春の人事異動で健輔の課に栄転してきたのは、出世頭で端麗な顔だちの新任上司・高橋秋。
ところがこれがとんでもなくイヤな野郎だった!
顔に似合わぬ容赦ない辛口で、健輔たち課員を締め上げる。
優秀だがマイペースな健輔とはことごとくソリが合わずに反発し合うが、二人の間にはさらにとんでもない結びつきができてしまい…!?
ところがこれがとんでもなくイヤな野郎だった!
顔に似合わぬ容赦ない辛口で、健輔たち課員を締め上げる。
優秀だがマイペースな健輔とはことごとくソリが合わずに反発し合うが、二人の間にはさらにとんでもない結びつきができてしまい…!?
仲村健輔(なかむらけんすけ・28歳)×高橋秋(たかはししゅう・28歳)
部下×上司
「Stepbrother」雑誌掲載
「Company Retreat-社員旅行は南の島へ-」書き下ろし。
“Stepbrother”ってそういう意味なんですか。勉強になるなぁ。
健輔の所属する営業部に関西からの栄転で配属されてきた新しい上司・高橋秋は、小柄で綺麗な顔立ちだが嫌味で皮肉たっぷりで、就任の挨拶で居並ぶ部下に片っ端から毒舌を浴びせて周囲を凍りつかせる、優秀らしいが非常に感じの悪い男。
その容赦のない毒舌は、社内で一番の営業成績である健輔にも飛んできますが、健輔はマイペース。言われたとおりキリキリ必死で無理な力を出そうとするよりも、少し緩めて余裕を持って当った方が良い結果が出る・・・と考えているので、前年度比160%を目指すという秋(しゅう)の目標を聞いても、自分のペースは崩しません。
そのゆったり構えた余力のある態度が秋は気にいらないらしく、小型のナイフのような秋と飄々と受け流す健輔の間には、ことごとく冷たい空気が漂います。
そんな中、父子二人きりの健輔の家に、父の再婚によって、新しい母とその息子がやってくることになり、その引越しの日。
現われた“息子”というのが、実は秋で、まさかの偶然に二人は驚きます。同い年ながら誕生日が健輔の方が数ヶ月早いということで、秋と健輔は会社では上司と部下、家では弟と兄という関係に。親の再婚によって兄弟になる、こういう関係を“Stepbrother”というんだそうです。
ラブラブな夫婦を尻目に、二人の関係は上手くいくわけがない。父や新しい母のために、協力して“家族”になろうとする健輔と、非協力的な秋。
しかし、会社では髪をピッタリと撫でつけ、眼鏡をかけてクールに人を寄せ付けない雰囲気の秋が、家では髪も下ろし眼鏡もなしでまるで二十歳過ぎの青年のように見えて、その素顔は意外に可愛らしく。実は甘やかされて育ったらしく、家のことは何もしないしだらしない。
素顔を知れば知るほど、健輔は秋にどんどん惹かれていきます。
ところが、秋は、人事部の部長代理と、どうやら不倫関係にあるようで…。
榎田さんのラブコメディです。
秋はツンデレさんで、健輔は仕事も私生活も自然体の普通っぽい男。普通の男が恋に頑張る姿というのはいいですね。
どちらも個性的ではありますが、変な癖やおかしな趣味があるわけではないので、ぐっと身近な人たちという感じがします。出来すぎでもないし駄目でもない、健輔の人柄はちょうどいい具合。視点が健輔側だから健輔の気持ちはよくわかりますが、秋の内と外のギャップの可愛らしさがもっと前に出てると良かったのになーと思いました。
榎田さんなので安心して読めますが、どちらかといえばライト感覚。サラッと楽しめるタイプだと思います。
ただせっかく妙な偶然で同居となったのに、ひとつ屋根の下での二人のすったもんだはあんまりなくて、秋がすぐ家を出てしまったのが残念に思いました。そういう状況ってもっと面白くって、いろいろあってもいいと思うんですよね。
彼らの同僚として女性社員がかなり目立っていますが、サッパリした気性の女性たちなので、邪魔にはなりません。むしろ、彼女たち会社勤めがとっても楽しそうで、羨ましい。
イラストが国枝さんというのが嬉しかったです。国枝さん大好きなので。
部下×上司
「Stepbrother」雑誌掲載
「Company Retreat-社員旅行は南の島へ-」書き下ろし。
“Stepbrother”ってそういう意味なんですか。勉強になるなぁ。
健輔の所属する営業部に関西からの栄転で配属されてきた新しい上司・高橋秋は、小柄で綺麗な顔立ちだが嫌味で皮肉たっぷりで、就任の挨拶で居並ぶ部下に片っ端から毒舌を浴びせて周囲を凍りつかせる、優秀らしいが非常に感じの悪い男。
その容赦のない毒舌は、社内で一番の営業成績である健輔にも飛んできますが、健輔はマイペース。言われたとおりキリキリ必死で無理な力を出そうとするよりも、少し緩めて余裕を持って当った方が良い結果が出る・・・と考えているので、前年度比160%を目指すという秋(しゅう)の目標を聞いても、自分のペースは崩しません。
そのゆったり構えた余力のある態度が秋は気にいらないらしく、小型のナイフのような秋と飄々と受け流す健輔の間には、ことごとく冷たい空気が漂います。
そんな中、父子二人きりの健輔の家に、父の再婚によって、新しい母とその息子がやってくることになり、その引越しの日。
現われた“息子”というのが、実は秋で、まさかの偶然に二人は驚きます。同い年ながら誕生日が健輔の方が数ヶ月早いということで、秋と健輔は会社では上司と部下、家では弟と兄という関係に。親の再婚によって兄弟になる、こういう関係を“Stepbrother”というんだそうです。
ラブラブな夫婦を尻目に、二人の関係は上手くいくわけがない。父や新しい母のために、協力して“家族”になろうとする健輔と、非協力的な秋。
しかし、会社では髪をピッタリと撫でつけ、眼鏡をかけてクールに人を寄せ付けない雰囲気の秋が、家では髪も下ろし眼鏡もなしでまるで二十歳過ぎの青年のように見えて、その素顔は意外に可愛らしく。実は甘やかされて育ったらしく、家のことは何もしないしだらしない。
素顔を知れば知るほど、健輔は秋にどんどん惹かれていきます。
ところが、秋は、人事部の部長代理と、どうやら不倫関係にあるようで…。
榎田さんのラブコメディです。
秋はツンデレさんで、健輔は仕事も私生活も自然体の普通っぽい男。普通の男が恋に頑張る姿というのはいいですね。
どちらも個性的ではありますが、変な癖やおかしな趣味があるわけではないので、ぐっと身近な人たちという感じがします。出来すぎでもないし駄目でもない、健輔の人柄はちょうどいい具合。視点が健輔側だから健輔の気持ちはよくわかりますが、秋の内と外のギャップの可愛らしさがもっと前に出てると良かったのになーと思いました。
榎田さんなので安心して読めますが、どちらかといえばライト感覚。サラッと楽しめるタイプだと思います。
ただせっかく妙な偶然で同居となったのに、ひとつ屋根の下での二人のすったもんだはあんまりなくて、秋がすぐ家を出てしまったのが残念に思いました。そういう状況ってもっと面白くって、いろいろあってもいいと思うんですよね。
彼らの同僚として女性社員がかなり目立っていますが、サッパリした気性の女性たちなので、邪魔にはなりません。むしろ、彼女たち会社勤めがとっても楽しそうで、羨ましい。
イラストが国枝さんというのが嬉しかったです。国枝さん大好きなので。
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