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ジャーナリストは眠れない
榊 花月著
徳間書店 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/ヤマダサクラコ(キャラ文庫)

社会部のエリート記者から一転、まさかの左遷。
医療ミス報道で上層部と対立した新聞記者の真藤一夏。その異動先は、傲岸不遜な編集長・五島が君臨する三流夕刊誌だった。これまでのキャリアも無視して芸能ネタを追わせる五島に初めは反発していた一夏。ところがある晩、酔った勢いから五島と急接近!
「おまえを見てると昔の俺を思い出す」と無理やり抱かれるハメに・・・!?
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五島諒介(ごとうりょうすけ・32歳)×真藤一夏(しんどういちか・27歳)

大学卒業と同時に新聞社の社会部の記者としてエリート街道を突っ走ってきた一夏は、代議士の息子の起こした医療事故を報道したのをきっかけに上司とともに左遷されてしまいます。
そこで出会ったのがデスクの五島諒介です。
怠惰で呑気でやる気のなさそうな五島の姿に呆れる一夏。
それまでの緊張感とはまるで逆のだらけた部署内の雰囲気に、自分の落ちた境遇が不満でならず、一夏は五島に命じられ取材に行った芸能人の恋愛ネタを舐めてかかり、大失態をしてしまいます。
エリートからどん底へ。腐っていた一夏は、新しい仲間達や五島とのふれあいの中で報道の何たるかをもう一度考え直します。そしてそこで活路を見出し、気に食わないと思っていた五島との間にも特別な想いが芽生え…。
展開は読めるんですが、これがなかなかどうしてかなり面白かったです。

一夏は熱くて行動力があり信念があって、負けず嫌いですが非を認めたらそこからちゃんと軌道修正することができる。
左遷され腹を立てて腐っていい加減な仕事をしてしまいますが、突っ張っているように見えて実は凄く柔軟で懐が深いような気がします。
五島は一見傲岸不遜で呑気で怠惰でつかみ所のない不適な男に見えますが、過去に一夏と同じような経緯でやはり左遷されてきていて、どちらかというと一夏よりももっとそのことに拘っているように思えました。
五島には過去にもうひとつ悲惨な経験があり、内面にはいろんなものが渦を巻いていて、それらを達観し受け流しているように見えながら、どこかに弱い部分を残している。とても情が深い男だな、と思いました。
一見強く見えた男が一夏に縋るような場面もあります。
それを理解して受け止める一夏。すごく男前です。

芸能ネタを追い事件を追い、と仕事をする場面も、またジャーナリストとしての思いもしっかりと書かれています。
恋愛面も立場は上司と部下ですが、対等な男と男の関係。
というと固い感じですが、シャレた会話や面白おかしいやりとり、時には殴り合い(笑)など、変な甘さは排除しながらも、どことなくお互いがお互いを包んでいるような優しさも感じさせる。
ハード過ぎず、甘すぎず、すごくいい感じの二人です。
身長があんまり変わらない(五島の方がちょっと大きいけど)という設定からしてなんだか「負けてねーぞ」って感じです(笑)
受け攻めのせめぎ合い(?)なんかも一夏のごく普通の「男」としての自然な意識ですよね。
自分が抱くつもりだったのに、抱かれることを受け入れる一夏の心理なんかもちゃんと書かれていて、たとえ「抱かれる側」でも決して立場的に弱いわけではない。
作者様がかなり拘ったのかな~と思うくらい「男×男」ということを感じさせられました。

少年犯罪の報道のあり方など難しい問題も展開に組み込まれていますが、こういっては何ですがBL本で是非を論じるのもどうかと思うのでここでは深く考えずに読みました。
それはともかく、一夏のようなタイプの受を読むと、私はホントに男前受が好きだな~と思います。
男と男なんだから、やっぱりこういうのが読みたい。
ヤマダサクラコさんのイラストもとってもいいですよ。
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