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タイムリミット!
中原 一也 / 中原 一也著
笠倉出版社 (2004.4)
通常2~3日以内に発送します。
イラスト:小笠原宇紀(クロスノベルス)

製薬会社に勤める志野貴之は、年上の部下・夏目龍一郎の
お調子者で不真面目な態度に日々悩まされていた。
それでなくても、社内一も零細部門の業績を三ヶ月以内に
向上させなければ首になるという切羽詰った状況の中、
歩み寄りには程遠い部下を相手に墓穴を掘った志野は、
勘違いから、夏目と寝てしまう…!
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夏目龍一郎(35歳・部下)×志野貴之(31歳・課長)


社長の馬鹿息子から理不尽な恨みを買い、「課長」という名目とともに
新しい「特別販売促進部」に異動させられてしまった志野。
しかも部下は自分より4つ年上の夏目一人で、三ヶ月以内に
業績不振の化粧品の売り上げを向上させないと首になってしまうという
崖っぷちに立たされます。
たった二人だけの部署なのに、部下の夏目はオフィス内に女を連れ込んでイタしたり、
会社のPCでアダルトサイトを見たり、言動も行動もいい加減なお調子者のセクハラオヤジ。
夏目の言動に振り回され、怒りまくりながらもなんとか売り上げを上げようと
志野は頑張ります。

傍若無人な夏目は、ワイルド…といえば聞こえはいいですが、もっと下品で
下卑た感じ(笑)
でも、オフィスで女とイタしてるのはいただけませんが、それ以外はそう嫌な
感じはしませんでした。
対する夏目は、ウブというわけではないんですが、生真面目でキッチリしてて
人が良くちょっと天然が入っている、夏目からすれば正にからかいたくなるタイプ。
二人のやりとりはなかなか面白かったです。
夏目の「かちょー(課長)」という呼び方が、夏目本人を表してます(笑)

勘違いから早い段階でHしてしまいますが、
この展開には「こんなんで勘違いする?」とちょっと唐突な感じも受けました。
けれどもそこから夏目とズルズルしてしまうのではなくて、そのあとは
そういうことはなく、Hしたことが志野が夏目を意識するキッカケとなっていて、
流れからするとこういうのもありかなと思えました。
自分とは違うタイプの夏目をだんだんと意識して、いい加減なようでいて
ピンチには行動力を発揮し、遊んでいるとしか思えなかったPCでも
彼なりの方法で仕事をしている夏目を見て、志野が惹かれていくのが
自然な感じです。
読み手の方にも夏目の奥深さがだんだんといい感じで見えてくる。

志野の14年前の初体験の男・谷崎と再会し、志野は谷崎の罠に
嵌まってしまいますが、14年もたったあと偶然一度再会しただけで
ここまで画策する男はいるもんかと、不自然な気もします。
でも夏目が志野を助けにくる見せ場であり、自分の忠告を無視した志野に
激怒する夏目はカッコよくて好きでした。

キャラ萌えはなかったけど、ストーリーは普通に面白く
さくさく読めました。
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