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ダブル・ベッド吉田ナツ/海老原由里
(ビーボーイノベルス)

設計事務所のエリート営業マン、佐伯(さえき)は仕事も
恋愛も軽くそつなくこなすタイプ。
しかし新人設計士・実里(みさと)との恋が彼を変えてしまった。
嫉妬もしない大人しい恋人がもどかしく、ついつい泣かせてしまいたくなる。
むさぼるように抱き合っても、もっと欲しくなってしまう。
愛しすぎたらうまくいかない―分かっているのに止められない、
この想いの行き着く先は―?(2005.4)
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「ダブル・ベッド」
「アイム・ホーム」の二編収録されています。

「ダブル・ベッド」は佐伯視点から、二人が出会って付き合い始め
気持ちのすれ違いや誤解から別れることになって、もう一度やりなおすことに
なるまでのお話です。

「アイム・ホーム」は実里視点で、少しずつ自己主張することができるように
なっていく実里と、それを暖かく見守る佐伯のお話。

実はそんなに期待せずに読み始めました。特に理由はないんですがなんとなく(笑)
でも、良かったですよー、これ。

佐伯は恋愛を手軽に楽しみ、恋人を束縛したり、されるのも嫌いで、
本気の恋愛は重たすぎると敬遠してきたタイプ。
別れても後腐れのなさそうな関係ばかりを選んできた男です。

新しく入ってきた実里の自分好みの容姿と初々しい様子に興味は持ったものの、
こういう純情なタイプはやめた方がいい、と近寄らないようにしていたのですが、
仕事帰りにたまたま同僚も一緒に飲みにいった時、とうとう勢いにまかせて
ひと晩を過ごしてしまいます。

それからはもう、あれよあれよという間に、純情な実里が可愛くてたまらなくなり
どんどん惹かれていく。
「ひと晩だけ」のつもりが次の日も、そしてまた…というように離れられなくなっていきます。
実里の方も、仕事もでき男っぽくハンサムな佐伯に初めから惹かれているような
そぶりを見せていたので、佐伯が真剣になれば二人の仲は上手くいきそうなもんですが、
そうは問屋が卸さず…。

こんなにジリジリしながら読んだのも久しぶりです。
いや、ジリジリというのは違うな…。うまい言葉が見つからないー!

「ダブル・ベッド」は佐伯視点ですが、佐伯が本気になればなるほど焦れていくのが
まるで実感できるようにわかるんですが、実里の方の気持ちもこれまた手に取るように
理解できるので、切ないというかなんというか。
お互いを想い過ぎるほど想ってるのに、不器用さをさらけ出している二人がたまりません。
もし実里視点だったら、実里の心理に耐えられたかどうか自信ないです(笑)
攻め視点だったせいか、重くジメジメしたお話にはなっていないので、
それが私には更に良かったのかも。



「アイム・ホーム」は実里が少しずつ、臆病さや内気さを捨てて変わっていく
優しい雰囲気のお話です。
実里も変わっていくけれど、佐伯の方も「ダブルベッド」の時より
余裕を持ってそれを見つめているような感じで、包容力がグッと増したようですね。
いい家庭を築きそうな(笑)、そんな二人になっています。


全体的に、出来事の方はえらく端折って「気持ち」を中心に書き込んだようです。
読み終わったあとは、なんだか心理戦を戦ったような気分でした(笑)

人を好きになる気持ちの揺れを上手いこと拾ってるな、と思いました。
いいお話でございました。
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