イラスト:タカツキノボル(ゲンキノベルス)
一匹狼のボディーガード・真幸(まさき)は、加賀という怪しい男から
3日間の身辺警護を頼まれる。高額報酬に惹かれた真幸はつい
依頼を引き受けてしまうが…。
緊張感に欠ける加賀のペースに翻弄され、任務中に無防備に
自分をさらけ出してしまった真幸。
いけ好かないのに、その指先に魅せられてしまう。近づきすぎた
二人の距離、気づいた時にはもう遅くて…。
激しいキスに思考を奪われ、しなやかな指先から伝わる熱い想いに
身悶える―。
しかし加賀には色々な秘密がありそうで…。
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加賀大晟(たいせい・36歳)×入江真幸(いりえまさき・26歳)
元プロボクサーだった真幸は、ある事件のせいでボクシングをやめたあと
アメリカに渡り、警備会社で経験を積み再び帰国、現在はたった一人で
ボディーガードの仕事を請負いながら生活しています。
そんな真幸の元へ警護を求めてやってきた加賀とカフェで対面した真幸は、
本能で「引き受けるべきではない」と思いながらも多額の報酬に目が眩み、
つい依頼を引き受けてしまいます。
そして店を出ようとしたとたん三人組の男たちに襲われ、真幸と加賀は
なんとかその場を逃げ出してホテルに身を隠しますが、やっと落ち着いて
ルームサービスを頼んだ翌朝、再びホテルのボーイに変装した暴漢に
襲われ、またもや別のホテルへ移動せざるを得なくなり…。
加賀が狙われる理由も加賀自身もなんとなく胡散臭く、何か秘密が
ありそうだというのはプンプン匂いまくりです。
それに加えて追われる緊迫感が漂い、その裏にもまだある何かが気になって、
なかなか惹きつけられる面白い展開です。
ですが、当の怪しい加賀の、なんとなーくポイントがズレているような、
飄々としたオヤジっぽい言動が緊張感を緩和しており、
いい具合にユーモアを漂わせています。
加賀が本当にそんなキャラなのか、そのへんも真幸同様、
読み手側も疑いたくなるところで、真幸と一緒になって、何が真実なんだ?
加賀はいったい何者?と飽きずに読めました。
加賀と真幸のかみ合ってない会話も面白くて楽しめました。
真幸は、素手はもちろん銃も堪能で、頭の回転も早く気転も利き、
アメリカでも優秀な仕事をしてきたお墨付きの男です。
気も強いし言いたいことはポンポン言う。
仕事では常に冷静に判断ができるし、立派に一人でやっていける
優秀な男という感じ。
対する加賀は、高校時代は将棋部で、スポーツなどしたことがない…と本人は
言いますがとてもそうは思えない身体つきで、いったいどこまでがホントなの?
と凄く気になるキャラです。
最初は眼鏡をかけ、おどおどした様子でヘタレ気味ですが、時々「侮れん」という
行動をチラッと見せる。
とても綺麗な手をしていて、真幸は加賀のその手に目を吸い寄せられてしまいます。
もうひとつ真幸が目を離せないのが加賀の「髭」で、自分にはどうしても
生えてこない男らしい髭にも憧れのまなざし。
髭フェチ、手フェチとなった真幸が、本人が好きなんだか髭と手が好きなんだか
よくわからなくなってるのがなんだか可笑しい。
結局加賀は「寝ぼけたロバから怠惰なライオン(文中参照)」へ変わるんですが
最後の山場では「群れを荒らされた雄ライオン(文中参照)」となって戦います。
そして全てが終わって見ると、加賀は気の強いメスライオンの尻に敷かれる
ヘタレな雄ライオンになっていました。なんだかすごく可愛いです。
真幸が加賀の正体をはっきり疑うころには、今度は真幸のほうが
命の危険にさらされることになるなど、目線は強引に別に移らされます。
そしてラストに向けてハイスピードな展開になります。
加賀の秘密にはなんだそりゃ!とツッコミたい気もしないではないですが…。
まあ…こんなとこですね。
加賀の秘密がわかって「チャンチャン」とせず、
アクションの見せ場をちゃんと作ってあり、上手い具合の締め方かもしれません。
このカップルはなかなか魅力的です。
加賀の雰囲気はどことなくセクシーだけれど、へたれっぷりは凄く可愛い。
一筋縄ではいかない真幸の気の強さも、自立した受けって感じでとてもいい。
あとがきにちょっとしたオマケがあって、二人の力関係の天秤が
あっちに傾いたりこっちに傾いたりしてる様子が見えるようで、
すごくいい相性を感じます。
思ったより楽しめてキャラ萌えできて、意外に満足の一冊でした。
加賀大晟(たいせい・36歳)×入江真幸(いりえまさき・26歳)
元プロボクサーだった真幸は、ある事件のせいでボクシングをやめたあと
アメリカに渡り、警備会社で経験を積み再び帰国、現在はたった一人で
ボディーガードの仕事を請負いながら生活しています。
そんな真幸の元へ警護を求めてやってきた加賀とカフェで対面した真幸は、
本能で「引き受けるべきではない」と思いながらも多額の報酬に目が眩み、
つい依頼を引き受けてしまいます。
そして店を出ようとしたとたん三人組の男たちに襲われ、真幸と加賀は
なんとかその場を逃げ出してホテルに身を隠しますが、やっと落ち着いて
ルームサービスを頼んだ翌朝、再びホテルのボーイに変装した暴漢に
襲われ、またもや別のホテルへ移動せざるを得なくなり…。
加賀が狙われる理由も加賀自身もなんとなく胡散臭く、何か秘密が
ありそうだというのはプンプン匂いまくりです。
それに加えて追われる緊迫感が漂い、その裏にもまだある何かが気になって、
なかなか惹きつけられる面白い展開です。
ですが、当の怪しい加賀の、なんとなーくポイントがズレているような、
飄々としたオヤジっぽい言動が緊張感を緩和しており、
いい具合にユーモアを漂わせています。
加賀が本当にそんなキャラなのか、そのへんも真幸同様、
読み手側も疑いたくなるところで、真幸と一緒になって、何が真実なんだ?
加賀はいったい何者?と飽きずに読めました。
加賀と真幸のかみ合ってない会話も面白くて楽しめました。
真幸は、素手はもちろん銃も堪能で、頭の回転も早く気転も利き、
アメリカでも優秀な仕事をしてきたお墨付きの男です。
気も強いし言いたいことはポンポン言う。
仕事では常に冷静に判断ができるし、立派に一人でやっていける
優秀な男という感じ。
対する加賀は、高校時代は将棋部で、スポーツなどしたことがない…と本人は
言いますがとてもそうは思えない身体つきで、いったいどこまでがホントなの?
と凄く気になるキャラです。
最初は眼鏡をかけ、おどおどした様子でヘタレ気味ですが、時々「侮れん」という
行動をチラッと見せる。
とても綺麗な手をしていて、真幸は加賀のその手に目を吸い寄せられてしまいます。
もうひとつ真幸が目を離せないのが加賀の「髭」で、自分にはどうしても
生えてこない男らしい髭にも憧れのまなざし。
髭フェチ、手フェチとなった真幸が、本人が好きなんだか髭と手が好きなんだか
よくわからなくなってるのがなんだか可笑しい。
結局加賀は「寝ぼけたロバから怠惰なライオン(文中参照)」へ変わるんですが
最後の山場では「群れを荒らされた雄ライオン(文中参照)」となって戦います。
そして全てが終わって見ると、加賀は気の強いメスライオンの尻に敷かれる
ヘタレな雄ライオンになっていました。なんだかすごく可愛いです。
真幸が加賀の正体をはっきり疑うころには、今度は真幸のほうが
命の危険にさらされることになるなど、目線は強引に別に移らされます。
そしてラストに向けてハイスピードな展開になります。
加賀の秘密にはなんだそりゃ!とツッコミたい気もしないではないですが…。
まあ…こんなとこですね。
加賀の秘密がわかって「チャンチャン」とせず、
アクションの見せ場をちゃんと作ってあり、上手い具合の締め方かもしれません。
このカップルはなかなか魅力的です。
加賀の雰囲気はどことなくセクシーだけれど、へたれっぷりは凄く可愛い。
一筋縄ではいかない真幸の気の強さも、自立した受けって感じでとてもいい。
あとがきにちょっとしたオマケがあって、二人の力関係の天秤が
あっちに傾いたりこっちに傾いたりしてる様子が見えるようで、
すごくいい相性を感じます。
思ったより楽しめてキャラ萌えできて、意外に満足の一冊でした。
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