イラスト:鈴木有布子(ディアプラス文庫)
父を知らずに育った智朗(ともろう)は、たった一人の家族だった母を亡くして伯父の家に引き取られた。けれど頑固な伯父とは衝突してばかりのうえ、従兄の克巳(かつみ)からは屈託もなく言い寄られ、智朗は早くこの家を出てひとり立ちしたいと思っていた。
ところが、心臓の病にも負けず明るく見えた克巳には、実は智朗が思いもよらないような秘密があり…。
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智朗・高校2年生、克巳・高校3年生。
「きみの処方箋」
「cross my heart」
「ヰタ・セクスアリス」
「病めるときも健やかなるときも」の四編収録されています。
「ラブ」よりは、家族とか血の繋がりとか純粋に相手を思う気持ちとか、そっちの方が心に残りましたね。
心理面はもちろんですが話の展開もお上手で、「克巳の秘密」には驚かされちゃいました。
智朗にとってはそのアイデンティティに関わるような「秘密」であり、そこから智朗がまわりをちゃんと見始め変わっていくきっかけとしては、意外性もあってよかったと思います。
人は皆、見た目ではわからないけれど、いろんなものが背景にあるのよね~と、登場人物たちを見てると改めて思ったりして。
それぞれの背景や思いが皆きちんと書かれているので、人物に現実感を与えているように思います。
「ボーイズラブ」としての萌えは私はありませんでしたが、まじめな(?)小説を読んだような気になりました。
ヤクザもボディーガードも弁護士も出てきませんし高級ホテルのスイートもロマンティックな愛の告白もHシーンもまったくないですが、読み応えは十分にあると思います。
智朗・高校2年生、克巳・高校3年生。
「きみの処方箋」
「cross my heart」
「ヰタ・セクスアリス」
「病めるときも健やかなるときも」の四編収録されています。
「ラブ」よりは、家族とか血の繋がりとか純粋に相手を思う気持ちとか、そっちの方が心に残りましたね。
心理面はもちろんですが話の展開もお上手で、「克巳の秘密」には驚かされちゃいました。
智朗にとってはそのアイデンティティに関わるような「秘密」であり、そこから智朗がまわりをちゃんと見始め変わっていくきっかけとしては、意外性もあってよかったと思います。
人は皆、見た目ではわからないけれど、いろんなものが背景にあるのよね~と、登場人物たちを見てると改めて思ったりして。
それぞれの背景や思いが皆きちんと書かれているので、人物に現実感を与えているように思います。
「ボーイズラブ」としての萌えは私はありませんでしたが、まじめな(?)小説を読んだような気になりました。
ヤクザもボディーガードも弁護士も出てきませんし高級ホテルのスイートもロマンティックな愛の告白もHシーンもまったくないですが、読み応えは十分にあると思います。
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