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オフィスで君は甘く蕩ける鳩村衣杏/あさとえいり
(ビーボーイノベルス)

一流プランナー・機音(はたね)は『女王』と呼ばれるプライドの高さが
原因で左遷されてしまう。しかも新しい上司はライバル視してきた
凄腕の美丈夫・但馬(たじま)だった。
反発も隠された弱さも承知で「君が必要だ」という但馬の力強い瞳に
信頼を寄せるようになる機音。
期待に応えたいという気持ちは、いつしか「そばにいられるだけでいい」と
願うほどの苦しい恋心に変わり―?!
(2005.4)
--------------

但馬啓吾(たじまけいご・29歳)×五十嵐機音(いがらしはたね・27歳)


最初にどうしてもいいたいのは「機音」という名前。

これを最初のルビだけで「はたね」とはどうしても認識できず、
最後まで「機音」の文字がでるたび、「えっと…き…は…たね」とつっかかってました。
他に「飛行機」の話も出てくるんだもん。「機内」とか「飛行機」の合間に「機音」と
あった日にゃ「飛行機の音?…あ、名前だった」。
機音のバックグラウンドに関わるエピソードがある名前なので
しょうがないんだろうけど、お蔭様で読むリズム乱されまくりでした。

それはおいといて、内容はごく真っ当なリーマン物です。

広告代理店のプランナー部で「女王」と呼ばれ、仕事はできるけれど
自分本位で周りを省みなかったあげく「チームの和を乱す」という理由で
コンサルティング部に異動させられてしまう機音。
もちろんそんな言葉に納得できるはずもなく、コンサルティング部といえば
窓際部署としか認識していない機音は、異動して1ヵ月たってもプライドが
邪魔をしてまわりに溶け込めない。
そんなところへ新しい課長が外部から異動になってくる。
そしてそれが、かつてコンペを競い合い、その実力を認め憧れもしていた
ライバル社のプランナー但馬(たじま)というわけです。

花形プランナーだった彼が、自分の上司としてこんなシケた(笑)部署に
異動してきたことに驚きながらも、但馬の人としての大きさに触れ
誠実さや優しさを知るうちに、但馬の影響を受け機音の仕事への見かたも変わってきて、
まわりとも少しずつ溶け込んでいく。
やがて男としての尊敬が愛に変わって…というわけですね。

大変ゆっくりしたペースで進み、
ページ半分いったところでやっと気持ちを自覚する。
仕事を通してお互いを知り合っていくので、必然的に仕事場面の描写が多く、
ラブラブ面はなんとなく漂うくらいで、なかなか表には出てきてない感じ。
惹かれていく過程は理解できるものの、ちょっと物足りない気もしました。
但馬の方がいつ機音を好きになったのかはラスト近くで語られるのみ。

ぐっと力を溜めてラストで一気に吐き出すような書き方ですね。
そのわりに盛り上がりはそんなでもないけれど…。
Hも思いが通じるラスト近く1回だけです。

機音は「女王」と呼ばれるほどツンツンしたタイプでもなく、よく泣いてて
弱さの方が目立ってる感じ。
自分の欠点に気づいて前向きに反省できるところは、素直でもあります。

但馬は、よくできた大人のいい男です。優しくて強くて包容力があって。
人間ができてるというか、できすぎの感も。
甘い物好きというところで可愛げを演出してるようです。
フォンダンショコラを評する場面は、ちょっとミエミエです(笑)
「外は硬くて中は熱く蕩けている」…機音のことを暗示してるし、Hの殺し文句です。
が、機音は硬くないと思います(笑)

クセのまったくないお話なので読みやすいと思いますが、
記憶に残りにくいとも言えますねー。
普通のリーマンもの大好きだし、つまらなかったわけでもないのに、
思ったほど萌えが届いてこなかったのはどうしてなんでしょう。

アクロバチックなHにびっくりさせられたり、鬼畜君の言葉攻めに恐れをなしたり、
痛々しい過去に目を背けたくなったりすることがないので、
どなたも抵抗なく読めると思いますが、
あらゆるものを読みつくしたBLの達人には、ちょっと物足りないかも。
(私のことじゃないですよ)
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