イラスト:秋森びびか(キャラ文庫)
映画監督を夢見る宝のお気に入りは、良質な作品選びで
定評のある単館シアター。ところが館主の持論は
「客の入る映画がいい映画」!?
その男・中嶋壱勇は、確かな映画センスと経営手腕で
地味な映画も必ずヒットさせるヤリ手経営者。
理想の映画論を振りかざす宝にも大人で余裕な態度を崩さない。
始めは反発していた宝だけど次第に壱勇に認められたいと
創作意欲を刺激されて…。
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中嶋壱勇(なかじまいちゆう・32歳)
×二宮宝(にのみやたから・20歳)
「レイトショーはお好き?」雑誌掲載
「レイトショーを二人で」書き下ろし の二編収録されています。
あらすじにも本文にもあとがきにも「夢」という言葉がたくさん
出てきますが、そのとおり映画への夢を語る人たちの
お話でした。
出会いはたまたまラジオで聴いた壱勇の発言に宝が怒り、
直々に文句を言おうと壱勇の経営する映画館に足を運んで
出逢うという展開。
一応つっかかってはいくものの大人の余裕で交わされてしまい
そのあとは意気投合してとんとん拍子に惹かれあい、
「つきあってくれ」と言われてめでたしめでたし。
恋愛面も映画の方も全てが無問題。
書き下ろしも宝がひとりでグルグルする部分はあるものの、
波風が立つわけではなく、総じてやっぱり無問題でした。
映画を愛する気持ちや夢は伝わってきますが、
「二人で」恋愛してる…というのがあんまり
感じられなかったのは何故なんでしょう?(^^ゞ
壱勇があまりに飄々として大人で
余裕がありすぎるせいかなぁ。
宝の幼さに比べるとどうしても壱勇の方が
泰然とし過ぎてる感じがして、
ちゃんと向き合ってないように思えたのかもしれません。
恋人同士になるまでもなってからも、宝の中には大人な
壱勇へのコンプレックスはあっても二人の間には実質
溝ができるとか擦れ違うとかいうことはないので、
恋愛面の紆余曲折を楽しむ…という感じではないように
思いました。
映画の方も、青っぽい夢は伝わってきましたが、
こちらもそんなに問題や壁が起きるわけでもないので
夢に向かって必死に頑張る若者・・・という像も浮かばず、
なんとなく全体的につかみ所がない印象でした。
映画への情熱が、いつのまにか壱勇に
認めてもらいたいという気持ちに摩り替わってしまったように
感じられたのも気になりました。
一番印象に残ったのは、壱勇がボロボロ食べ物を
零すクセがあるというくだり(笑)で、
こういうちょっと駄目な部分をもっと見てみたかったですね。
そういうのってなんか可愛いさを感じさせてちょっと
好きなんですよね。
中嶋壱勇(なかじまいちゆう・32歳)
×二宮宝(にのみやたから・20歳)
「レイトショーはお好き?」雑誌掲載
「レイトショーを二人で」書き下ろし の二編収録されています。
あらすじにも本文にもあとがきにも「夢」という言葉がたくさん
出てきますが、そのとおり映画への夢を語る人たちの
お話でした。
出会いはたまたまラジオで聴いた壱勇の発言に宝が怒り、
直々に文句を言おうと壱勇の経営する映画館に足を運んで
出逢うという展開。
一応つっかかってはいくものの大人の余裕で交わされてしまい
そのあとは意気投合してとんとん拍子に惹かれあい、
「つきあってくれ」と言われてめでたしめでたし。
恋愛面も映画の方も全てが無問題。
書き下ろしも宝がひとりでグルグルする部分はあるものの、
波風が立つわけではなく、総じてやっぱり無問題でした。
映画を愛する気持ちや夢は伝わってきますが、
「二人で」恋愛してる…というのがあんまり
感じられなかったのは何故なんでしょう?(^^ゞ
壱勇があまりに飄々として大人で
余裕がありすぎるせいかなぁ。
宝の幼さに比べるとどうしても壱勇の方が
泰然とし過ぎてる感じがして、
ちゃんと向き合ってないように思えたのかもしれません。
恋人同士になるまでもなってからも、宝の中には大人な
壱勇へのコンプレックスはあっても二人の間には実質
溝ができるとか擦れ違うとかいうことはないので、
恋愛面の紆余曲折を楽しむ…という感じではないように
思いました。
映画の方も、青っぽい夢は伝わってきましたが、
こちらもそんなに問題や壁が起きるわけでもないので
夢に向かって必死に頑張る若者・・・という像も浮かばず、
なんとなく全体的につかみ所がない印象でした。
映画への情熱が、いつのまにか壱勇に
認めてもらいたいという気持ちに摩り替わってしまったように
感じられたのも気になりました。
一番印象に残ったのは、壱勇がボロボロ食べ物を
零すクセがあるというくだり(笑)で、
こういうちょっと駄目な部分をもっと見てみたかったですね。
そういうのってなんか可愛いさを感じさせてちょっと
好きなんですよね。
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