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集密書庫の情事。
棗 キカ著
雄飛 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/樋口ゆうり(アイノベルス)

金曜の深夜、地下の集密書庫で本を読むこと。
それが図書館に勤める深津の秘密の楽しみだった。
だが新入りの司書の宮本に知られてしまい、それ以来宮本は毎週書庫にやってくるようになる。
身体を満たせればいい深津に対し、心を満たしたいという宮本。
異なる恋愛観を持ちながらも、次第に深津は宮本と過ごす時間を心地良く感じ始める。だが、遊びのキスから宮本の態度が一変して…。
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宮本孔一(みやもとこういち・25歳)×深津奨伍(ふかつしょうご・27歳)
年下丁寧語攻めです。


初めて自分を抱いた男との恋がずっと心に引っかかっていて、今では身体だけのつきあいしか求めなくなった深津。
その内面はとても複雑でひねくれていて突っ張らかってしまっていますね。
深津の一人称なんですが、内面を語るも、観念っぽかったり思わせぶりだったり、ちょっとわかりにくい部分もありました。
どうして深津が「もう恋はしない」とそこまで頑ななのかわかるのが後半になってからなので、心情が伝わってきにくかったんだと思います。
ひらた~く言えば傷ついて素直じゃなくなった年上の男に年下の男が直球でアタックして落す、ということだと思うんですけど。

宮本は爽やか好青年を絵にかいたような年下攻めでした。
お腹のどっかには何か隠してるんじゃないかと思ったら真っ白白の天使でした。
狙ったら絶対に堕とします、なんて微黒な発言もありましたけど、とても紳士的に真っ直ぐぶつかってましたしね。
「心が欲しい」という宮本はそれまで沢山の恋人とつきあってきたのに、本当に自分の欲しかった「心」だけは与えてもらえなかった人。
同じく深津も初めての男から「心」を与えられなかったことで傷つき、それ以降は自分からそれを拒絶しているわけですが、何度も傷ついてきた宮本はそれでも「心が欲しい」と願い続け屈折もしていないんですよね。
まっすぐにまっすぐに深津の中に入ってくる宮本に対して、深津はもうみっともないほどぐちゃぐちゃです。
あまり宮本が眩しすぎて、擦れちゃった年上の男は怖くてしょうがないのね。
そんな年下の男にズブズブと嵌まっていく意地っ張りな年上の男。
なかなか萌えです。

読後は宮本のいい男ぶりばっかり心に残っちゃいました。
宮本は私の大好きなタイプの「年下攻」。
もうそれだけであとはほぼどうでもよくなってしまうんでございます。
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