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「色重ね」剛しいら/高口里純
色重ね(キャラ文庫)
剛しいら著

「この世に存在しない浮世絵が欲しい」
若き天才贋作家・京司(きょうじ)の元を訪れたのは画商の黒崎。
一流の鑑定眼を持つ黒崎の依頼は、なんと贋作の男色図!!潔癖な京司に男同士の快楽を身体で学ばせようと黒崎はある晩、嫌がる京司を縛りつけ「しっかり見ろ」と鏡の前で無理やり犯してしまう。確実に快楽を引き出す黒崎の愛撫に責められて、京司は春画の着想を得ていくが…。
(2005.2月)
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古都鎌倉を舞台に、古美術、浮世絵、春画、掛軸、衣装も着物を着てきたりして和風テイスト満載です。
そういう雰囲気にのると何かと色々色っぽくて、なんだか淫靡さが増しますね。

黒崎は一流の鑑定眼を持つ画商として絵を売ったり個展の主催をしたりする他に、海外で贋作を売りさばくという影の仕事もしています。
京司に贋作を描かせるために脅すようなこともしていますし、邪魔だと思った人間は容赦なく陥れるような、かなり悪い大人の男…ということらしいです。
京司は大人っぽい所と子供っぽいところが混在していて、イメージ掴みにくかったです。
両面を合わせ持つということかもしれないですね。
らしいです、とか、かもしれない、とか曖昧になってますが(笑)、
正直にいうと、ちょっとこの方達がよくわからなかったもので。

お話がつまらなかったとかいうことではないんですが、残念ながらその心理が理解できず、
許容範囲外でした~。
京司の過去と彼の被虐体質の結びつきは理解できても、そうされることの喜びとかは
どうもよくわからん…。
黒崎の愛し方も同様に。
でもこの二人はそういう面、需要と供給がバッチリなので、これでいいんでしょうが(笑)。
ソフトSMっぽい感じに和風設定が、独特の雰囲気を生んでいます。

贋作を描いて売る…ということで、もしかしたらそれが世にばれて、悲恋の末路になったりしないかとも思ったのですが、それはありませんでした。
いつの間にか描いていつの間にか売っているので、そういうスリルを楽しむお話ではないんです。
やっぱり京司と黒崎の、心と身体の結びつきがテーマなので、その辺が理解の範囲を超えていたから、なんだかよくわからなかったのね。

イラストがとても綺麗です。
が、このひとはあんまりサーファーに見えません(笑)
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