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「君がいなけりゃ息もできない」榎田尤利/円陣闇丸(ビーボーイノベルス)
きみがいなけりゃ息もできない(Be boy novels)
榎田尤利著

ごくこぐ一部に熱心なファンがいるらしい売れない漫画家「豪徳寺薫子先生」こと、二木(にき)。
生活能力が赤ん坊なみの彼をほおっておけず、幼馴染の東海林(しょうじ)は文字通り衣食住の面倒を見てやっている。
そんな折、二木にメジャー出版社での掲載のチャンスがきた。
二人の関係にも微妙な、そして大きな変化が―!?(2003.9)
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東海林達彦(27歳)×二木了(りょう・27歳)幼馴染、同級生カップル。

この物語の登場人物の「茜さん」が文中でとても簡単にお話を要約してくれていますので、それを引用させていただきたいと思います。

「ママみたいに世話やいてきたのに、ルコちゃん(二木)てば突然売れっ子になるわアシ(アシスタント)はつくわで自分の手元から離れていくみたいでさみし~い。えっ、これってもしかして独占欲?それってつまりラブ?きゃあどうしよう、ルコちゃん(二木)にとってボク(東海林)はただのライナスの毛布(スヌーピーに出てくるアレ)にすぎないのにっ。もう一緒にいられないわっ」

そのまんまです。

東海林は、優等生タイプのきちんとした落ち着いた男ですが、二木への想いでグラグラしたり、茜に顎で使われているようなところはちょっとヘタレっぽい。
二木は、本当に東海林がいないと生きること自体がままならない感じです。
衣食住はもちろん、自分さえもちゃんと管理できません。
東海林の二木への構い方は、まさにお母さんが幼児にするのと同じです。

そんな二人のお話は、とっても面白かったです。
全体的に軽いタッチですが、じんとする場面もちゃんとあります。
えらくスラスラ読んでしまいました。

読み終わってから気になったのは二木の気持ちが「愛」なのか「依存」なのか、判断しにくいこと。
東海林の方も口には出していないと思うんですが、こちらはまあ、文面から察することができます。
二木は…。ある意味「おまえがいなけりゃ息もできない」というのは最高の告白なんだけど。
「依存」にも思えてしまったのがちょっと残念な気がしたかな。
ストレートに「好きだ」と伝え合う二人が見たかった。

でも、大変読みやすい楽しめるお話だと思います。
東海林の作るホットケーキや鳥団子鍋が美味しそう~。
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