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月と茉莉花
月と茉莉花
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8. 3
佐倉 朱里著
幻冬舎コミックス (2004.1)
通常24時間以内に発送します。
イラスト:雪舟薫(リンクスロマンス)

滅びた湘国の王族で、唯一生き残った月心は、敵国太子・煬大牙の
庇護のもと、書物の暗誦をする日々を送っていた。
父王によって廃嫡された月心に憐憫の情を感じた大牙は、ある日彼の
元服を行おうとするが、なぜか拒まれてしまう。
理由を問うが、頑なに語ろうとしない月心を大牙は責めてしまい―。
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煬大牙(ようたいが・22歳)×月心(げっしん・23歳)


「羞花閉月」雑誌掲載
「皓月千里」書き下ろし
「邯鄲之枕」雑誌掲載 の三編収録されています。
オマケに「月と茉莉花 座談会」(雑誌収録)もあり。

前作があまりに好きだったので続編購入後「大事に読もう」としまい込み過ぎて
一番奥に入ってしまい、今頃引っ張り出しました(^^ゞ

「月と茉莉花」の続編です。 
中国時代劇モノ。
大牙と月心の恋愛模様です。
勘違いをして擦れ違ったり嫉妬をして怒ったりと、そういう心理は現代と変わらないですが、
時代設定がより美味しい味付けをしていて、前作同様にとても楽しめました。
難しい言い回しや言葉も多いですが、読みやすいしわかりやすいので、
中国時代劇ということで敬遠しなくても大丈夫です。
大人気の作品なので、今更こんなこと言う必要もないですね(^^ゞ

「羞花閉月」は、月心の元服にまつわるお話です。
大牙の何気ないひとことで、二人の間に擦れ違いがおきます。
これが現代モノだとただの勘違いで終わってしまいそうなんですけど(笑)、
そうならないのは、やっぱりこの時代や二人の立場設定があるからだと思います。

「皓月千里」は、大牙の嫉妬。
これも勘違いですね。
現代モノだとやはりただの痴話喧嘩になってしまいそうですが、
そうならないのは…以下同文。

「邯鄲之枕」は、大牙の見た夢のお話。
ごく短いものです。
殿のご乱心です(笑)


大牙が月心より年下だということが判明しますが、それを知った大牙が月心の籍を
自分より下に無理やり誤魔化すのが可愛らしかったです。
怒ってモノを壊してみたり、周りに八つ当たりして関係ない人をビビらせてみたり、
そうかと思うと謝りたいのに謝れなくて悶々としてみたり、可愛い男ですね、ホントに。
月心は、健気のひとことにつきます。
月心のような人物は現代では考えられないので、やっぱりこの設定ならではだと思います。
大変楽しめました。
前作の再読率もとても高い作品でしたが、これもきっと何度も読むと思います。

続きもまだありそうなんですけど…。
でも、大牙の嫁取りはちょっとなぁ…(^^ゞ 
なんとなく伏線?と思わせる部分があって抜け道が用意されてるような気もしたんですが考えすぎかな?
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