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熱砂の王と冷たい月
愁堂 れな著 / 高階佑イラスト
竹書房
ラヴァーズ文庫(2007.3)


シークレットで来日したアラブの王、イドリースの命を狙う為、殺し屋である霧生由は王が所望した男娼とすり替わり、暗殺の機会を窺っていた。しかし、王ではなく第二王子のナーヒドに気に入られ、無理やりその身体を奪われてしまう。そこから由の計画は次第に崩れ始めていった。
暗殺を実行できないまま由はナーヒドによって共にアラブに連れ帰られ――。優雅で優しい王子とそれに囚われた冷酷な美貌の暗殺者。
ふたりが砂漠の地で巻き起こす灼熱のエキゾチックラブ。
ナーヒド(21歳)×霧生由(きりゅうゆう・27~8歳)
アラブ王の第二皇子×殺し屋

高階さんでなかったら絶対に買わなかっただろう、完全にイラスト買いです。

ある組織に所属し、アラブ王・イドリースの暗殺を命じられた霧生由は、王が所望した男娼と摩り替わり、「ユウ」と名乗って来日中の王に近づこうとします。
ところが最初に会わされた、王に同行する第二皇子ナーヒドに気に入られてしまい、ユウは王ではなくナーヒドの寝室に連れて行かれ相手をさせられてしまう。
その後もユウを気に入ったというナーヒドは、ユウを連れまわし、ユウは、肝心の目的の王の顔さえ見ることができません。あまりに王と擦れ違ううちに、ユウはナーヒドが自分の正体に気づき、故意に王から引き離しているのでは?と感じはじめます。

結局、ユウの知らないうちに王は帰国してしまうのですが、ナーヒドから自国に来てほしいと誘いを受け、それを自分への挑戦と受け取ったユウは、ナーヒドと共に、アラブの某国へと行くことになります。
ナーヒドの信じられないほどの豪華な屋敷に連れて行かれ、何人もの使用人に傅かれて、唖然とするユウですが、自分の歓迎パーティで、ユウは、今回の暗殺を企んだ黒幕に直接会うことができます。
裏に潜む策略や、揺れる思いを知ることになるユウ。
そしてとうとう王の月に一度の謁見の日に、王を狙撃することになるのですが。


「冷酷な殺し屋」と称されている、自分でも自負しているらしいユウですが、申し訳ないけれど「どこが?」という感じでした。
ことごとく計画が狂っていき、王子の方がウワテというのもどうかと思いますし、計画が狂うたびにユウが考えることは、つまり「行き当たりバッタリ」なんですよね(笑)
よく殺し屋なんてやってきたなぁーと、そればっかり感じてました。
ラヴァーズなのでHも多めだったんでしょうか、今までも身体を武器にしてきたはずなのに、ナーヒドには意識を失うまで感じさせられてしまい、目覚めたら夜が終わってる…なんてのも、なんか頼りないですよね。

殺し屋としてのユウには大いに疑問を感じさせられましたが、傲慢なアラブ王が無理矢理日本の青年に好き勝手してる…というやつではなかったところは良いと思うところです。
ツメの甘さは否めないんですが、今後、二人が危険や不安から解放されて幸せになれる日がくるといいなーと思います。高階さんのイラストは眼福でした。
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