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監察医香坂忍の悩ましき日々
小野田 五月著
イースト・プレス (2005.9)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/石田育絵(アズノベルス)

優秀だが極度の人間嫌い。無愛想な監察医の香坂は、事件を通して知り合った若手刑事・葛城から思いも寄らぬ積極的なアプローチを受ける。
警察官の父を殉職で亡くしながらも同じ道を選んだという葛城の、何事にも怯まぬ強い瞳を前にして少しずつ解けていく香坂の強張った心…。
だがかつて法医学教室にいた頃の屈辱に満ちた過去が、熱くなろうとする想いにブレーキをかけ…。
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葛城大樹(かつらぎひろき・28歳)×香坂忍(こうさかしのぶ・31歳)
刑事と監察医。年下丁寧語攻めです。

「監察医 香坂忍の悩ましき日々」
「愛と嫉妬の捜査報告書」の二編収録されています。


二人が初めて会った時は、葛城が香坂に怒られる、というもので、それがきっかけで葛城の心に香坂への特別な想いが生まれます。
そして二度目に仕事で会った時から葛城は香坂に積極的にアタック。
香坂の無愛想な態度にも全くめげることなく押しまくり、迷惑に感じていた香坂もそのペースに巻き込まれてしまいます。
そして葛城が刑事になった背景や仕事への真剣な態度、卑屈にならない明るい性格や男らしく真っ直ぐで誠実な人柄が香坂の硬いカラを少しずつ解していきます。
香坂は大学の法医学教室の教授と、望まない淫らで陰湿な関係を強要されていた過去があり、大学を逃げるように辞め今の上司に助けられて観察医務院に勤めています。
人に知られたくない過去を隠していることが、他人との関わりを避ける原因となっています。葛城の想いを素直に受け入れることができないのも、教授によって淫猥な身体に調教されてしまい汚れきった自分が葛城にはふさわしくないと考えているからなんですね。

暗い過去を持つ香坂に明るく男らしく求愛する年下の男。
年下攻めの美味しさを楽しめる内容でした。
積極的ではあるけれど、自制して自分を抑えているところもなかなか可愛いです。
シュンとして引いてみたり、嫉妬にかられて暴走してみたり。お約束ですがいいですねぇ(^^ゞ
切ない場面もちゃんと切なかったし。
年下攻めが好きなので葛城にばっかり注目してしまったせいか香坂は地味めな印象だったんですが
ストーリーもまとまってたし、結構楽しめました。

あとがきを拝見すると初めてのBLなんでしょうか。
「色気のない刑事ものばかり書いている」というだけあって、検死の様子や事件などお仕事場面もしっかりと書かれています。
検察医・香坂からの視点になりますので事件そのものを見ているわけではないんですが、香坂はもちろん刑事・葛城の仕事振りも伝わってくるし、そういうところも良かったです。
初めてとは思えないほど、Hシーンもしっかり書いてあるし。
年下で男との経験は浅い葛城に「他で鍛錬したら解剖するぞ」と言う香坂のセリフが好きです。
そんな風に言える強さなどなかったのに、自分を卑下することをやめて、そうやって冗談交じりにでも言えるようになったんだな~と思えて。

心残りだったのは葛城の父のエピソードがそのままになってしまったことかな。
時効まであと1年という事件が簡単に解決してしまったら、それはそれで都合良過ぎると思ったでしょうが(^^ゞ
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