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好きこそ恋の絶対
いおかいつき著
幻冬舎コミックス (2005.7)
通常2~3日以内に発送します。
イラスト:奈良千春(ルチル文庫)

諏訪内真二は、白バイ隊から捜査課に人事異動され刑事となった25歳。
配属されて最初の事件の担当検事は、先輩刑事たちから敵視されている
高城幹弥だった。しかし事件を二人で調べるうち、真二は高城と親しく
なりたいと思い、休日を一緒に過ごすようにあちこちに誘う。
やがて真二は、正義感溢れる高城に惹かれ始め…。
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諏訪内真二(すわうちしんじ・25歳)×高城幹弥(たかぎみきや・29歳)
新米刑事と検事カップルです。


白バイ隊員から刑事となって初めて訪れた刑事課の部屋でたまたま出会い、
凛とした声と姿勢のいい立ち姿、整った顔立ちの高城に目を奪われる真二。
その日の夜、ひょんなことから捜査中の強盗事件の聞き込みを高城と一緒に
することになり、真二は高城の人柄に引きつけられます。
高城のことが気になってしかたがない真二は、その後も横浜観光に誘ったり、
食事に誘ったりして、そのたびに高城にますます惹かれていきます。
傍にいることが嬉しくてたまらない真二でしたが、ある夜、飲みすぎてよろけた
拍子に真二を支えようとした高城を抱きしめてしまい、
自分の恋心に気づいた真二は、臆するあまり高城に連絡をすることが
できなくなってしまいます。
そんなとき、高城の以前の職場から高城の「不倫の相手」と噂される元上司が
やってきて…。



真二は見事な大型ワンコです。ハスキー犬だそうです。
とっても気のいい、素直でちょっと間の抜けた年下ワンコ。
憎めないその性格は、どこへ行っても誰からも好かれ可愛がられています。
いかにもそんな感じの、のほほんとした忠犬が
大好きな人に尻尾を千切れんばかりに振りながらまとわりついて、
褒められれば全身で喜び、怒られると尻尾を巻いてシュンとする、
そんなところが目に浮かぶようなホントに可愛らしい攻め具合(笑)です。

高城は、仕事はとにかく細かく厳しく、重箱の隅をつつくようだなどと言われ
刑事課の面々からは疎ましがられています。
いつでも背を真っ直ぐ伸ばしクールで落ち着いた印象で、いかにもキレ者検事という
感じです。
が、高城は実は関西人で、興奮したり余裕がなくなると
言葉がかなりキツイ関西弁に変わる…という見た目を裏切る面白さを持っています。
このギャップが高城に凄くいい魅力を与えていると思いました。
イラストは奈良さんですが、それまでクール美人風の絵だった高城が
初めて関西弁で真二を怒鳴りつけるシーンの挿絵は、必見です。
キャラ違うよ~!と思わず言いたくなるその顔がすごくよくて。

真二は素直の塊で直球(天然入り)ですし、高城もよくある「意地っ張りで
素直じゃない」という年上受けではなく真っ直ぐな男なので
大型ワンコが抵抗する(ふりをする)年上を無理やり押し倒す…というパターンでは
なかったですね。
二人ともまっすぐな性格で、妙な焦らしプレイもなくて
それがかなり良かったです。

真二はちょっとヘタレだったり余裕がなくてがっついてたり、
「いいですか?」「すみません」とお伺いを立る様子がとっても年下攻めらしい。
高城は確かにクールですが、興奮したり落ち着かなくなると言葉に関西弁が出るので
その変化だけで思ってることはいくら察しの悪い真二でも丸判りで、隠せないところが
正直で可愛い。

素直な二人ですから拗れることなく進展していって、安心して読める、
大人だけどどことなく可愛らしい~爽やかなお話で、こういうのもとても好きです。
魅力は真二と高城ですね、やっぱり。

中心は恋愛ですが、仕事面も適度に楽しめます。
署内や刑事課の様子、真二の同僚たちなど雰囲気がいい感じに伝わってきました。
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