きみに捧げるホームラン
posted with 簡単リンクくん at 2005. 7.11
桧原 まり子
マイクロマガジン社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
マイクロマガジン社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
スポーツ医学を学ぶ為留学していた真澄賢児は、帰国して出席した同窓会で中学時代から憧れていた松永元と再会した。
プロ野球選手として活躍しているはずの彼は、何故か一人会場の片隅で佇んでいた。
松永が故障続きで自由契約になったと聞いた真澄は、自分に手術させるよう彼を説得し…。
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松永元(まつながはじめ)×真澄賢児(ますみけんじ)
プロ野球選手と整形外科医。年齢は記載ありませんが20代後半くらい?
同級生です。
「きみに捧げるホームラン」
「恋の大逆転」の二編収録されています。
甲子園で母校を優勝に導き、高校生のときからスカウトが殺到するなど
有名人気選手だった松永。
中学時代松永にいじめから助けてもらったことがある真澄にとって
彼はずっと憧れのヒーローでした。
松永のようなスポーツ選手を支えられるようになりたいと整形外科医への
道を進んだ真澄とプロ野球の選手となって活躍する松永が高校卒業後
会うことはありませんでしたが、
数年後、留学から帰国後の同窓会で真澄は松永と再会します。
ところが松永は怪我のため球団から自由契約を言い渡されていて、
プロ野球選手としては絶望的な状態となっていました。
自嘲する松永に、真澄は自分に実験治療として怪我の治療を任せてくれないかと
申し出ます。
手術からリハビリ、先の見えない復帰への道に焦りから自棄になる松永を励まし支えながら
再起を目差すうちに、お互いの心に特別な想いが生まれます。
檜原さんお得意の医療モノです。
学生の頃から有名選手で周りからちやほやされ傲慢で天狗になっていた松永。
そんな松永が真澄の治療と支えによって怪我を克服し、傲慢だった自分に
気づいて少しずつ変わっていきます。
二人で再起を目差すわけですがわりとあっさりした語り口なので、深刻な雰囲気はなく
前向きで優しい。
「松永をもう一度ヒーローにすることが夢」と松永を支える真澄をいつしか
愛するようになる松永ですが、真澄の方はちょっと鈍感気味で、
なかなか自分の想いに気づきません。
松永が再び活躍の場に戻ったとき、真澄は喜びと同時に自分の役割が
終わったことに寂しさを覚えて初めて自分の気持ちに気づくんですが、
松永はその時こそ胸を張って真澄に告白できると考えていました。
心理描写は、多少物足りないような感じもしたんですが、
相変わらず医療シーンでは筆が乗るようで、そのシーンになると
いかにも本領発揮といった感じで急に文章や会話がなめらかになるような気がします。
プロ野球の仕組についても適度に詳しく書かれていて、そういうことをおろそかにしないのが
いい所かな、と思います。
全体のイメージはほんわかと柔らかく、小難しいこともないので
読みやすいストーリーでした。
タイトルの「きみに捧げるホームラン」だけでラストがわかってしまうくらいで、
ひねりは全くなく、お立ち台での告白シーンもベタですが、
夢を裏切らない安心して読めるお話でした。
「恋の大逆転」はなかなか最後まで許してくれない真澄に、
行儀良く待つポーズでいながらも、ちょっと悪巧みをする松永のお話。
頭にデッドボールを受けて「逆行性健忘」となってしまった松永は、
真澄との関係をすっかり忘れてしまいます。
こちらは、可愛い悪戯ってことで…(笑)
真澄にとっては笑い事じゃないですが、記憶喪失といっても深刻で切ないものではないので、気軽に楽しめるお話でした。
松永元(まつながはじめ)×真澄賢児(ますみけんじ)
プロ野球選手と整形外科医。年齢は記載ありませんが20代後半くらい?
同級生です。
「きみに捧げるホームラン」
「恋の大逆転」の二編収録されています。
甲子園で母校を優勝に導き、高校生のときからスカウトが殺到するなど
有名人気選手だった松永。
中学時代松永にいじめから助けてもらったことがある真澄にとって
彼はずっと憧れのヒーローでした。
松永のようなスポーツ選手を支えられるようになりたいと整形外科医への
道を進んだ真澄とプロ野球の選手となって活躍する松永が高校卒業後
会うことはありませんでしたが、
数年後、留学から帰国後の同窓会で真澄は松永と再会します。
ところが松永は怪我のため球団から自由契約を言い渡されていて、
プロ野球選手としては絶望的な状態となっていました。
自嘲する松永に、真澄は自分に実験治療として怪我の治療を任せてくれないかと
申し出ます。
手術からリハビリ、先の見えない復帰への道に焦りから自棄になる松永を励まし支えながら
再起を目差すうちに、お互いの心に特別な想いが生まれます。
檜原さんお得意の医療モノです。
学生の頃から有名選手で周りからちやほやされ傲慢で天狗になっていた松永。
そんな松永が真澄の治療と支えによって怪我を克服し、傲慢だった自分に
気づいて少しずつ変わっていきます。
二人で再起を目差すわけですがわりとあっさりした語り口なので、深刻な雰囲気はなく
前向きで優しい。
「松永をもう一度ヒーローにすることが夢」と松永を支える真澄をいつしか
愛するようになる松永ですが、真澄の方はちょっと鈍感気味で、
なかなか自分の想いに気づきません。
松永が再び活躍の場に戻ったとき、真澄は喜びと同時に自分の役割が
終わったことに寂しさを覚えて初めて自分の気持ちに気づくんですが、
松永はその時こそ胸を張って真澄に告白できると考えていました。
心理描写は、多少物足りないような感じもしたんですが、
相変わらず医療シーンでは筆が乗るようで、そのシーンになると
いかにも本領発揮といった感じで急に文章や会話がなめらかになるような気がします。
プロ野球の仕組についても適度に詳しく書かれていて、そういうことをおろそかにしないのが
いい所かな、と思います。
全体のイメージはほんわかと柔らかく、小難しいこともないので
読みやすいストーリーでした。
タイトルの「きみに捧げるホームラン」だけでラストがわかってしまうくらいで、
ひねりは全くなく、お立ち台での告白シーンもベタですが、
夢を裏切らない安心して読めるお話でした。
「恋の大逆転」はなかなか最後まで許してくれない真澄に、
行儀良く待つポーズでいながらも、ちょっと悪巧みをする松永のお話。
頭にデッドボールを受けて「逆行性健忘」となってしまった松永は、
真澄との関係をすっかり忘れてしまいます。
こちらは、可愛い悪戯ってことで…(笑)
真澄にとっては笑い事じゃないですが、記憶喪失といっても深刻で切ないものではないので、気軽に楽しめるお話でした。
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