
イラスト/麻生海(クリスタル文庫)
違法な賭博対象の格闘技選手・河原の虚しいだけだった日々は、微笑みの美しい心優しい外科医・三木との出会いで急変。愛しい人に誠実でありたいと願うようになった河原は、暴力に対してトラウマを抱える三木を傷つけるのを恐れ闇の組織を抜ける決意をするが…。
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闇世界で格闘技賭博のファイターとして生活する21歳の河原と大学病院に勤める28歳の外科医・三木の切ない純愛。年下攻め。
闇の世界が絡んではいますが、ドロドロした世界よりも、河原の恋心の方がメインで、その切なさに胸が詰まります~。
幼い頃、父親の借金のカタに、売り飛ばされるように闇の世界に身を置いた河原は、違法な格闘技賭博の選手としてその才能で大金を手にしながらも満たされない虚しい毎日を送っています。寒いある夜したたかに酔って道路で寝込み、このまま死んでもいいと思っていた河原は、偶然通りかかった三木と出会い、初めて人から与えられた労りや優しさに心を癒され、急速に三木に惹かれていきます。
けれども三木は父の死の原因になった出来事から、暴力に対してトラウマを抱き嫌悪を顕にしていて、河原は嫌われたくない一心で自分の素性を明かすことができません。もとより闇の世界のことなので簡単に口に出せることではなく、身体に負っている傷のことも本当のことを言えず嘘をついて誤魔化すのですが、外科医の三木には通じるはずもなく、嘘をついていることを問い詰められないまでも、怒った顔をする三木に、それでも嘘を重ねなければならない河原の切なさが、辛いです。
三木の傍にいたいばかりに嘘をつき、それでも受け入れてくれる三木と過ごすうちに、三木のために闇の世界から足を洗おうと決心するのですが、三木を傷つけると脅され再び闇の世界に絡め取られてしまいます。三木のために抜けようとした闇社会なのに、三木のために戻らなければならないとは何たること!昼メロかなんかにありそうな展開です。いえ、ちゃかしてるわけではないです。
そしてある出来事をきっかけにとうとう二人は抱えていたものを打ち明け合います。三木は河原の真実を知っても拒否することなく二人はめでたく気持ちを確かめ合うのですが…。それでもそのまま何もかも上手くいき幸せになるわけではなく、その後一展開、二展開あります。
最後の山場はちょっと臭かったかな?。ある意味とてもロマンチックな展開だと思うし私が十代だったらポ~ッとなっただろうけれど、ちょっと歳を食い過ぎた婆には、なんだか恥ずかしかった。素直じゃないですねぇ。
切なさに浸れるいい純愛物語です。三木といるときの河原は闇の世界で暮らしていることを感じさせるような暗さは微塵もなく、大型ワンコ系ですのでかわいらしくもあり、年下攻めと年上受けのいいところが味わえます。
闇で生きる河原の怖さよりもそこで暮らさなければならない寂しさや痛々しさの方が大きくて、お話全体には闇社会の暗さとかドロドロした雰囲気はあまり感じませんでした。
メインで書かれているのも河原の三木への想いです。
河原の三木を想う気持ちがホントに切ない程伝わってきます。相手を想っているのに、望む方向とは違う方へいってしまうジレンマも、切ない。
「切ない」しか言葉を知らんのかという感じですが、切なさと甘さが程よいロマンチックなおとぎ話のようだと思いました。傷ついた王子様と薄倖のお姫様が苦難を乗り越えて結ばれるみたいな。
闇世界で格闘技賭博のファイターとして生活する21歳の河原と大学病院に勤める28歳の外科医・三木の切ない純愛。年下攻め。
闇の世界が絡んではいますが、ドロドロした世界よりも、河原の恋心の方がメインで、その切なさに胸が詰まります~。
幼い頃、父親の借金のカタに、売り飛ばされるように闇の世界に身を置いた河原は、違法な格闘技賭博の選手としてその才能で大金を手にしながらも満たされない虚しい毎日を送っています。寒いある夜したたかに酔って道路で寝込み、このまま死んでもいいと思っていた河原は、偶然通りかかった三木と出会い、初めて人から与えられた労りや優しさに心を癒され、急速に三木に惹かれていきます。
けれども三木は父の死の原因になった出来事から、暴力に対してトラウマを抱き嫌悪を顕にしていて、河原は嫌われたくない一心で自分の素性を明かすことができません。もとより闇の世界のことなので簡単に口に出せることではなく、身体に負っている傷のことも本当のことを言えず嘘をついて誤魔化すのですが、外科医の三木には通じるはずもなく、嘘をついていることを問い詰められないまでも、怒った顔をする三木に、それでも嘘を重ねなければならない河原の切なさが、辛いです。
三木の傍にいたいばかりに嘘をつき、それでも受け入れてくれる三木と過ごすうちに、三木のために闇の世界から足を洗おうと決心するのですが、三木を傷つけると脅され再び闇の世界に絡め取られてしまいます。三木のために抜けようとした闇社会なのに、三木のために戻らなければならないとは何たること!昼メロかなんかにありそうな展開です。いえ、ちゃかしてるわけではないです。
そしてある出来事をきっかけにとうとう二人は抱えていたものを打ち明け合います。三木は河原の真実を知っても拒否することなく二人はめでたく気持ちを確かめ合うのですが…。それでもそのまま何もかも上手くいき幸せになるわけではなく、その後一展開、二展開あります。
最後の山場はちょっと臭かったかな?。ある意味とてもロマンチックな展開だと思うし私が十代だったらポ~ッとなっただろうけれど、ちょっと歳を食い過ぎた婆には、なんだか恥ずかしかった。素直じゃないですねぇ。
切なさに浸れるいい純愛物語です。三木といるときの河原は闇の世界で暮らしていることを感じさせるような暗さは微塵もなく、大型ワンコ系ですのでかわいらしくもあり、年下攻めと年上受けのいいところが味わえます。
闇で生きる河原の怖さよりもそこで暮らさなければならない寂しさや痛々しさの方が大きくて、お話全体には闇社会の暗さとかドロドロした雰囲気はあまり感じませんでした。
メインで書かれているのも河原の三木への想いです。
河原の三木を想う気持ちがホントに切ない程伝わってきます。相手を想っているのに、望む方向とは違う方へいってしまうジレンマも、切ない。
「切ない」しか言葉を知らんのかという感じですが、切なさと甘さが程よいロマンチックなおとぎ話のようだと思いました。傷ついた王子様と薄倖のお姫様が苦難を乗り越えて結ばれるみたいな。
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