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優しい偽者
魚谷 しおり著 / 実相寺紫子イラスト
白泉社
花丸文庫(2007.4)


ゲイの伏見紀亮は会社の後輩の石塚史靖に呼び出され、上司との愛人関係を解消するように頼まれる。これは上司の妻の策略らしい。
トラウマのため上司に恋愛感情を抱いていない伏見は、あっさりと別れてしまう。
罪悪感を覚えたのか、石塚は心配して伏見につきまとう。そんな石塚を虐めたくて、伏見は「なら恋人のふりをしろ」と持ち出すが…!?
石塚史靖(いしづかふみやす)×伏見紀亮(ふしみのりあき・28歳)
サラリーマンの先輩後輩同士。
石塚は新入社員なので、22、3歳。年下わんこへタレ攻め×トラウマ持ちツンデレ受け。

伏見はある日突然総務課の新人・石塚に呼び出され、不倫中の部長代理・伊沢(いざわ)と別れて下さいと頭を下げられます。伊沢の妻は常務の娘で、伊沢の行動を不審に思った妻が常務に訴え、新人である石塚が調査を命じられていたというのです。
そして二人の関係に気づいた石塚は、常務に報告せず、伏見に、今なら間に合うから別れて欲しいと忠言にきたのです。

過去、愛していた恋人に傷つけられた伏見は、それ以来頑なに本気の恋愛を拒んできました。伏見に必要なのは口が堅く、ゲイであることを理解してくれる人間で、愛情などは必要なく身体だけを満たしてくれればそれで良かったのです。そういう意味で、常務の娘を妻にして、将来を約束されている伊沢はうってつけの相手でした。
自分に都合がいいからつきあっていただけで、面倒なことになるのは本意ではなく、ややこしくなる前に別れてしまえばいいだけ。そう考えた伏見はすぐに石塚の申し出を受け入れるのですが、石塚は伏見が無理をしていると一人合点し、「辛いだろうけど相談にのる」とか、「愚痴なら聞く」とか「強がらないで素直になって下さい」とか、まるで見当違いのことを言って、伏見につきまとってくるようになります。

石塚は、曲がったところなど露ほどもなさそうな、正直で真っ直ぐな若者です。身体だけの関係なんて、石塚の常識では考えられないんですね。だから伏見がいくら、愛情なんてなかった、自分は傷ついていないなどと言っても、言葉どおりには受け取らず、伏見が強がって耐えていると思ってしまう。そして、正論を持ち出し懇々と「今のうちに別れるのが、伏見さんのためだから…」と諭すようなことを言ってきます。
石塚の言ってること正しく、身体だけの関係を良しとする伏見の方が問題なのは確かですが、正直言って、石塚ウザ~い(笑)。自分の価値観でしか伏見を判断せず、何を言っても正しいけれど伏見にとってはトンチンカンで余計なお世話なので、鬱陶しい(笑)。ワンコ好きな上に攻め贔屓な私でもそう思ったので、伏見がキレるのもわかります。
「お前が恋人の代わりをしろ」と迫れば怖気づいた石塚は逃げていくに違いないと考えた伏見ですが、「伏見さんとなら大丈夫です」と受け入れられてしまい、二人は恋人のフリをすることになってしまいます。

とにかく噛みあわないので苛々するんですよ。でもそうやって振り回されてしまうのが醍醐味ですね(笑)。
トラウマ持ちの年上美人には、怯まず真っ直ぐぶつかってくるこういうワンコが良く似合います。意固地なツンデレの言葉を鵜呑みにするタイプでは駄目ですもんね(笑)

最初は、あまりに石塚がしつこく伏見につきまとうので、伏見のことが好きで、伊沢と別れさせて自分のものにしようと計算してるのかと思ったんですよ。腹黒いワンコのパターンかと(笑)。でも、全然裏のないワンコでした。

その代わりといっては何ですが、伊沢や同僚の女性が腹黒さを一手に引き受けてます。伊沢の自分勝手さはありがちなパターンですがここまでくると清々しいです(笑)。根っから悪い男ではないんでしょうけど、あまりカッコよくはないと思います。伏見が一貫して伊沢に対してキッパリと拒否の意を告げているのが気持ちよかったです。最後に石塚を殴ってましたけど、そんなことできるような立場じゃないと思いますけどね。
そして女性同僚はいただけません。
とんでもないことをしでかしておいて悪びれないその性格がイヤ(笑)。簡単に許してしまって、こっちのストレスが溜まりました。

ありがちだとは思いますが、それなりにちゃんと楽しめるお話だったと思います。
実相寺さんの「ワンコ」というのが、個人的には物珍しくて新鮮でした。
あ、そうそう裏テーマが「攻めへの乳首責め」だそうですけど、私も結構好きです、ソレ(笑)
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