王と神官という立場を乗り越え結ばれたふたり。
男らしく猛々しい羅剛は、愛する冴紗を手に入れ、婚姻の儀を待っていた。神官と王妃、両方の役割を担うことになる冴紗を、羅剛は片時も話したくないほど狂おしく愛している。
しかし聖なる虹色の髪と瞳を持ち、人々を導く存在の冴紗を奪おうと、近隣諸国が戦を仕掛けてきた。羅剛は冴紗には何も知らせずにひとり戦地の赴かんとする。
やっと思いが通じ合ったのに、運命はまたもふたりを引き裂くのか…!?
男らしく猛々しい羅剛は、愛する冴紗を手に入れ、婚姻の儀を待っていた。神官と王妃、両方の役割を担うことになる冴紗を、羅剛は片時も話したくないほど狂おしく愛している。
しかし聖なる虹色の髪と瞳を持ち、人々を導く存在の冴紗を奪おうと、近隣諸国が戦を仕掛けてきた。羅剛は冴紗には何も知らせずにひとり戦地の赴かんとする。
やっと思いが通じ合ったのに、運命はまたもふたりを引き裂くのか…!?
羅剛(らごう・23歳)×冴紗(さしゃ・19歳)
王×神官
「神官は王に愛される」の続編です。
前作大好きだったので続編が出てとても嬉しいんですが、まだこの先もあると知り、喜び倍増。
前回は冴紗視点だったのですが、今回は攻めの羅剛王視点。冴紗への暑苦しい狂愛ぶりで私を夢中にさせた男です(笑)。
男であり、神官であり、その容姿から「虹の御子」と国中の人々から崇め奉られる立場の冴紗を10年来の恋を実らせ手に入れた羅剛。冴紗も出会ってからずっと羅剛を崇拝し愛しており、婚礼の儀も1ヶ月後となった二人は、ただただ、らぶらぶらぶらぶ…です。
二人の幸せぶりが冒頭で語られますが、羅剛の色ボケぶりや二人の睦みあう様子は、多分古色の滲む口調のせいもあるんですが、大変仰々しくて、つい笑いが出てしまいました(笑)。この二人の傍にはいたくないですね。聞いてるほうが恥ずかしい。
しかし大神殿との約束で、神官最高位である冴紗はその役目を果たすため、二日ごとに冴紗のために立てられた「花の宮」と世界で最も高い霊峰・麗煌山(れいほうさん)を行ったり来たりしなけれなならないのです。
一分一秒でも冴紗と離れたくない羅剛はもちろんそれが気に入りませんが、致し方なく、冴紗の移動には王自らくっついていって、移動手段である「飛竜」の上でも、別れを惜しんでいちゃいちゃ冴紗に悪戯をしかけたりしています。
そして自分から冴紗を取り上げる神官どもには、不機嫌の極み、嫌味の連発をかまします。
とにかく羅剛にとっては冴紗が1番、仕事は2番。
冴紗出発のおり、急な伝令が飛び込んできても「うるさい、俺はこれから冴紗を送っていくのだぞ!」と兵を下がらせたうえ、邪魔するなと命じてあるのにけしからん、あとで配置変えしてやるなどと私情たっぷりに考えたりしています。
しかし今回はこの「伝令」が大事件の始まりなんですね。
「虹の御子」を手に入れた国は大変栄えると言われ、またこの世のものとも思えない正に神のような美しさの冴紗を手に入れるため、近隣諸国が結託して戦を仕掛けてきたのです。
冴紗を置いてひとり寂しく帰ってきた羅剛は、先ほどの伝令がその知らせだったことを聞かされます。城は急遽情報収集と作戦会議となり、きな臭い様相に。国の三方を囲まれてしまい、決して楽観できない大ピンチなんですが、情報が集まるまでには一晩を待たねばなりません。突然の事や状況のわからなさに、焦燥感や苛立ちで落ち着かない羅剛ですが、そんな時でも思いの先は全て冴紗に。
事は大きく、戦もいつまでかかるかわからず、ことによっては自分の命も危ういかもしれないと感じた羅剛は、情報を待つ間、再び冴紗の元へ飛び、何も知らせず冴紗を抱いて、周りの神官たちには戦が起きることを伝え、命に変えても冴紗を守るようにと、自分の剣を冴紗を崇拝する若い神官にさずけます。
そして軍を分断され、窮地に立たされた羅剛は、敵の策略によって、決死の敵城に一人向かうのですが。
大仰な言い回しとともに繰り広げられる二人の愛のシーンは、思わず笑ってしまうようなところもあり、ベッタベタの甘々なんですが、戦場と霊峰の天辺に離れ離れの間が長いので、そのイチャイチャぶりを堪能するのは最初と最後だけでちょっと寂しいです(笑)。
生まれたとき「虹に狂う者」との真名を占い婆から授けられた羅剛は、その名のとおり寝ても冷めても冴紗冴紗で、一国の王としてはどうなんだ…と、周りの苦労が偲ばれます。冴紗と堂々と愛を育むために、民衆や他国には対外的な身代わりまで立てて、周囲は当然知ることである男の冴紗との婚姻を認めさせ、全国中の民の目の前で煌びやかな結婚式を行おうとしているんですからねー。凄いです。愛のためにはいくらでもワガママになれる男。冴紗を日陰の身にすることなど露ほども思いつきもしません。冴紗が手に入らなければ国なんか羅剛はいらないのです。本当は二人っきりでどこかに行って、四六時中睦みあっていたいだけの人なんですね。
「オトコマエ」な受けが好意的に見られるBLの中において、冴紗には、姿形、立ち振る舞い、性格の全てにおいて「男らしい」と言われるような部分は微塵もありません。男同士の恋愛という雰囲気は、全く感じません。唯一Hの時、“ついてる”ので「そうでした」と思うくらいです。
でも、一国の王が美しい男への愛に狂ったファンタジーとして、全てひっくるめて大仰さも羅剛も冴紗も好きなので、その辺は私には全然問題ないんですよね。
羅剛ははっきり言って国にとっては「愚王」だと思いますが、冴紗の真名「世を統べる者」と羅剛の真名、そして虹の容姿の冴紗と黒髪黒瞳の黒の王である羅剛、ここにある意味が、二人が「対」であるという明かしになっていて、この国はこの「二人」によって統べられることになっているんだなぁ~というのがよくわかります。
今回冴紗は、弱々しいだけでなく、ちょっとしたカッコいい見せ場もありましたね。
それにしても、二人の会話はこそばゆくて笑えます。笑うところじゃないんですけど(^^ゞ
吉田珠姫さん、かなり悪ノリしてないかしら(笑)
冴紗のアノ部分の毛を「虹の飾り毛」と言われた日にゃ、思わず「グフッ」と吹き出してしまいましたよ。
さて、まだ続きがあるというのが嬉しいですねー。
次はいよいよ「婚礼」だそうで。
冴紗が何をやらかして羅剛を苛々させてくれるのか、とっても楽しみです。
王×神官
「神官は王に愛される」の続編です。
前作大好きだったので続編が出てとても嬉しいんですが、まだこの先もあると知り、喜び倍増。
前回は冴紗視点だったのですが、今回は攻めの羅剛王視点。冴紗への暑苦しい狂愛ぶりで私を夢中にさせた男です(笑)。
男であり、神官であり、その容姿から「虹の御子」と国中の人々から崇め奉られる立場の冴紗を10年来の恋を実らせ手に入れた羅剛。冴紗も出会ってからずっと羅剛を崇拝し愛しており、婚礼の儀も1ヶ月後となった二人は、ただただ、らぶらぶらぶらぶ…です。
二人の幸せぶりが冒頭で語られますが、羅剛の色ボケぶりや二人の睦みあう様子は、多分古色の滲む口調のせいもあるんですが、大変仰々しくて、つい笑いが出てしまいました(笑)。この二人の傍にはいたくないですね。聞いてるほうが恥ずかしい。
しかし大神殿との約束で、神官最高位である冴紗はその役目を果たすため、二日ごとに冴紗のために立てられた「花の宮」と世界で最も高い霊峰・麗煌山(れいほうさん)を行ったり来たりしなけれなならないのです。
一分一秒でも冴紗と離れたくない羅剛はもちろんそれが気に入りませんが、致し方なく、冴紗の移動には王自らくっついていって、移動手段である「飛竜」の上でも、別れを惜しんでいちゃいちゃ冴紗に悪戯をしかけたりしています。
そして自分から冴紗を取り上げる神官どもには、不機嫌の極み、嫌味の連発をかまします。
とにかく羅剛にとっては冴紗が1番、仕事は2番。
冴紗出発のおり、急な伝令が飛び込んできても「うるさい、俺はこれから冴紗を送っていくのだぞ!」と兵を下がらせたうえ、邪魔するなと命じてあるのにけしからん、あとで配置変えしてやるなどと私情たっぷりに考えたりしています。
しかし今回はこの「伝令」が大事件の始まりなんですね。
「虹の御子」を手に入れた国は大変栄えると言われ、またこの世のものとも思えない正に神のような美しさの冴紗を手に入れるため、近隣諸国が結託して戦を仕掛けてきたのです。
冴紗を置いてひとり寂しく帰ってきた羅剛は、先ほどの伝令がその知らせだったことを聞かされます。城は急遽情報収集と作戦会議となり、きな臭い様相に。国の三方を囲まれてしまい、決して楽観できない大ピンチなんですが、情報が集まるまでには一晩を待たねばなりません。突然の事や状況のわからなさに、焦燥感や苛立ちで落ち着かない羅剛ですが、そんな時でも思いの先は全て冴紗に。
事は大きく、戦もいつまでかかるかわからず、ことによっては自分の命も危ういかもしれないと感じた羅剛は、情報を待つ間、再び冴紗の元へ飛び、何も知らせず冴紗を抱いて、周りの神官たちには戦が起きることを伝え、命に変えても冴紗を守るようにと、自分の剣を冴紗を崇拝する若い神官にさずけます。
そして軍を分断され、窮地に立たされた羅剛は、敵の策略によって、決死の敵城に一人向かうのですが。
大仰な言い回しとともに繰り広げられる二人の愛のシーンは、思わず笑ってしまうようなところもあり、ベッタベタの甘々なんですが、戦場と霊峰の天辺に離れ離れの間が長いので、そのイチャイチャぶりを堪能するのは最初と最後だけでちょっと寂しいです(笑)。
生まれたとき「虹に狂う者」との真名を占い婆から授けられた羅剛は、その名のとおり寝ても冷めても冴紗冴紗で、一国の王としてはどうなんだ…と、周りの苦労が偲ばれます。冴紗と堂々と愛を育むために、民衆や他国には対外的な身代わりまで立てて、周囲は当然知ることである男の冴紗との婚姻を認めさせ、全国中の民の目の前で煌びやかな結婚式を行おうとしているんですからねー。凄いです。愛のためにはいくらでもワガママになれる男。冴紗を日陰の身にすることなど露ほども思いつきもしません。冴紗が手に入らなければ国なんか羅剛はいらないのです。本当は二人っきりでどこかに行って、四六時中睦みあっていたいだけの人なんですね。
「オトコマエ」な受けが好意的に見られるBLの中において、冴紗には、姿形、立ち振る舞い、性格の全てにおいて「男らしい」と言われるような部分は微塵もありません。男同士の恋愛という雰囲気は、全く感じません。唯一Hの時、“ついてる”ので「そうでした」と思うくらいです。
でも、一国の王が美しい男への愛に狂ったファンタジーとして、全てひっくるめて大仰さも羅剛も冴紗も好きなので、その辺は私には全然問題ないんですよね。
羅剛ははっきり言って国にとっては「愚王」だと思いますが、冴紗の真名「世を統べる者」と羅剛の真名、そして虹の容姿の冴紗と黒髪黒瞳の黒の王である羅剛、ここにある意味が、二人が「対」であるという明かしになっていて、この国はこの「二人」によって統べられることになっているんだなぁ~というのがよくわかります。
今回冴紗は、弱々しいだけでなく、ちょっとしたカッコいい見せ場もありましたね。
それにしても、二人の会話はこそばゆくて笑えます。笑うところじゃないんですけど(^^ゞ
吉田珠姫さん、かなり悪ノリしてないかしら(笑)
冴紗のアノ部分の毛を「虹の飾り毛」と言われた日にゃ、思わず「グフッ」と吹き出してしまいましたよ。
さて、まだ続きがあるというのが嬉しいですねー。
次はいよいよ「婚礼」だそうで。
冴紗が何をやらかして羅剛を苛々させてくれるのか、とっても楽しみです。
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/64-a99b7eb8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック