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憂鬱なフォトジェニック
松幸 かほ著
ワンツーマガジン社 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/タカツキノボル(アルルノベルス)

繊細な美貌のメイクアップアーティスト・亨は一流フォトグラファー・日高を思い続けている。しかしその恋心は五年前の忌わしい記憶とともに封印していたはずだった。けれど何も知らない日高の優しすぎる態度が亨の抑えていた願いを煽りはじめて…。そんなある日、熱を出した亨が夢うつつで見たものは、優しく愛撫してくる日高で―!?
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日高博幸(ひだかひろゆき・33歳)×宮内亨(みやうちとおる・29歳)

「憂鬱なフォトジェニック」
「臆病なフォトグラファー」の二編収録されています。
あとがきにもSSのオマケが。

「無自覚なフォトジェニック」とのリンク作品です。
あちらでは脇役だった亨と日高のお話です。
前作カップルの僚司と和弥の間に当て馬として登場したのが日高です。前作から亨が日高を好きだということは語られていました。でも日高はそんなこと全然気づいてなくて、亨は辛い片思いを強いられていたんですね。
前作ではなんとなくクールな「お猫様」という感じの亨でしたが、今回は表面はあくまでクールでありながら、日高に対する切ない想いはなんとも初々しい、思いのほか可愛いキャラになっていました。

亨が日高に想いを告げないのには理由がありました。
亨が駆け出しのころ、業界で力を持つ男に気に入られ誘われたのを断ったのをきっかけに、亨は徹底的に嫌がらせを受け仕事ができなくなりました。
追いつめられた亨は選択の余地もなく男の誘いを受け入れることを決めるのですが、寸での処で日高と僚司に助けられます。
仕事のために身体を売ろうとしたところを日高に見られ、日高が自分を軽蔑しているに違いないと亨は思い込みます。
優しい日高はそんなそぶりは全く見せないのですが「自分には日高に告白する資格なない」と、ただ仕事のパートナーとして傍にいることだけを望みます。日高が和弥に想いを寄せているのを傍で見ながらも、辛い想いを我慢してじっと耐えてるわけです。
確かに可哀相。
でも過去の出来事は亨が悪いとは決して言えないので、ちょっと理由としては弱い気がしました。
人を好きになって、見られたくない姿を見られて、臆病になる気持ちもわからなくはないですが。

それにしても日高という人は前作のイメージではとても穏やかで優しい大人の男という感じで書かれていたと思ったんですよ。
確かに今回もそうなんだけれど、でもそれよりもなんというか今回読んでみると凄く…悪い人でしたね(笑)
「据え膳は必ず戴く」なんてかなり手が早いみたいだし、据えられていない膳は食べないとかいうのもなんだかちょっとズルイ。亨が風邪で寝込んでいるときに仕事を頼んだ後輩ともその日にヤっちゃってるし(これは据え膳を食った)、ちょっと思ってたイメージと違いますぞ(^^ゞ
それも亨に多少の気がありながらですからねぇ。
言い訳しようとしたのを亨が遮ってましたけど私は聞きたかったぞ。
亨が日高の元を離れてパリへ行くことになり、心配した和弥が思い余って亨の気持ちを日高に伝えてからノコノコやってきて「亨、好きだ」って言っても真実味なかったですよ。
そんでHも結構しつこくて濃厚なのね。ちょっとムッツリ君かしら。
もっと爽やかな男かと思ってたよー。勝手に思ってた私が悪いんですけど。
亨があまりにも切ない想いで日高を見つめてきたので、そのあいだ日高は何やってたんだ?と思ったら言い訳聞いてもちょっと許せない感じ(^^ゞ
「おおむね羊な狼」という作者さまの比喩がピッタリの、イケナイ男でしたね(笑)
前作の僚司がワイルドで暴君なおっかないタイプで、日高は反対に優しくて紳士という対極なタイプのはずだったのに、日高の方がどうも始末悪かったような気がします。
まあ、恋人同士になったあとは一途で優しいと思いますけどね。亨がパリへ行っちゃったあとボロボロになってましたし。でも夜は絶対意地悪で鬼畜だと思う…。

「臆病なフォトグラファー」では前作で僚司が和弥を迎えに行ったときの僚司の想いと、日高が亨に惹かれた瞬間がわかります。
おまけのSSは二組のバカップルの小話。
これだけで読むよりは、できたら前作から読んだ方がいいんじゃないかな…と思います。
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