イラスト/麻々原絵里依(ディアプラス文庫)
築四十年余の古びたビルで探偵業を営み、毎日犬や猫の行方を追う原のもとに持ち込まれたのは人間相手の厄介な依頼。
引き受けたくなどなかったが条件が問題だった。
冷たい美貌と細身の体をスーツに包んだエリート官僚―原が長く焦がれ、二年前友情とともに失った男・奎吾がこう云ったのだ。
引き受けるなら原と一晩過ごしてもいい、と。
あまりに魅惑的なその報酬に、原が断れるはずもなく…。
-------------------------
原(はら)×奎吾(けいご)
二人のフルネームがわかりません(^^ゞ
忘れてしまったのか、書いてなかったのか、本を見直しても見つからないのでスンマセン。
もし見つけたらそのときに追記しておきますね。
年齢は30ちょい過ぎくらいです。元同級生。
「十三階のハーフボイルド1」雑誌掲載
「十三階のハーフボイルド2」雑誌掲載に加筆改稿 の二編収録されています。
探偵業と言っても仕事は犬猫の捜索ばかり。そんな原の事務所に人間相手の依頼が持ち込まれます。
依頼を持ってきたのは、高校以来二年前まで友人として親しくつきあってきた現在は警察官僚の奎吾。
二年前奎吾が広島に転勤になったとき、それまで奎吾に特別な想いを抱いていた原は奎吾に告白し、「一晩でいいからヤらせてくれ」と言って奎吾に手厳しくフラれていました。
それから二年間全く連絡をとりあうこともなく、奎吾への想いは忘れなければならないものとして原の胸に封印されていたのですが、再び原の元へ現われた奎吾は、依頼を受けてくれたら二年前の要求を呑んでもいいと言い出します。
とこんな感じでお話は始まります。
こちらもシリーズでしてこの本の中で二人の仲は全く進展しません。
二年間音信普通になったのは奎吾の転勤のせいだけじゃなく、自分が奎吾に言ったことの答えだったと思っていた原は、再会して奎吾が自分と再び顔を合わせ友人のように接してくれることだけで我慢するべきだ、と気持ちを押さえ込んでいます。
奎吾が持ってきた依頼が上手く片付いたあとも結局原は「なしにして欲しい」といって奎吾の出していた条件を白紙にしてしまいます。
その展開が私はいいな、と思ったんですが、最後まで原は気持ちを抑えたままでいますので、そっち面の進展はなし。
原の奎吾への想いはわかりますが奎吾のほうはわかりにくいです。ただ、とても奎吾の方もとても微妙で意味ありげな態度に見えるので(笑)、「ホントはどうなんだ?!」と却って凄く気になるんですよね。
原は情に厚く優しくていいヤツで面倒見もいいし人からも慕われそうなタイプです。
見た目は無精ひげに着たきり雀と冴えない感じだし、抜けてるし、だらしないけど、女にはモテるらしい。
ちょっと人が良すぎる感じもしますが、基本的には男らしくスジが通ってるし仕事も熱心。
でも奎吾に対しては臆病だしヘタレです。
奎吾は原とは全くの正反対で、氷のようです。
クールで真面目で四角四面でおよそ「情」など解さない冷血人間に見える。
ところが奎吾は本質はそれだけではないんですね。
不法就労の疑いでもう一人の高校時代からの友人の店を摘発したときも、恩師の犯罪をつきとめたときも、「罪」と「情」の間で彼なりに苦しんでいたということがわかります。
そういうところを一切外に見せないため冷たい男に見られているようですが、原には口にださない奎吾の思いがわかっているようです。
「1」のラストでは奎吾の感情のほとばしりが垣間見られますが、そんなときでさえ原は抱きしめもせずじっと我慢しているだけなのね(笑)
ここでガバッといってしまうのは良くある展開なんですけど、そうならない原も結構いいです。
「2」もメインは仕事の犬猫探しと依頼人や事務所のメンバー、などまわりの人たちとの関わりで話は進んで行きます。
人情がらみな展開。
原と奎吾の方は…二人のシーンて少ししかなかったような。
その少しのシーンにジワジワ沁みてるものがあるんですけど。
原のクリスマスといえばおでん、というエピソード(奎吾が関係している)や、仕事で悩む原に辛辣なアドバイスをする奎吾…でも原のことを実は理解していて背中を押しているというふうに、やっぱりこの二人は特別に理解しあえるなにかかありそう…な雰囲気を匂わせているだけです。
それよりちょっとヤバイ状況で終わっていてあからさまに続いているので、先が気になってしかたありません。
最近読んだのそんなのばっか。
ひちわさんの昔のシリーズなどを読んだことがないので比較は全くできませんが、私が読んだことのある単発ものとはちょっと雰囲気が違いました。
鬼畜で傲慢な匂いも全然ないしエロもない(笑)
すごく続きが気になりますが「プ・・・」の続編も非常に気になってますんで、あんまり待たせないでお願いします(^^ゞ
あ、「十三階」というのは事務所がビルの十三階にあるからってことなんでしょうけど、このビル、エレベーターなしなんです。
エレベーターなしの十三階。
そんなとこにお勤めするのイヤ~。
原(はら)×奎吾(けいご)
二人のフルネームがわかりません(^^ゞ
忘れてしまったのか、書いてなかったのか、本を見直しても見つからないのでスンマセン。
もし見つけたらそのときに追記しておきますね。
年齢は30ちょい過ぎくらいです。元同級生。
「十三階のハーフボイルド1」雑誌掲載
「十三階のハーフボイルド2」雑誌掲載に加筆改稿 の二編収録されています。
探偵業と言っても仕事は犬猫の捜索ばかり。そんな原の事務所に人間相手の依頼が持ち込まれます。
依頼を持ってきたのは、高校以来二年前まで友人として親しくつきあってきた現在は警察官僚の奎吾。
二年前奎吾が広島に転勤になったとき、それまで奎吾に特別な想いを抱いていた原は奎吾に告白し、「一晩でいいからヤらせてくれ」と言って奎吾に手厳しくフラれていました。
それから二年間全く連絡をとりあうこともなく、奎吾への想いは忘れなければならないものとして原の胸に封印されていたのですが、再び原の元へ現われた奎吾は、依頼を受けてくれたら二年前の要求を呑んでもいいと言い出します。
とこんな感じでお話は始まります。
こちらもシリーズでしてこの本の中で二人の仲は全く進展しません。
二年間音信普通になったのは奎吾の転勤のせいだけじゃなく、自分が奎吾に言ったことの答えだったと思っていた原は、再会して奎吾が自分と再び顔を合わせ友人のように接してくれることだけで我慢するべきだ、と気持ちを押さえ込んでいます。
奎吾が持ってきた依頼が上手く片付いたあとも結局原は「なしにして欲しい」といって奎吾の出していた条件を白紙にしてしまいます。
その展開が私はいいな、と思ったんですが、最後まで原は気持ちを抑えたままでいますので、そっち面の進展はなし。
原の奎吾への想いはわかりますが奎吾のほうはわかりにくいです。ただ、とても奎吾の方もとても微妙で意味ありげな態度に見えるので(笑)、「ホントはどうなんだ?!」と却って凄く気になるんですよね。
原は情に厚く優しくていいヤツで面倒見もいいし人からも慕われそうなタイプです。
見た目は無精ひげに着たきり雀と冴えない感じだし、抜けてるし、だらしないけど、女にはモテるらしい。
ちょっと人が良すぎる感じもしますが、基本的には男らしくスジが通ってるし仕事も熱心。
でも奎吾に対しては臆病だしヘタレです。
奎吾は原とは全くの正反対で、氷のようです。
クールで真面目で四角四面でおよそ「情」など解さない冷血人間に見える。
ところが奎吾は本質はそれだけではないんですね。
不法就労の疑いでもう一人の高校時代からの友人の店を摘発したときも、恩師の犯罪をつきとめたときも、「罪」と「情」の間で彼なりに苦しんでいたということがわかります。
そういうところを一切外に見せないため冷たい男に見られているようですが、原には口にださない奎吾の思いがわかっているようです。
「1」のラストでは奎吾の感情のほとばしりが垣間見られますが、そんなときでさえ原は抱きしめもせずじっと我慢しているだけなのね(笑)
ここでガバッといってしまうのは良くある展開なんですけど、そうならない原も結構いいです。
「2」もメインは仕事の犬猫探しと依頼人や事務所のメンバー、などまわりの人たちとの関わりで話は進んで行きます。
人情がらみな展開。
原と奎吾の方は…二人のシーンて少ししかなかったような。
その少しのシーンにジワジワ沁みてるものがあるんですけど。
原のクリスマスといえばおでん、というエピソード(奎吾が関係している)や、仕事で悩む原に辛辣なアドバイスをする奎吾…でも原のことを実は理解していて背中を押しているというふうに、やっぱりこの二人は特別に理解しあえるなにかかありそう…な雰囲気を匂わせているだけです。
それよりちょっとヤバイ状況で終わっていてあからさまに続いているので、先が気になってしかたありません。
最近読んだのそんなのばっか。
ひちわさんの昔のシリーズなどを読んだことがないので比較は全くできませんが、私が読んだことのある単発ものとはちょっと雰囲気が違いました。
鬼畜で傲慢な匂いも全然ないしエロもない(笑)
すごく続きが気になりますが「プ・・・」の続編も非常に気になってますんで、あんまり待たせないでお願いします(^^ゞ
あ、「十三階」というのは事務所がビルの十三階にあるからってことなんでしょうけど、このビル、エレベーターなしなんです。
エレベーターなしの十三階。
そんなとこにお勤めするのイヤ~。
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