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『好き』なんて知らなかった
真崎 ひかる著 / 葛井 美鳥イラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス(2007.4)


フランス人の血が混じる美形で華やかな顔の新は、遊び人で鬼畜な恋人・駿河に「厭きてきた」と振られ、高校生の弟・上総を押し付けられる。
新は清潔感溢れる上総の優しさに新鮮さを覚え、戸惑いながらも好意を寄せる上総に惹かれていく。
上総に手解きするつもりが、翻弄されてしまい愛しさを抱く。
一夜限りと言う新に上総は「つきあって」と迫り、新は「お試し期間を1ヵ月」と区切るのだが…!
小杉上総(こすぎかずさ・高校三年生・17歳)×向坂新(さきさかあらた・大学三年生・21歳)

↑のあらすじを見ただけで、どう転んでいくかわかりますよね。

美形で派手な容姿の新は、その外見から『奔放、ワガママ、綺麗なだけのバカ』に見られ、そのせいで何度も嫌な思いをしてきました。高校一年になるころには、周りの期待どおりに振舞ってやれとばかりに軽薄で節操のない行動を繰り返し、現在では本当の自分が自分でさえ曖昧になるほどでした。

ある日、新はS気質の恋人・駿河(するが)とのセックスのあと、洗面所で駿河の弟・上総と鉢合わせします。そこへやって来た駿河は、新を無視して、上総に「厭きてきたから、好きにしていい」と新を押し付けてしまいます。
駿河とは正反対の、見るからに真面目な好青年である上総に、新は苛立ちと悪戯心を触発され、童貞である上総を八つ当たり気味に誘い、寝てしまいます。もちろん一度限りのつもりでしたが、後日、新の弟・梓(あずさ)と上総が同級生であることが発覚して自宅で再会。
「つきあってくれ」と言われた新は困惑しますが、「まず1ヵ月お試しで」と、上総の申し出を受け入れることになってしまいます。

露悪的に、自虐的に振舞うことがクセになっていて、素直になる方法を忘れてしまったようなのが新でした。軽く遊んでいても、一度に一人としかつきあわないとか、自分から捨てたことはないとか、無自覚にいじらしい面もあるんですが、傷つけられたくないからわざと軽いつきあいばかりを選び、壊れても当たり前と防御線を張っているようなタイプです。
高校三年生のウブだけれど真っ直ぐな攻め…は昨日感想をあげた妃川螢さんの攻めと似たタイプです。もっと硬派かな。 つきあう相手に優しく扱われたことのない新は、上総の優しさや自分を大切に扱うやり方に、戸惑いつつも安らぎを覚えるようになるわけです。というか、ほとんど最初から無自覚ですが、惹かれてます。

読者には丸わかりですけど、自分の気持ちが恋だとは全然わからない新。
そんな時、自分の弟の梓が、上総に告白しているところを見てしまい、身を引こうとまたまた露悪的な態度で上総に別れを告げてしまいます。

どこまで言っても、素直になれない受けなので、結構イライラします(笑)
しかし、こちらのワンコも、「できたワンコ」で、年下ながら、ちゃんと傷つきやすい繊細な新の内面を理解していて、意地っ張りな年上を受け止めることの出来る攻めでした。
可愛らしさや経験のなさという年下らしさと、包容力と落ち着きある大人っぽいところとを合わせ持つ、これもまたお買い得なワンコなのでした。

ストーリーに目新しさは感じませんでしたし、『浅い』かもしれないですね。
昔「年下ワンコ攻め蒐集」をしていた頃なら、大喜びしたであろうと思います。今もワンコには点が激甘ですけどね。
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