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永遠に似た瞬き
麻生 玲子
集英社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
イラスト:片岡ケイコ(コバルト文庫)

のんびり、一歩ずつ気持ちを確かめ合う西野と白川。
みんなと一緒のときは友達で、二人でいるときには恋人―。
少しだけせつなくくすぐったいようなそんな関係だ。
ところが夏休みには片や就職活動、片や地球の裏側の南米で
遺跡発掘と、離れ離れになってしまう。
「たった1ヵ月」、互いを隔てる時間と距離に焦れる二人だったが…。
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西野幸也(にしのこうや・21歳)×白川義直(しらかわよしなお・20歳)
大学三年生の同級生です。



楽しみにしていたシリーズもこれで最終話となりました。
4冊を通してゆっくりと育んできた二人の関係も、よりしっかりとしたものになって
この先の未来を見据える素敵な結末になっています。

はじめのころは西野の想いの方が温度が高いような感じでしたが
決して白川の想いが低かったわけではなく、西野によって少しずつ
自分を表にだすことを学び、変わっていったような感じです。

最初に白川が旅に出てしまったときは、何も言わず連絡も寄こさず
西野は置いてきぼりを食ったような気で焦れていましたが、
今ではもうそういうこともなく、地球の裏と表に離れていても
お互いを思う気持ちがちゃんと判りあえています。
寂しいけれど、白川が安心できるように待っていてやろうと思う西野と、
それをちゃんと受け止めていて、離れても西野を決して忘れない白川。
置いていくことが多い白川も、戻る場所は西野のところ…と決めているようです。

常識人で世話焼きの西野と天然人の白川ではどうしても西野の方が苦労しそうなんですが、
全然そんなことはなく、白川の西野への想いも同じように強いことがわかるので
嬉しいです。
この二人は、意地をはったり拗ねたりするような素直じゃない部分は全くありません。
好きなら好き。欲しいなら欲しい。
真っ直ぐに気持ちを伝え合う二人は、ホントにピュアで気持ちいいです。
白川が誘う場面も何度かありますが、白川の場合「誘い受け」というより
ただ「素直」なんだと思います。

大学三年生になり西野は就職、白川は大学院と、少しずつ未来に向けて変わっていかなければ
ならない二人です。
どちらかに寄りかかるのではなくしっかり自分の足で立って
その上でのお互いの未来を見据えているのがいいですね。
そして男同士であるということについても、隠したりせず真っ直ぐに向き合おうとする思いが
見える。
もしこの先、関係を責められるような時がきても、
この二人は決して俯かないだろうなと、そう思います。


全4巻を通して特に派手な出来事があるわけではなく
西野と白川の二人の想いをじっくりと追っていく、そんなシリーズです。
登場してくるひとたちも皆いいひと。
綺麗すぎるかもしれませんが、激しい愛でなくてもあっと驚く展開でなくても
こんなのも凄くいいよな、と思います。
終わってしまったのは本当に寂しいんですけど、いいラストでした。
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