イラスト/宮本佳野(キャラ文庫)
「恋人ができたからもうセックスしない」
五年越しのセックスフレンド・真田から一方的に別れを告げられた小早川。クールな美貌の真田とは身体の相性も最高で、お互い何の不満もないと思っていたのに…。
釈然としない小早川は真田の元を訪ねるが、真田が恋人に抱きしめられているのを見てしまう。嫉妬に駆られた小早川は真田を無理やり抱こうとするが、なぜか真田は拒まずに…!?
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小早川健太郎(こばやかわけんたろう)×真田幸彦(さなだゆきひこ)
年齢は20代半ば。
文中から察するに小早川の方がひとつ上だと思います。
「恋になるまで身体を重ねて」
「君を待つ100分間」 の二編収録されています。
小早川にとって、身体の相性も抜群で煩いことも言わず気を使わなくてもすむ真田は最高のセフレ。
毎週金曜日には1時間40分かけて転勤に伴い千葉の外れに引っ越した真田のもとへ通っています。
そんな真田からある日「恋人ができたからもうお前とは寝ない」と言われてしまいます。
どちらかに恋人ができたら終わりになる関係だというのはわかっていたこと。
小早川はそれを了承しますが、なんだか面白くない。
ムシャクシャして飲みすぎてみたり、相手の男のことを根堀り葉堀り聞いてみたり、自分も恋人を作ればいいと合コンに出まくり女の子をつまみ食いしては捨ててみたり。
明るくて男にも女にも人気がありモテる小早川は、つきあうとベッタリとくっついてきて束縛したり結婚を匂わせたりする女とは面倒臭くてつきあいたくない。
もっと気軽に遊べる相手が欲しいとか思ってる、かなり不誠実な男です。
ゲイというわけではないけれど、真田はそんな小早川にとって面倒のないかっこうの相手でした。
でもそんな面倒臭がりな小早川が毎週1時間40分もかけてはるばる真田の元へ通い、真田の家には飲み物も食べ物もないからとコンビニで調達していくことも苦にならないのに、本人はそれがどうしてなんだか全く気づいてないアンポンタン(笑)
自分の気持ちに気づかないままに、セフレが駄目でも友人ならいいだろうとか、仕事で大ミスをしたときは別れたあとなのに慰めてくれとか言って抱いてしまったりとか、合コンでお持ち帰りしては終わったあと「なんかこの女も面倒臭い」といってあっさり捨ててますんで、あんまり「素敵」とは言いがたい男です。
でも不思議と等身大というか妙にカッコよくないところが却って普通っぽいというか、イヤなやつ~という感じはありませんでした。
おバカさんね、とは思いましたが。
視点が小早川なので小早川側のおバカさんなところも真田の新恋人に対する嫉妬や苛立ちも自分の気持ちに気づいて切なくなるところも全て伝わってくるからかもしれません。
それより真田側の方がわかりにくいんですね。
小早川が悶々としてるわりに、温度が低いというかアッサリしてるというか。
真田と新恋人が部屋で鉢合わせしても慌てるでもなく、喋り方もクールだし、こんな温度差ちょっとイヤだな~と思っていたんですが、ラスト近くで真田の想いを読んだらそんなのは吹き飛んでしまいました。
真田ってすごくすごく健気だったんですね。
その想いがよくわかる~。
やっぱり小早川がバカだったんじゃないでしょうか(笑)
「君を待つ100分間」は視点が真田に移ります。
片思いの時間が長すぎて、幸せを信じられない真田。
(小早川が不誠実なヤツでしたからねぇ。笑)
でも泥棒に入られるというアクシデントの時には終電を乗り継いですぐに駆けつけてくれ心配して思いやってくれる。
ずっと友人という建前だったせいか、なかなか恥ずかしくて甘い恋人にはなりきれない二人ですが、長い間の友人が恋人になった…という対等で気のおけない感じがむしろ良かったです。
真田の新しい年下の恋人として出てくる牧原翔(まきはらかける)が、すごくいい子です。
真田も言ってますが、性格なら小早川より牧原の方がずっといいですし将来も相当いい男になる確率大です。
それでもやっぱり真田は小早川じゃないと駄目なんですね~。
恋愛の妙を感じちゃいますね。
ホントにただの当て馬で終わっちゃったのが可哀相なくらいいい子でした。
萌えとか素敵~というのではないですが、結構面白かったです。
小早川健太郎(こばやかわけんたろう)×真田幸彦(さなだゆきひこ)
年齢は20代半ば。
文中から察するに小早川の方がひとつ上だと思います。
「恋になるまで身体を重ねて」
「君を待つ100分間」 の二編収録されています。
小早川にとって、身体の相性も抜群で煩いことも言わず気を使わなくてもすむ真田は最高のセフレ。
毎週金曜日には1時間40分かけて転勤に伴い千葉の外れに引っ越した真田のもとへ通っています。
そんな真田からある日「恋人ができたからもうお前とは寝ない」と言われてしまいます。
どちらかに恋人ができたら終わりになる関係だというのはわかっていたこと。
小早川はそれを了承しますが、なんだか面白くない。
ムシャクシャして飲みすぎてみたり、相手の男のことを根堀り葉堀り聞いてみたり、自分も恋人を作ればいいと合コンに出まくり女の子をつまみ食いしては捨ててみたり。
明るくて男にも女にも人気がありモテる小早川は、つきあうとベッタリとくっついてきて束縛したり結婚を匂わせたりする女とは面倒臭くてつきあいたくない。
もっと気軽に遊べる相手が欲しいとか思ってる、かなり不誠実な男です。
ゲイというわけではないけれど、真田はそんな小早川にとって面倒のないかっこうの相手でした。
でもそんな面倒臭がりな小早川が毎週1時間40分もかけてはるばる真田の元へ通い、真田の家には飲み物も食べ物もないからとコンビニで調達していくことも苦にならないのに、本人はそれがどうしてなんだか全く気づいてないアンポンタン(笑)
自分の気持ちに気づかないままに、セフレが駄目でも友人ならいいだろうとか、仕事で大ミスをしたときは別れたあとなのに慰めてくれとか言って抱いてしまったりとか、合コンでお持ち帰りしては終わったあと「なんかこの女も面倒臭い」といってあっさり捨ててますんで、あんまり「素敵」とは言いがたい男です。
でも不思議と等身大というか妙にカッコよくないところが却って普通っぽいというか、イヤなやつ~という感じはありませんでした。
おバカさんね、とは思いましたが。
視点が小早川なので小早川側のおバカさんなところも真田の新恋人に対する嫉妬や苛立ちも自分の気持ちに気づいて切なくなるところも全て伝わってくるからかもしれません。
それより真田側の方がわかりにくいんですね。
小早川が悶々としてるわりに、温度が低いというかアッサリしてるというか。
真田と新恋人が部屋で鉢合わせしても慌てるでもなく、喋り方もクールだし、こんな温度差ちょっとイヤだな~と思っていたんですが、ラスト近くで真田の想いを読んだらそんなのは吹き飛んでしまいました。
真田ってすごくすごく健気だったんですね。
その想いがよくわかる~。
やっぱり小早川がバカだったんじゃないでしょうか(笑)
「君を待つ100分間」は視点が真田に移ります。
片思いの時間が長すぎて、幸せを信じられない真田。
(小早川が不誠実なヤツでしたからねぇ。笑)
でも泥棒に入られるというアクシデントの時には終電を乗り継いですぐに駆けつけてくれ心配して思いやってくれる。
ずっと友人という建前だったせいか、なかなか恥ずかしくて甘い恋人にはなりきれない二人ですが、長い間の友人が恋人になった…という対等で気のおけない感じがむしろ良かったです。
真田の新しい年下の恋人として出てくる牧原翔(まきはらかける)が、すごくいい子です。
真田も言ってますが、性格なら小早川より牧原の方がずっといいですし将来も相当いい男になる確率大です。
それでもやっぱり真田は小早川じゃないと駄目なんですね~。
恋愛の妙を感じちゃいますね。
ホントにただの当て馬で終わっちゃったのが可哀相なくらいいい子でした。
萌えとか素敵~というのではないですが、結構面白かったです。
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