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ずっと、初恋
イラスト/赤坂RAM(クリスタル文庫)

父の入院の報せで帰省した真樹(まさき)が目にしたのは、
実家の酒屋でバイトする元同級生にして初恋の相手・水谷の姿。
中2以来の7年越しの片思いは諦めたつもりだったのに、偶然の再会が変わらない水谷への想いを改めて真樹に気づかせた。
初恋は実らないというけれど―。(2004.7月)
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同級生、再会愛。
「ずっと初恋」
「もっと、ずっと」
「ここにも、初恋」の三編収録です。


真樹はなんだかよくわからないキャラでした。
そのために、真樹視点のお話がちゃんと入ってこなくて…。
水谷に純粋な愛情を抱いているように見えるけれど、どうもすんなり納得できないんです。
会えなかった間の行動とか。

水谷代わりにつきあっている彼氏への対応も、誠実な人とは言いがたい。
明るくて周りにひとがいっぱいいて、いろんな人から相談事をされる人気者というイメージとは全然違う。
本当はそんな人間じゃないと、自分でも言ってますけどね。それにしても…。
水谷から見た真樹のイメージ、会えなかった間の真樹の行動、真樹の水谷への想いにはどうも違和感があります。
さらに、「ここにも、初恋」は第三者視点で語られる真樹を読むことができるのですが、これがまた前の2作と真樹のイメージが全然違う。

結局キャラを掴みきれないまま、終わってしまいました。

一方、水谷は、朴訥で男らしい、好感のもてるキャラでした。
「朴訥で純情な田舎のぼんやり青年」という表現が可笑しかった。
不器用だけど誠実でいい男だと思います。
ぼんやり青年と言われるほどぼんやりでもないです。ヤるときゃヤってます。

ことごとく読み手の想像通りの展開でお話は進みます。
真樹視点ですが、水谷がいつから真樹を好きになったのか、水谷が何故真樹の実家でバイトをしているのか、その他、あれもこれも丸分かりです。
軽快なユーモアまじりの文章で、すいすい読めます。
新鮮味はないですが、安心して読めるということかもしれませんね。
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