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スイートルームでくちづけを
うえだ 真由著
幻冬舎コミックス (2005.9)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/片岡ケイコ(ルチル文庫)

柏倉ホテルグループに入社した松雪彩が配属されたのは、超エリートコースの秘書課だった。驚く彩を指導するのは7期上の由里宗悟。いかにもエリート然とした「できる男」の宗悟に最初は気後れしていた彩だったが、熱心に仕事を覚えようとする。
しかしなぜか社長に辛く当たられる彩。
それに気づいた宗悟は彩を庇うが、やがて二人は互いに惹かれ始め…!?
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由里宗悟(ゆりそうご・29歳)×松雪彩(まつゆきさえ・23歳)
秘書さん同士。


入社して3ヵ月の研修後、彩が配属されたのはいきなり社長の第二秘書という重要な立場。
しかも、当の社長はなぜか初対面から彩に対して無関心ともいえる冷たい態度で接し、その社長の態度が他の役員にも伝染して彩にとって職場は決して居心地のいいものではありませんでした。
けれど先輩で第一秘書の由里からは丁寧に仕事を教えられ、やがて厳しいと思っていた由里の優しさにも触れて、由里の存在は彩にとって大きなものになっていきます。
そして由里の方も、一生懸命な彩の姿に好感を持ち、やがてそれがただの好意ではなくなっていくんですね。
理由のわからない社長の嫌がらせは相変わらず続き、そのせいで小さなミスを繰り返す彩でしたが、不審に思った由里がそれとなく気をつけてくれていたせいで大きな失敗もなく少しずつ仕事に慣れていく彩。
ところがその矢先、彩が手配した接待の場を社長がわざとすっぽかし、相手先の前で居たたまれない思いをさせられた彩は、社長との間の拭えない不信感に絶望し、急場を知って慌てて駆けつけた由里の前で泣き出してしまいます。
事情を知って彩を慰め、彩への気持ちを告白して「どんなことがあっても俺が守る」と次げる由里。
そして二人は結ばれますが、幸せも束の間その数日後から由里の態度によそよそしさが見え始め、勇気を出して誘った食事も断られてしまい、彩は由里に避けられていることに気づきます。

イジメに耐え健気に頑張ってきた彩が、由里の支えでやっと心の平安と幸せを手に入れたと思ったらこの仕打ち(笑)
料亭で来ない社長をジリジリして待ち、相手先の嫌味に頭を下げ、情けない気持ちでタクシーを見送り雨にずぶぬれになる彩は本当に可哀相で泣けてきます。
だからこそ由里の存在や彩への告白、「守る」という言葉にこちらもホッとしたんですが、彩の苦労はそこで終わりませんでした。
自分を慰めるためにその場の勢いで手を出したものの、冷静になって後悔したんだろう、自分はまだ由里が好きだけれど、もしそうなら以前のように何もなかったふりをして気持ちは押さえ仕事場だけの関係としてやっていこう、と思う彩は健気で辛い。
それまでも結構チクチク社長にイジメられてますしね。
それでも心根が強いというか一生懸命というか、頑張ろうとする姿は救いです。
健気で大人しいキャラだと思いますが、弱々しいという感じではないところが好感持てました。

由里と彩の間には双方に誤解があって、読み終わってみると小さな伏線があったことがわかりますが、上手いこと誤魔化され別の方向に導かれているので、由里の態度の豹変にはちょっとハラハラさせられてしまいました。
全部わかってみれば、一貫して彩を支え守ろうとする由里の静かだけれど強い愛情が感じられて、かなりいい男でありましたけど。
彩の揺れる気持ちや切なさに浸れるだけじゃなく、背景にも複雑な事情が絡んでいて気になる展開。
面白かったですし、結構好きなお話でした。
うえださんの作品をたくさんは読んでいないので決め付けることはできませんが、今のところ私はこれが一番好きです。

ただ彩に冷たく当たる社長に関しては、あまり素顔が見えてきませんでした。
彩への態度には理由がありその感情に関しては理解できましたが、一応それなりに力のある社長にしてはやってることが大人気ない。
妊娠させた女性との結婚を拒むのにも呆れてしまうんですが、その後やっぱり結婚することにしたっていうのも……大丈夫なんですか、そんなんで結婚して。
30も過ぎてんのにどういうひとなんだろうと首を傾げるところですが、社長の行く末はメインにあんまり関係ないので深く考えることもないですか(笑)
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