FC2ブログ
BL読書感想日記※※※ 詳しくはカテゴリーの「このブログについて」をご覧下さい。

2021/04123456789101112131415161718192021222324252627282930312021/06

蒼穹を望む鳥
蒼穹を望む鳥
posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 8
火崎勇著
リーフ出版 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
イラスト/水貴はすの(リーフノベルス)

『恋人は作らない』主義の北岡が一夜の恋を求め出会った美貌の青年。
寂しげなその横顔に惹かれ甘い夜を過ごした北岡は、
名前も聞かず別れた彼を忘れられずにいた。
そんなある日、その青年―泊谷が派遣社員として現われて!?
北岡からの提案で身体だけの関係を続ける二人。
次第に彼を愛し始める北岡に対し、泊谷は愛されることを頑なに拒んでいるようで…。
--------------------------

北岡帝(きたおかみかど)×泊谷庸(とまりやよう)

年齢は設定されていませんでした。
あとがきによると同じ年か泊谷の方が下…という設定で書かれたみたいです。

シリアスです。
過去に傷を持った二人の男が葛藤の末に幸せになるストーリー。
視点は北岡、一人称です。
綺麗な表紙もタイトルも暗示的なんですが、傷ついた二羽の鳥…というイメージですね。

面倒や責任を嫌う北岡はそれまで真剣な恋はしようとせず、
一夜限りか気軽につきあえる相手ばかりを選んできました。
偶然出会った泊谷を誘いますが、泊谷を気に入った北岡は、
偶然再会した泊谷に気軽なセフレとしてのつきあいを申し出ます。
お互いのことに決して踏み込まないという約束で
身体だけの関係を続ける二人ですが、北岡は次第に泊谷に惹かれていきます。

北岡も泊谷も心に傷を負っていて、北岡の場合はそのトラウマが「責任回避」という形で現われています。
泊谷の方は、硬い殻を纏い干渉を拒み誰を愛することも愛されることも拒否している。
何の責任も負いたくないとそれまで誰も本気で好きになったことのない北岡が、泊谷に対して初めて心を奪われたことを認めます。
自分の気持ちに気づいた北岡は何とか泊谷を
自分のものにしたいと願いますが、一歩踏み出そうとすると
その気配だけで泊谷は逃げていく。
泊谷を脅えさせないように「特別に想ったりしていない」ふりで泊谷に近づこうとする北岡。
まるでうかつに手を伸ばしたら逃げてしまう小鳥をジワジワと捕まえようとするような感じです。
結局身体ごとぶつかって泊谷を抱き込んでしまうのが一番効果があったわけですが、ラストへ向けて一転して行動的に情熱的になった北岡はやっぱり読んでる方も気持ち良かったですね。
それまでに鬱屈していたものが、一気に解放されるような感じがしましたよ。
(北岡も鬱々としていたけど、読んでる私も鬱々悶々だった)

二人の過去は結構重たいです。
同じように傷ついて、だからこそ相手のことがわかるし
理解できるし手を差し伸べて助け合うことができるんでしょうね。
これからはきっと幸せになれると確信できる二人です。

北岡って色恋に慣れてそうなのに不器用だなぁと思っていたら、
あとがきを読むとやっぱり泊谷の方が大人みたいです(精神的に)。
北岡の方が繊細で可愛い…というのもわかるわかる。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/546-24f04298
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック