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夜の秘密
剛しいら/巴 里
(ダリア文庫)

刑事の真城(しんじょう)は覚醒剤横流しの捜査中、
凶弾に倒れた。死の間際、密かに想い続けていた相棒の
高瀬(たかせ)に何も告げていないと思った時、奇跡のような偶然で
一命を取り留める。だがその時から真城は夜の住人になってしまった。
突然の真城の休職に、逆に疑いがかかってしまうが、
高瀬は真城を信じ、単独捜査を始める。
事件に巻き込みたくない真城は…。
(2005.4)
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高瀬×真城。刑事さんカップル。
年齢はどっかに書いてあったかなぁ…?高瀬が2つ年上でした。

「月の秘密」の書下ろしから、こちらに繋がっています。なるほど。
尭弘(あきひろ)や太地(たいち)、執事のアンソニーも出てきますが、
メインは真城(しんじょう)と高瀬(高瀬)に移っています。

操作中に頭部と首を撃たれ瀕死となった真城は、その場に偶然居合わせた
尭弘と太地に助けられ、尭弘の血を貰って吸血鬼となってしまいます。

自分が吸血鬼になったことを俄かに信じないとはいえ、あまり驚いた様子は
なくなんだか普通に受け入れているような真城。
真城の秘密を知った高瀬も最初は信じてはいませんが、それを真実と受け入れるときも淡々としている感じです。
ちょっとくらい驚いたりしないのか…とは思いましたが、それはそれとして
こちらのストーリーも面白く読ませていただきました。

吸血鬼となってしまい警察にも家にも戻れなくなり、それでも自分を撃った犯人と事件の解決のため、夜に単独で捜査をしようとする真城。
密かに愛していた高瀬とも会うわけにはいかなくなり、何度も携帯に連絡をくれて心配しているのはわかっているのに、遠くから見つめることしかできない。それでも捜査先で気づかれてしまい、
結局高瀬の部屋に身を隠しながら、一緒に真相を暴いていく…というお話。
高瀬が一本気ないい男で、こういう純朴なタイプは好きでございます。

本筋とは全然関わり無いんですが、
吸血鬼になると勃たなくなるそうなのでそれじゃBLとしていろいろ困るんじゃないかと思っていたら、ちゃんと上手い逃げ道が用意されてました。
吸血鬼ですから、事件を解決するのにもいろいろ現実的でない手も使ってます。
でもそれはそれとして、「月」もそうですけど先が気になってドンドン読んじゃいますよ。
ちゃんとハッピーエンドに終わってるのもいいですね。

あとがきに「こちらから読まれても大丈夫」と書いてありますが、、
せっかくですから読むのならどちらか1冊でなく、「月」→「夜」と両方読んだほうがいいと思います。
とくにこちらはほぼ独立しているとはいえ、「月」といろいろ被ってますから。
どっちが好きかは好みでわかれそうですね。
「月の秘密」の方が、私は好きでした。
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