イラスト/紺野けい子(リーフノベルス)
失恋をして、ふらりとバーに立ち寄った伊月は、
大人の魅力あふれる男に誘われるまま、身体を重ねてしまう。
その熱い抱擁は束の間苦しさを忘れさせてくれた。
そんな中、辛い恋を断ち切ろうと転職を決意した伊月に思わぬ再会が待ち受けていた。
新しい会社の社長が、なんとあの夜の男だったのだ!
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葛西紘一(かさいこういち・37歳)×藤井伊月(ふじいいつき・25歳)
「夜ごとの花」とリンクしている作品です。
独立していますが、続きのような感じなのかな?
残念ながら「夜ごとの花」を読んでいないのですが、
そちらで失恋してしまった伊月がメインのお話になっていて未読でも十分楽しめました。
大好きな男が自分の弟と恋人同士だったと知り、失恋して傷ついた伊月の想いが胸に迫ってきました。
選ばれなかった辛さ、新しい恋に臆病になる気持ちがとても伝わってきて。
葛西は伊月にひと目ぼれで、本当に優しい包容力といい意味での強引さで伊月を癒やそうとしてくれるのですが、その大人な態度も好感度高かったですね。
それでも、葛西には離婚したとはいえ前妻との間に小児喘息の
子供がいて、子供を愛する葛西は子供に何かがあれば
伊月を置いて駆けつけていってしまう。
決して伊月をないがしろにしているわけではないんですが、
伊月は「やはり自分は一番にはなれない」と感じてしまうんですね。
邪魔者の自分、一番になれない自分、
弟の恋を祝福することもできず痛手は心に大きく残っています。
「夜ごと」を読んでいないのでわかりませんが、
あちらは別カップルのお話で伊月はいわばカップルの障害ですから、
かなり損な役回りだっただろうと想像できます。
こちらを読むと本当に相手のことが好きだったことが伝わってきて、
とても可哀相。
このあともし「夜ごと」を読んだら、伊月に肩入れしちゃうかもしれませんね(笑)
葛西のように無理強いすることなく待ってくれるような大きな相手に会えて良かったなーと思います。
弟の恋もきちんと応援してあげることができるようになって。
葛西がもし子供のもとへ駆けつけてしまっても、戻ってくる場所、
一緒にいたいと思う人は自分だと、伊月がちゃんと思えるようになったのにも安心しました。
切ないとはいえ、じっとり湿っぽ~く、暗くはないのでそのへんも私好みでした。
伊月自身もただウジウジしているだけの女の子っぽいキャラではありませんでしたので。
葛西の存在にも安定感があり、読んでるこちらに不安がなく、
むしろ葛西の想いの大きさとか暖かさを感じられるから、無駄にハラハラせず、伊月が切なくて辛くてもそれに安心して浸っていられたんだと思います。
葛西なら伊月の上に、それこそ花のように愛を降らせてくれそうな感じです。
辛い失恋を越えたあとにこんな人を見つけられれば、それこそ大ハッピーエンドではないでしょうか。
これだけでも読めますが「夜ごとの花」も古書店にでもあれば読んでみたい感じです。
そのあとにこちらをまた読み返してみたら、切なさも倍増しそうですし、
弟カップルの想いもより理解できそうですね。
「夜ごとの花」「花のように愛は降る」
二作はドラマCDにもなっているそうです。
葛西紘一(かさいこういち・37歳)×藤井伊月(ふじいいつき・25歳)
「夜ごとの花」とリンクしている作品です。
独立していますが、続きのような感じなのかな?
残念ながら「夜ごとの花」を読んでいないのですが、
そちらで失恋してしまった伊月がメインのお話になっていて未読でも十分楽しめました。
大好きな男が自分の弟と恋人同士だったと知り、失恋して傷ついた伊月の想いが胸に迫ってきました。
選ばれなかった辛さ、新しい恋に臆病になる気持ちがとても伝わってきて。
葛西は伊月にひと目ぼれで、本当に優しい包容力といい意味での強引さで伊月を癒やそうとしてくれるのですが、その大人な態度も好感度高かったですね。
それでも、葛西には離婚したとはいえ前妻との間に小児喘息の
子供がいて、子供を愛する葛西は子供に何かがあれば
伊月を置いて駆けつけていってしまう。
決して伊月をないがしろにしているわけではないんですが、
伊月は「やはり自分は一番にはなれない」と感じてしまうんですね。
邪魔者の自分、一番になれない自分、
弟の恋を祝福することもできず痛手は心に大きく残っています。
「夜ごと」を読んでいないのでわかりませんが、
あちらは別カップルのお話で伊月はいわばカップルの障害ですから、
かなり損な役回りだっただろうと想像できます。
こちらを読むと本当に相手のことが好きだったことが伝わってきて、
とても可哀相。
このあともし「夜ごと」を読んだら、伊月に肩入れしちゃうかもしれませんね(笑)
葛西のように無理強いすることなく待ってくれるような大きな相手に会えて良かったなーと思います。
弟の恋もきちんと応援してあげることができるようになって。
葛西がもし子供のもとへ駆けつけてしまっても、戻ってくる場所、
一緒にいたいと思う人は自分だと、伊月がちゃんと思えるようになったのにも安心しました。
切ないとはいえ、じっとり湿っぽ~く、暗くはないのでそのへんも私好みでした。
伊月自身もただウジウジしているだけの女の子っぽいキャラではありませんでしたので。
葛西の存在にも安定感があり、読んでるこちらに不安がなく、
むしろ葛西の想いの大きさとか暖かさを感じられるから、無駄にハラハラせず、伊月が切なくて辛くてもそれに安心して浸っていられたんだと思います。
葛西なら伊月の上に、それこそ花のように愛を降らせてくれそうな感じです。
辛い失恋を越えたあとにこんな人を見つけられれば、それこそ大ハッピーエンドではないでしょうか。
これだけでも読めますが「夜ごとの花」も古書店にでもあれば読んでみたい感じです。
そのあとにこちらをまた読み返してみたら、切なさも倍増しそうですし、
弟カップルの想いもより理解できそうですね。
「夜ごとの花」「花のように愛は降る」
二作はドラマCDにもなっているそうです。
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