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耳をすませばかすかな海
崎谷 はるひ
角川書店 (2005.6)
通常1~3週間以内に発送します。
イラスト:おおや和美(ルビー文庫)

全てに秀でている事が、逆にコンプレックスになっている大学生・
宮上和輝(みやがみかずき)。何もかもに鬱屈していた高三の夏、
ただ一度勢いで肌を重ねた年上の男・笙惟(しょうい)と偶然
再会する。和輝の矜持や兄・瀬理への執着を、子供の甘えと
鼻先で笑う彼の、甘い毒のような色香に翻弄されるのは
いっそ心地よかったが、だからこそ真面目に和輝に、
彼は底の見えない瞳で笑うばかりで―。
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宮上和輝(19歳・大学生)×大澤笙惟(29歳・DJ)

ブルーサウンドシリーズ第三弾は、年下攻めでした。
第二弾で瀬理に対してブラコンぶりを発揮していた可愛い弟・
和輝くんのお話です。

「耳をすませばかすかな海」
「リベラリストは恋に溺れる」の二編収録されています。
(「リベラリスト~」の方は大智と瀬理のお話)

横須賀のクラブのチケットを友人に押し付けられてブラリと
やってきた和輝は、そのクラブでDJ・笙惟にナンパされます。
誘われるままに笙惟に着いていった和輝は、ホテルの一室で、
始終笙惟にリードされるまま身体を重ねますが、
翌朝目覚めたとき笙惟の姿はどこにもなく、それから一年後
笙惟を忘れられなかった和輝は、訪れた「ブルーサウンド」で偶然
笙惟と再会します。

笙惟のことも、自分の気持ちさえもよくわからないのに
再びSEXだけのつきあいが始まりますが、年上の男にあしらわれ、
翻弄されて苛立ちながらも笙惟に惹かれていく和輝は、
思考はとても大人びていますが、年下らしく一生懸命な可愛らしさも感じさせます。
視点が和輝なので、和輝側の想いはとてもわかりやすく違和感ありませんが
笙惟については和輝をはぐらかすような態度や物言いとは裏腹に
和輝に対してして何がしかの想いもないわけでもないようで…と
ちょっとわかりにくいキャラとなっているように思います。
謎めいた年上の男に翻弄される年下攻め…という感じでそれはそれでいいですが。
何でもできてしまうために人から過剰に期待されたり、反対に妬みを買ったりして、
そういう人たちの間でストレスを溜めている和輝ですが、
和輝を特別視することのない笙惟は、和輝にとってはイラだちながらも
惹かれる存在であったのは、無理ないところです。
そして軽くあしらっているはずの年上が、年下男の一途さに最後は陥落…
とくれば、文句なしの王道であります。

会話は回転が速くてテンポがよく、とても楽しめます。
どっちも引かない感じの丁々発止…というか。
二人の間もそんなイメージです。
ラスト近くで腹をくくったように落ち着いて自分の気持ちを伝える和輝には、
待ってましたという感じでした。

Hシーンは徹底的に受けにリードされてる和輝が、
笑っちゃ可哀相だけど、なんだかすごく可愛いです。
意地で頑張ってますけどね。
最後のHで立場が逆転するのも、期待を外してません。
二人とも口が達者で、普段はもちろんHしてても元気のいいカップルです(笑)
Hの時でもシットリしてません。でもこういうの結構好きです。

和輝はいろんなことを考えて悩んで、頭がいいなりに見えすぎてしまうものがあって、
実は苦労している坊ちゃんだったんだなぁ…と
二作目に比べたら印象はずっといい方に変わりました。
笙惟が背負った重い過去も、和輝なら一緒に担ぐか、もしかしたら
吹き飛ばしてくれるかもしれません。


「リベラリストは恋に溺れる」は、本編にちょっと出てくる瀬理と大智の話を
広げたものです。
大智好きなんですけど…この大智はちょっと…。
瀬理の気持ちを考えたら、ちとヒドイ。反省はしてますが。
瀬理はまるで女の子みたいです。
可愛いのもいいですけど、これは私にはアカン。

嘉悦さんがとうとう藤木さんのために家を建てるということがわかったのが収穫。
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