イラスト:富士山ひょうた(ゲンキノベルス)
有川は業務+人事係と忙しい毎日を送っていた。
そんな時、仕事帰りに訪れたバーで大学生のバイト・砂田と出逢う。
話し上手な彼と過ごす時間は楽しくて、仕事の疲れも癒されていく。
年下なのに大人な砂田に甘えてはいけないと思いつつも、縋ってしまい…。
砂田の熱い視線や優しい言葉に戸惑う有川だが、いつしか声にならない
想いが吐息となって積もってゆく。
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砂田廉(すなだれん・大学三年生)
×有川友成(ありかわともなり・入社5年目のサラリーマン)
友人と連れ立って始めて訪れたバーで、有川はアルバイトの砂田と出会います。
その後偶然砂田の通う大学で再会してから、有川は時々そのバーに一人で
通うようになります。
店の落ち着く雰囲気と砂田の人懐こさや心遣いに癒され楽しい時間を過ごすうちに
やがて、メルアドを交換し外でも会うことに。
店員と客という関係から、外でも会う年の離れた友人となり
そして、すこしずつお互いの存在が自分たちの中で特別なものへと変わっていきます。
八方美人系の遊び人大学生・砂田と、真面目で恋愛に疎い有川のカップル。
二人が出会い、少しずつ想いが高まって行く様子が、とてもゆっくりしたペースで
丁寧に書かれています。
砂田の方が自分の気持ちを自覚するのが早いですが、すぐに行動に移すのではなく、
相手の気持ちを気づかい少しずつ自分の存在を有川に近づけていこうとしています。
大切に、怖がらせないように、そしていつか有川に自分を見つめてもらいたいと、
距離をとって我慢して接しているところは、なんだかBLでは新鮮な気がするし、
好感が持てました。
コバルトの「西野×白川」シリーズもそうでしたが、
気づかいとか気配りとか思いやりが、相手を思う心の中に溢れているような感じですね。
「もし嫌われたら」とか「どうやって相手に伝えよう」とか、
恋の始まりのそういう不安や戸惑いの段階の甘酸っぱい心理を書かれるのが
お上手だと思いました。
相手のささいな一言や表情で、一喜一憂したり優しく気を配ったりする細やかな
部分を、繊細に掴んでいらっしゃいます。
西野(コバルトのシリーズ)と違うのは砂田が「遊び人」である部分で
何人ものセフレがいたりしてそれほどそういうことに節操があるわけではないみたいです。
有川に対しての想いは本当に優しくて穏やかで真面目で誠実なんですが、
それだけに有川に想いを伝え、有川の想いを知るために起こした行動が
実はあまり好きではありませんでした。
自分のセフレと有川を同時に自分のマンションに呼んで鉢合わせさせ、有川の反応を
見る…というものなんですが、それまでの有川への暖かい想いに比べると、
ちょっとずる賢く、当て馬にしたセフレの女の子へは、いくら相手も遊びだとはいえ
思いやりの欠片もフォローもないただの捨て駒なんですね。
その後、有川が怒ってしまったことを嫉妬だと喜んでいる余裕や
しかけた罠の反応を見るみたいなところもなんだか好きになれません…(^^ゞ
そこだけがちょっと引っかかってしまいましたね。
すごく誠実に想っていたんだから、真っ直ぐ行って欲しかったんですよ。
想いが通じ合ったあと、初めてのHでいきなり挿入して感じてしまうんではなく、
回数を重ねても有川を気遣ってなかなか最後までは至らずにいます。
有川の負担を思い自制している砂田はすごくいいし、有川が「ひとつになりたい」と願って
何度目かでやっと結ばれる…というのも、お互いを大切にしている想いや、
そうなったことへの喜びが伝わってきてとてもいいなと思いました。
有川に追いつきいつか有川を守りたいと改めて自分の将来を見つめなおす砂田と
その想いを嬉しく感じている有川。
お互いを高めあって成長していく未来が見えそうなラストです。
砂田廉(すなだれん・大学三年生)
×有川友成(ありかわともなり・入社5年目のサラリーマン)
友人と連れ立って始めて訪れたバーで、有川はアルバイトの砂田と出会います。
その後偶然砂田の通う大学で再会してから、有川は時々そのバーに一人で
通うようになります。
店の落ち着く雰囲気と砂田の人懐こさや心遣いに癒され楽しい時間を過ごすうちに
やがて、メルアドを交換し外でも会うことに。
店員と客という関係から、外でも会う年の離れた友人となり
そして、すこしずつお互いの存在が自分たちの中で特別なものへと変わっていきます。
八方美人系の遊び人大学生・砂田と、真面目で恋愛に疎い有川のカップル。
二人が出会い、少しずつ想いが高まって行く様子が、とてもゆっくりしたペースで
丁寧に書かれています。
砂田の方が自分の気持ちを自覚するのが早いですが、すぐに行動に移すのではなく、
相手の気持ちを気づかい少しずつ自分の存在を有川に近づけていこうとしています。
大切に、怖がらせないように、そしていつか有川に自分を見つめてもらいたいと、
距離をとって我慢して接しているところは、なんだかBLでは新鮮な気がするし、
好感が持てました。
コバルトの「西野×白川」シリーズもそうでしたが、
気づかいとか気配りとか思いやりが、相手を思う心の中に溢れているような感じですね。
「もし嫌われたら」とか「どうやって相手に伝えよう」とか、
恋の始まりのそういう不安や戸惑いの段階の甘酸っぱい心理を書かれるのが
お上手だと思いました。
相手のささいな一言や表情で、一喜一憂したり優しく気を配ったりする細やかな
部分を、繊細に掴んでいらっしゃいます。
西野(コバルトのシリーズ)と違うのは砂田が「遊び人」である部分で
何人ものセフレがいたりしてそれほどそういうことに節操があるわけではないみたいです。
有川に対しての想いは本当に優しくて穏やかで真面目で誠実なんですが、
それだけに有川に想いを伝え、有川の想いを知るために起こした行動が
実はあまり好きではありませんでした。
自分のセフレと有川を同時に自分のマンションに呼んで鉢合わせさせ、有川の反応を
見る…というものなんですが、それまでの有川への暖かい想いに比べると、
ちょっとずる賢く、当て馬にしたセフレの女の子へは、いくら相手も遊びだとはいえ
思いやりの欠片もフォローもないただの捨て駒なんですね。
その後、有川が怒ってしまったことを嫉妬だと喜んでいる余裕や
しかけた罠の反応を見るみたいなところもなんだか好きになれません…(^^ゞ
そこだけがちょっと引っかかってしまいましたね。
すごく誠実に想っていたんだから、真っ直ぐ行って欲しかったんですよ。
想いが通じ合ったあと、初めてのHでいきなり挿入して感じてしまうんではなく、
回数を重ねても有川を気遣ってなかなか最後までは至らずにいます。
有川の負担を思い自制している砂田はすごくいいし、有川が「ひとつになりたい」と願って
何度目かでやっと結ばれる…というのも、お互いを大切にしている想いや、
そうなったことへの喜びが伝わってきてとてもいいなと思いました。
有川に追いつきいつか有川を守りたいと改めて自分の将来を見つめなおす砂田と
その想いを嬉しく感じている有川。
お互いを高めあって成長していく未来が見えそうなラストです。
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