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食うか食われるか
ふゆの 仁子 / ふゆの 仁子小説
フロンティアワークス (2004.2)
通常1~3週間以内に発送します。
イラスト:円陣闇丸(ダリアノベルス)

経営コンサルタントの芦澤真幸(あしざわまさき)は、大手レストランの
オーナー・柳沼(やぎぬま)の以来で新規フレンチ店のシェフを探すことに。
噂で聞いた小さな店のシェフ・椿修一郎(つばきしゅういちろう)を訪ねた
芦澤は、彼の味を認め、依頼をするが断られてしまう。
芦澤は交渉のため椿の店で手伝いをはじめ、その甲斐あって了解の
返事をもらえそうになるが、依頼主が柳沼だと告げた途端、
椿に激しく拒絶されて―。
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椿修一郎(シェフ・30歳前後)×芦澤真幸(経営コンサルタント・?歳)


父の友人で有名なフランス料理のシェフである柳沼の依頼を受けて、
経営コンサルタントの芦澤は新しいフレンチレストランのオープンの仕事を請け負い、
その仕事に相応しいシェフを探していました。
雑誌で紹介された小さな店に足を運んだ芦澤は料理を口にしたとたん、
新しい店のシェフはその料理を作った椿修一郎以外にはいないと確信します。
何度か通い、やっと椿と対面することができた芦澤は椿に仕事の話を持ちかけますが、
椿のプライドを傷つけてしまい、碌に話も聞いてもらえないまま断られてしまいます。
諦めきれない芦澤は再び店を訪れ、その場の話の流れから一ヶ月間椿の店で
仕事をすることに。
ギャルソンとして店で働きながら椿の料理や店、やってくる客に対する思いを知り、
店のスタッフとも溶け込んでいくうちに椿自身に惹かれていく芦澤。
椿も態度を和らげ、始めは断った仕事にも興味を見せるようになります。
ところが新しい店のオーナーとなる「柳沼」の名前を出したとたん、豹変した椿に
芦澤は無理やり押し倒されてしまいます。
そして「椿修一郎」の名前を柳沼に明かすと、柳沼からは思いも寄らない言葉が
返ってきて・・・。



美味しそうなフランス料理やワイン、それにそそぐシェフやギャルソンの思い、
そして経営コンサルタントとしての芦澤の思い。
椿と芦澤の恋愛部分よりも、お仕事部分の方が強く印象に残りました。

椿の料理への考えを理解していくうちに芦澤も椿自身に惹かれていくという流れで
すべてが「仕事」に絡んで変化していくので、
どうしてもそちらが前面に出た印象だったんだと思います。
裏を返せば、椿と芦澤個人の恋愛感情に関しては、
ちょっともの足りなかったとも言えるんですが。

父と息子の微妙で深い愛情も絡んで、なかなか面白いです。
素直だけれどハッキリとしていて白黒きちんとつけたがる芦澤と
傲慢に見えるけれど実は不器用でちょっとヘタレな椿。
見た目にそぐわない二人もかえっていい感じでした。
「聞きたいのは好きか、嫌いか、だけです。言い訳は聞きたくありません」と
椿に組み敷かれながらもハッキリと問う芦澤が、とっても男前でした。

椿や芦澤のそれぞれの仕事に関しては、その情熱や思いがとても萌えでしたが
やっぱりどうにもラブラブ度がもの足りない~。
あとがきのあとに、オマケのような短いSSがありますが、
そちらで甘さはカバーしているようです(笑)
が、それでも足りん。

いや、働く男たちはこれでいいのかも。(どっちなんだ)
円陣闇丸さんのイラストは文句なしによいです。
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