昔の恋人が現われ、何かが少しずつ狂い始めた。
そして伊万里は何かと吾妻をかまう王子沢をライバル視する。
擦れ違いの日々が続く中、吾妻は仕事でもトラブルが続いた上、嘔吐して倒れてしまう!
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伊万里敦彦(いまりあつひこ・24歳)×吾妻太陽(あづまたいよう・24歳)
アヅマリシリーズ二作目。

入社して2年目、つきあって半年になる吾妻と伊万里。
この二人は同じ会社に勤めていながら部署が全く違うせいか、社内ではあまり接触がないのですね。他の同僚設定のBLに比べて、ですけど。
吾妻のピンチに駆けつけるのはいつも王子沢(おうじさわ)だし、事件を解決するのはいつも姉御の河川敷(かせんじき)さん。
今回二人の擦れ違いのお話だったせいか、余計にそんな感じがしました。

相変わらず仕事に一生懸命、明るく前向きな吾妻は変わりません。
可愛い後輩もできて順風漫歩といいたいところですが、この後輩・時任(ときとう)が今回は問題児でした。
彼なりの理由があったのだけれど、表向きは可愛い後輩の顔をしながら、影で吾妻の足をひっぱるようなマネを繰り返す。時任の言い分ややってることは子供っぽくてどうしようもないですが、時任にとっては何の取り得もないように思える吾妻が、簡単に全てを手に入れているように見えることが腹立たしくて仕方がなかったのかもしれません。その辺は時任の過去にあったことにも関係して、彼はきっと過去から逃げ出して上にいくために悲愴な努力をしていたのだろうから。
でも、時任がしていたことがバレたとき吾妻は何も責めたりしないんですよね。ホントにこの子は人間が出来てると思う。
人の痛みとかもきっとみんなわかっちゃうんでしょうね。
明るくて元気でともすれば子供っぽくも見えてしまうキャラなんですが、そういう大人で懐深い部分も持っているということが矛盾してない。周りの人が可愛がったり、伊万里が夢中になるのもよくわかる、すごく魅力的だと思います。

吾妻の仕事でのトラブルに加えて今回は伊万里の昔の男も出てきます。
伊万里、王子沢、和泉の同僚三人と見に行ったバレエ公演に出演していたダンサーの柳田です。
過去のことだとわかっていても、気になってしまう吾妻。仕事のストレスで体調を崩していた吾妻は、伊万里が柳田の楽屋に顔を出している間に、気分が悪くなり王子沢に家まで送ってもらうことになります。
すると、いつも吾妻のそばにいる王子沢に対して伊万里の方が不穏な感情を抱いてしまう。
二人の想いは擦れ違って、吾妻のストレスは極限に達し、とうとう吐血して倒れてしまうんですが、何度も電話をくれる伊万里に返事をすることもできません。
それを助けてくれるのは王子沢と柳田で、伊万里はどうしていたかというと、焦燥してヘタレまくっていたんですね(^^ゞ

聞けないでいたことが不安となって表に出て、相手まで不安にさせてしまう。相手の不安が自分に返ってきて、ますます不安が大きくなっていく。
吾妻は友人に恵まれてるからともかく、吾妻が会いに来るまでの伊万里はホントに不安だったと思います。具合が悪い時も自分ではなく王子沢に泊まりで看病してもらってるし、柳田とコッソリ会っていたこともつきあっていたこともバレてしまったし、電話しても出ないし…。
顔には出ないのに、ぼんやりして社員食堂に柱に激突なんて。
鉄面皮で周りのことに気を配ったり心を動かすようなタイプではない伊万里ですが、柳田が言うように、確かに変わったんでしょうね。
「吾妻みたいに人に親切にしようと思った」なんて、前の伊万里なら絶対言わなかったですよね。
吾妻は小さい身体に可愛い顔でも中身は凄くしっかりしてるんだけど、伊万里は容姿や仕事は完璧だけど中身はもの凄く弱い。
でもこういうタイプの攻めは大好きでございます。

二作目も大変面白く読みました。
明日は三作目の感想を。
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