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ずっと君のことが
桧原 まり子
白泉社 (2000.1)
この本は現在お取り扱いできません。

ずっと君のことが
桧原 まり子
白泉社 (2000.1)
この本は現在お取り扱いできません。
イラスト:桜遼

救急救命センターで働く医師・衛藤尚史(えとうひさふみ)は、
上司として現われた新任講師を見て驚く。
留学から帰国したその医師は朝倉秀(あさくらしゅう)といい、
衛藤とは付属中学からずっと一緒だった同級生である。
そして二人にはかつて一夜だけを共にした過去があった。
惹かれあいながらも職場で対立する衛藤と朝倉に、
周囲のスタッフは戸惑う…。
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衛藤尚史×朝倉秀、同級生のお医者さんカップルです。
あらすじは上巻から。

第1章は受けの秀(しゅう)視点で始まり、衛藤への想いを垣間見せるような場面があるので
そのままいくのかと思ったら、第2章からはほぼ衛藤から見たお話になっていました。

冒頭で秀の気持ちは明かされているので、衛藤視点でそちらの気持ちもわかってくるにつれて、
最初からお互い想いあっているのに誤解の上に誤解を重ね
すれ違っているんだということが読み手にはわかります。
再会してからも、お互いに相手の気持ちをことごとく読み間違ってしまうので、そのへんがなんとも
じれったいです。

相手の言葉を全く反対の意味に受け取って悩んでしまったり、
思いつめて離れることまで考えてしまうグルグルぶりは、
以前読んだ「恋愛処方箋」でもありましたが、こういうすれ違いの心理を書くのが檜原さんは
お好きなのかな。
相手を思うあまりに勘違いしてズレていってしまうのがパターンのようですが、その辺の心理描写が
お上手です。

朝倉秀は代議士の息子で、家庭に多少問題があり、
そのあたりが性格やものの考え方に影響しているようなところがあります。
どちらかといえば気が強く口が悪く、表面は素直じゃないのですが
思い切りのよさもあって、衛藤を誘うのはいつも朝倉からばかりです。

衛藤は人当たりがよく、誠実で明るくてスポーツマンで人望も厚いのですが、
「大男総身に知恵がまわりかね」じゃないですけど、
口下手で鈍感で色恋に疎く、そのへんドン臭い部分があるので、朝倉のアプローチに
気づいていないのですね。

でもその辺りはお互い様で、二人とも相手が自分には手が届かないと思い込んでいるのでした。
なかなか面白いカップルで、衛藤がすごく可愛げがあって、キャラ萌えしました。

作者様お得意の医療ものなので、上っ面だけの医者物と違って
BLとは思えないような臨場感と緊迫感があります。
ただ舞台が同じ病院なので、檜原さんの他の医療物と、似通った雰囲気がするんですよね。
そのへんあまり新鮮味はなかったように思います。
上下巻になっていて、下巻では朝倉家の跡目争いや複雑な血縁のせいで事件が起き、
ヤク○さんとかも絡んでくるので、ちょっと他の要素も加わりますが。

医療ものが好きなかたや、すれ違いが大好きなかたにはそこそこかな…。
私は内容が、というよりやっぱり「衛藤」につきましたね。
デカイ体のちょっとヘタレ君という、ツボを押されました(笑)
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