FC2ブログ
BL読書感想日記※※※ 詳しくはカテゴリーの「このブログについて」をご覧下さい。

2020/081234567891011121314151617181920212223242526272829302020/10

4576071181意地っ張りな唇
橘 かおる著 / 御園えりいイラスト
二見書房
シャレード文庫2007-07

by G-Tools

設計事務所で働く沙倉耀司に依頼された洋館のリフォーム。その依頼主はかつての親友で、今や人気小説家となった設楽愁一だった。
少年の頃から美しく気高い愁一に憧れ、念願叶い彼の一番近い存在となった沙倉。しかし肉欲を伴った己の恋情が汚らしいものに思え、大学時代に彼のもとを去り…それから十年。ますます美しさに磨きのかかった愁一に、一度は諦めた想いが再び疼き始める。
「おまえが俺を捨てるからなにもかもうまくいかなくなったんだ」
離れていった過去の仕打ちをなじられ、後悔と期待を持て余した沙倉は、欲望を抑えきれずついに彼の唇を奪うのだが――。
沙倉耀司(さくらようじ・32歳)×設楽愁一(したらしゅういち・32歳)
「意地っ張りな唇」
「意地っ張りな夜」の二編。
一級建築士×小説家

再会ものです。
小学生の時、洋館に住む美しい少年・愁一に憧れた沙倉は、彼に近づくために中学を受験し、幸運にも合格して彼と友人関係となり、やがて親友と言われるようになります。
しかしやがて沙倉の愁一への想いはただの友情ではなく性欲を伴った恋情へと変化していきます。
気持を抑えることができずに愁一を穢してしまうことを恐れた沙倉は、何も告げずに愁一から逃げ、愁一との親交を一方的に絶ってしまいました。

それから10年、一級建築士となった沙倉の会社に、愁一が以前住んでいた洋館のリフォームを依頼にやってきます。
愁一には妻がいるのですが、事務所に連れ立ってやってきた夫婦の様子から、夫婦がうまくいっていないことが推測されます。10年経ち、ますます美しくなった愁一に、沙倉は、封印したはずの想いが再び蘇るのを感じます。


大学時代、自分の恋情を汚らしいと、想いを告げることなく去っていった沙倉は随分純情で潔癖な青年でした。ところが10年経つと人も変わるもので、酸いも甘いも噛み分けたのがそうさせるんでしょうか、別人のように強引な男になってました。
一方的に無視されて突然つきあいを絶たれた方にしてみれば、もし特別な想いがなくたって結構ショックだと思います。10年経って再び懐かれても、疑心暗鬼になるのは無理ないところ。
しかし、大学時代から物を書いていた愁一が、沙倉と別れたとたん書けなくなって、再会したらまたスラスラ筆が進み出すなど、愁一にもなんらかの想いはあったようです。それが結婚した妻には察せられて、妻は苛々の塊になっていたんですね。沙倉がいなくなったら何もかもどうでもよくなってしまい、流されるままに結婚してしまった愁一というのもちょっとヒドイかも。
かなりエキセントリックな登場の仕方をする妻ですが、二人の関係をぶち壊しにかかるわけではなく、自分から退場してしまいました。肩透かしでしたね(笑) ライバルかと思われた沙倉の同僚もそういうのではなく。

ツンデレさんの愁一がかなり可愛かったです。
酔った時とのギャップがまた良かったですね。
この二人、自分たちのことしか見えてないみたいで、巻き込まれてる周りはちょっと大変だと思います。

洋館がリフォームされて、「良かった良かった」となるところを期待していたんですが、そこは果たされませんでした。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/710-60099e4c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック