灼熱のまなざしに射抜かれて
posted with 簡単リンクくん at 2005.10.19
橘 かおる著
プランタン出版 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
プランタン出版 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
寝室に侵入した男・鷹塔に、貪るようにくちづけられ、一目惚れだと告げられた美貌の猊下ユサファ。初めて聖なる血統ではなく自分自身を求められる幸せを感じ、身体の奥までも許して乱れた。
しかし宮廷警備の任についた鷹塔は急によそよそしくなってしまう。あの熱情は偽りだったのかと悲しみ激昂するユサファだったが、危機に陥った時真っ先に駆けつけた鷹塔の瞳にあふれる想いを見て…。
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鷹塔陸也(たかとうりくや)×ユサファ
(年齢は設定されていませんでした)
「灼熱シリーズ」の5冊目にあたります。
多少被ってますが、そう気にならずにこれだけで読めます。
アラブものです。
特に嫌いというわけではないんですが何故か手が伸びず、普段はあまりアラブ物を読みません。今まで読んだアラブものは多分2冊くらいです。
これはあらすじにそそられたのと、表紙のユサファのあまりの美しさにクラクラッとなって購入しました。
そしたら凄く面白かったんで得した気分になりました。
女王様なんですよ。
「女王様な性格のリーマン」ではないんです。ホンモノです。猊下ですから。生まれも育ちも高貴なお方なのです。
ユサファが大変可愛らしいというか可笑しいというか、大変にツボに嵌まりました。
たった一人で供の者も連れず街を歩いている所を暴漢に襲われ、鷹塔に助けられて二人は出会います。別れ際濃厚なキスを残して去っていった不遜な鷹塔に腹を立てながらも心を奪われるユサファ。
数日後、ユサファの寝室に侵入者があり、それはなんと鷹塔でした。宮殿のセキュリティーを強化するために呼ばれていたのが彼だったのです。ユサファは相変わらず無礼な態度の鷹塔とその場の成り行きで身体を重ねてしまいます(ここまでものすごく端折ってます)。
けれど初めて出会ったあの時に自分にひと目ぼれしたという鷹塔の言葉に、自分の身分など関係なく自身を見てくれたと感じたユサファは鷹塔を自分の「しもべ」にすると決め、安らかな眠りにつきます。
結局あれやこれやのうちに鷹塔に宮殿の警備を一任し、鷹塔を傍におけると満足するユサファですが、思惑に反して仕事についた鷹塔とは全く会う機会がなくなってしまいます。
直々に呼びつけても二人の間にあったことを知っている側役が邪魔をして二人になることもできない(高貴な方は湯浴みを手伝ってもらっているので痕がバレバレだったんですね)。それに加えてよしんば会えたとしても鷹塔は礼儀正しい態度を崩さず、他人行儀にしか接してくれません。
とにかく鷹塔と二人になりたいユサファは、偶然を装おうと保安部をウロウロしたり側役に「下がれ」と命令して「できません」と答えられ地団駄を踏み、爪を噛んでは「形が悪くなります」と止められ我慢の限界。
とうとうユサファのサインが必要な書類に「鷹塔が来なければサインしない」とヘソをまげ女王様ならではの我が儘で周りを振り回します。自分ばかりが求めていて無礼だ、というわけですね。
そしてこれもまた八つ当たりのように、鷹塔の警備体制に口を挟み鷹塔を怒らせて本音を引き出そうとするのですが、あっさりと承諾した鷹塔の姿を見て、彼もまた自分の身分の前では本音を隠し取り繕うただの男なのだと、ユサファは傷ついてしまいます。
ところが女王様たるものこれしきのことではめげず、宮殿に侵入した暴漢をからユサファを助け抱きしめた鷹塔の瞳の中に自分への想いがあると見てとると、下降していた気持ちは一気に高揚し、ごきげんに(笑)。
「鷹塔、追ってこなければ承知しないわよ」(こんなことは言ってませんが)とばかりに再び宮殿脱出を企て、ちゃんと追ってきた鷹塔にご満悦。
とにかくユサファがホントに可愛かったです。
鷹塔の気持ちがわからなかったときは焦れてしかたがなかったのに、鷹塔が自分に気があると確信すると急に余裕を見せて「欲しければ我前に跪いて請うのだな。そうすれば考えてやらないでもない」とか言いながら、鷹塔がそうして見せると、「そう思っていたのなら、なぜ早く言わない」と抱きついてくるんですよ。
鷹塔と気持ちが通じ合ったあとは側役からの電話も「邪魔だ」といって切ってしまうし、鷹塔の携帯の電源も切ってしまう。ユサファを狙っていたのが叔父だとわかっても、警護を司る鷹塔に対して「私といるときはよそに気を散らすな」ですからね。
振り回される周りは大変ですが、こんな風に女王様に愛されたら鷹塔も満更でもないんじゃないでしょうか。
ユサファが鷹塔を「しもべ」と呼ぶことに鷹塔が抵抗を感じていないわけではありません。ですがユサファにしてみれば「しもべ」はいついかなるときも自分の側にいるものであるので「承りました」と鷹塔が言えば「それでよい」なのです。
でもこの国での「しもべ」には日本人である鷹塔が考えるのとは別の意味があって「一代にただひとり、宗主が生涯変わらぬと誓った、絶対の信頼を寄せたものだけに与える称号」のことなのですね。鷹塔はまだその意味を知らないんですけど。
「警備の時間ですので」といって側を離れてしまう鷹塔を、側を離れるなど許さん、「しもべ」にしてやったのに何が不満だ!と追いかけるユサファ。
もう、どこをとっても綺麗で可愛い女王様でした。
鷹塔もワイルドでかっこいいし、亜樹良さんのイラストもとってもいいし大変楽しんで読みました。
こんな女王様もっと読みたい。
どっかにないですか?
鷹塔陸也(たかとうりくや)×ユサファ
(年齢は設定されていませんでした)
「灼熱シリーズ」の5冊目にあたります。
多少被ってますが、そう気にならずにこれだけで読めます。
アラブものです。
特に嫌いというわけではないんですが何故か手が伸びず、普段はあまりアラブ物を読みません。今まで読んだアラブものは多分2冊くらいです。
これはあらすじにそそられたのと、表紙のユサファのあまりの美しさにクラクラッとなって購入しました。
そしたら凄く面白かったんで得した気分になりました。
女王様なんですよ。
「女王様な性格のリーマン」ではないんです。ホンモノです。猊下ですから。生まれも育ちも高貴なお方なのです。
ユサファが大変可愛らしいというか可笑しいというか、大変にツボに嵌まりました。
たった一人で供の者も連れず街を歩いている所を暴漢に襲われ、鷹塔に助けられて二人は出会います。別れ際濃厚なキスを残して去っていった不遜な鷹塔に腹を立てながらも心を奪われるユサファ。
数日後、ユサファの寝室に侵入者があり、それはなんと鷹塔でした。宮殿のセキュリティーを強化するために呼ばれていたのが彼だったのです。ユサファは相変わらず無礼な態度の鷹塔とその場の成り行きで身体を重ねてしまいます(ここまでものすごく端折ってます)。
けれど初めて出会ったあの時に自分にひと目ぼれしたという鷹塔の言葉に、自分の身分など関係なく自身を見てくれたと感じたユサファは鷹塔を自分の「しもべ」にすると決め、安らかな眠りにつきます。
結局あれやこれやのうちに鷹塔に宮殿の警備を一任し、鷹塔を傍におけると満足するユサファですが、思惑に反して仕事についた鷹塔とは全く会う機会がなくなってしまいます。
直々に呼びつけても二人の間にあったことを知っている側役が邪魔をして二人になることもできない(高貴な方は湯浴みを手伝ってもらっているので痕がバレバレだったんですね)。それに加えてよしんば会えたとしても鷹塔は礼儀正しい態度を崩さず、他人行儀にしか接してくれません。
とにかく鷹塔と二人になりたいユサファは、偶然を装おうと保安部をウロウロしたり側役に「下がれ」と命令して「できません」と答えられ地団駄を踏み、爪を噛んでは「形が悪くなります」と止められ我慢の限界。
とうとうユサファのサインが必要な書類に「鷹塔が来なければサインしない」とヘソをまげ女王様ならではの我が儘で周りを振り回します。自分ばかりが求めていて無礼だ、というわけですね。
そしてこれもまた八つ当たりのように、鷹塔の警備体制に口を挟み鷹塔を怒らせて本音を引き出そうとするのですが、あっさりと承諾した鷹塔の姿を見て、彼もまた自分の身分の前では本音を隠し取り繕うただの男なのだと、ユサファは傷ついてしまいます。
ところが女王様たるものこれしきのことではめげず、宮殿に侵入した暴漢をからユサファを助け抱きしめた鷹塔の瞳の中に自分への想いがあると見てとると、下降していた気持ちは一気に高揚し、ごきげんに(笑)。
「鷹塔、追ってこなければ承知しないわよ」(こんなことは言ってませんが)とばかりに再び宮殿脱出を企て、ちゃんと追ってきた鷹塔にご満悦。
とにかくユサファがホントに可愛かったです。
鷹塔の気持ちがわからなかったときは焦れてしかたがなかったのに、鷹塔が自分に気があると確信すると急に余裕を見せて「欲しければ我前に跪いて請うのだな。そうすれば考えてやらないでもない」とか言いながら、鷹塔がそうして見せると、「そう思っていたのなら、なぜ早く言わない」と抱きついてくるんですよ。
鷹塔と気持ちが通じ合ったあとは側役からの電話も「邪魔だ」といって切ってしまうし、鷹塔の携帯の電源も切ってしまう。ユサファを狙っていたのが叔父だとわかっても、警護を司る鷹塔に対して「私といるときはよそに気を散らすな」ですからね。
振り回される周りは大変ですが、こんな風に女王様に愛されたら鷹塔も満更でもないんじゃないでしょうか。
ユサファが鷹塔を「しもべ」と呼ぶことに鷹塔が抵抗を感じていないわけではありません。ですがユサファにしてみれば「しもべ」はいついかなるときも自分の側にいるものであるので「承りました」と鷹塔が言えば「それでよい」なのです。
でもこの国での「しもべ」には日本人である鷹塔が考えるのとは別の意味があって「一代にただひとり、宗主が生涯変わらぬと誓った、絶対の信頼を寄せたものだけに与える称号」のことなのですね。鷹塔はまだその意味を知らないんですけど。
「警備の時間ですので」といって側を離れてしまう鷹塔を、側を離れるなど許さん、「しもべ」にしてやったのに何が不満だ!と追いかけるユサファ。
もう、どこをとっても綺麗で可愛い女王様でした。
鷹塔もワイルドでかっこいいし、亜樹良さんのイラストもとってもいいし大変楽しんで読みました。
こんな女王様もっと読みたい。
どっかにないですか?
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