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孤独な花にくちづけを
たけうち りうと
雄飛 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。
イラスト:御園えりい(アイノベルス)

初めて好きになった人は姉を選び、義兄になった―。
科学雑誌のライター・宏実(ひろみ)は、何年経っても消えない痛みを
胸の奥に隠し続けていた。そんなとき、取材対象である科学者の
新任助手・吉舎川(きさがわ)と出遭う。
ハンサムだけれど無表情で無礼、と第一印象は最悪。
憤る宏実だったが、吉舎川から「君を忘れられない」と突然の電話が。
孤独に慣れたはずの宏実を揺さぶる彼の声。
だがそれは宏実を陥れる策略で!?
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吉舎川勲(きさがわいさお・28歳)×歴木宏実(くぬぎひろみ・25歳)
名前がとっても読みにくくて難儀しました。

「孤独な花にくちづけを」
「アジアンタムふたたび」の二編収録されています。


あらすじを読むととっても切ないお話のように思えましたが、
そういうのとは違いましたね。
ああ、たけうちさんだったとそう思いました。
たけうちさんだとどうなんだと言われると説明に困るんですが。
たけうちさんは、ハッキリいって好きです(笑)


宏実の義兄への想いは、もうすでにそれほど大きなものではなくなって
いるようです。
いくばくかの想いはあるものの、自分の中できちんと決着をつけている感じ。
それよりもメインは吉舎川と宏実で、こちらの方が断然興味深いです。
二人のやりとりも面白いし、お互いがどう接近していくのかも気になるし、
それに加えてなにやら影で暗躍の匂いがして…。
先へ先へと読まされてしまいました。

が、暗躍のほうは実際たいしたことなく終わってしまいました。
吉舎川の仕事も、もっとヤバイ方へいってしまうのかと思ったらそれもなく。
ちょっとそのへんは肩透かしだったかな。
でも収拾がつかなくなるからこれでいいのかもしれません。

それより何より吉舎川の過去と背景にはちょっと惹きつけられてしまいました。
吉舎川が初めはヤられちゃった方というのは、なんとなくオイシイ…(笑)
受けが囚われの身というお話は昨日感想をあげましたが、
そちらよりもこっちに反応しました。
攻めが囚われの身…というのは、私の隠された萌えツボだったようです。
そういえば前にも監禁されている攻めに萌えたっけ…。

吉舎川は宏実が「ヒト型ロボット君」と呼ぶほど、初めは人間味がなく
何を考えているのかわからない感じわるーい男なんですが、
ポロッポロッと可愛い部分が見え隠れして、だんだん魅力的に思えてきます。
「アジアンタムふたたび」で吉舎川が本当に何もかもなくして
素肌にウインドブレイカーを羽織りスーパーのビニール袋ひとつぶら下げて
宏実のマンションに現われたときには、なんて可愛いヤツ!と萌えまくりました。
宏実も、さっぱりした正直なタイプでグズグズ言わない、
こういう受けは好きです。こちらもとても可愛げがありますね。

表紙がとても美しく優しい絵なので、あらすじと相まって
しっとりしたお話を想像していましたが、そんなことは全然なく
ユーモアのある会話で展開も速い、テンポのいいお話でした。
宏実の義兄への想いもそうだし、吉舎川の過去もとても痛々しいのですが、
それが重くは扱われていません。

吉舎川の属している組織については、よくわかりませんでしたが(情報屋?)、
こちらは物分りのいい親分のおかげで丸く収まります。
BLではよくいる、悪役なのにちょっといいヒト(笑)。

出会ってから2回目(3回目?)で想いが通じ合ってしまうので、
そのへんはちょっと唐突かなとも思いました。。
初めてホテルのロビーで会ったときから、実はお互いひと目ぼれだった…
ということにしておきましょうか。

タイトルの「孤独な花」とは二人のことでしょうか。
「アジアンタムふたたび」は、枯れた植物に水が注がれて
新しい芽が出た(しかもふたつ)という、その後の二人を暗示する、
ごく短いオマケのようなものです。
無表情ヒト型ロボットだったのに、意外と直情型で熱い吉舎川が素敵。
職なし家なし一文無しになってしまった吉舎川と宏実は一緒に住むんでしょうね。
このあとの二人がもっと知りたいな。

吉舎川と宏実の回転の早い会話がとても好きです。
くすっと笑わされたり、ちょっとだけハラハラしたりと
なかなか楽しんで読めるお話でした。
ただ、いろんなことが詰め込まれていたわりには、
やけにあっさりまとまってしまった感じもします。
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