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ONE MORE [新装版]
(ダリア文庫/麻生海)

「久しぶりだな」―松井克也は6年前に別れを告げた筈の男、高田敏志から1本の電話を受ける。
「会わないか」という申し出を受け入れてしまった克也だが…。
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これは、以前新書で発売されたものの新装版だそうです。
現在と、高校に入学し高田を知ってから大学卒業時に別れるまでの過去のエピソードが、交互に語られていきます。
ラストで高田が過去を語るまでは、松井視点で話が進むので、高田という人物がどういう人間で何を考えていたのかは良くわからず、特に大学時代の後半は、高田がとてもひどい男に思えます。いや、実際ひどかったんですけど(笑)。松井の苦しさがよくわかるので、高田に別れを告げたときも、読んでるこっちは「良く言った!」ってなものなんですが、後半、高田がその頃のことを告白すると、「そうだったのか」と、また高田の思いもストンとこちらに入ってきて、なんだか、妙な溜息が…。

二人のすれ違う気持ちや、どうしてそうなったのか、別れた後のそれぞれの悩みや辛さなど、違和感おぼえることなく、理解できました。
だから、ひどいやつと思っていた高田のイメージも急上昇。
「よかったね、あんたら」とオバサンはホッとしましたよ。

表題のほかに「ONE MORE AFTER」「NEVER MORE」が収録されていますが、「ONE MORE AFTER」では、高田を応援し、松井のはっきりしない態度にじれったさ爆発。
「NEVER MORE」は、「ONE MORE AFTER」の一部の高田視点ですが、真剣に考えてる高田にたいして、松井がどう答えるか、その後がわかってるので、また松井にたいして、不満炸裂。
いや、ハッピーエンドではありますが、グズグズ考えてばかりではっきりとモノを言わない受けは嫌いなので…。もちろん悩んでる意味はわかるし、避けて通れないことだというのもわかりますが、決心したなら、はっきり言ってやれよ!と思うのです…。大変面白く読んだんですが、そこんところどうも物足りなかったのは、「ONE MORE」も「ONE MORE AFTER」も、松井がはっきりと気持ちを伝えようとする直前に、終わっているからなんです。言葉以外では、きちんと語られています。だから松井の決心は読み手にはわかりますが、高田にきちんと言ってやって欲しかったな…と。
高田は、何も隠さず、ちゃんと言ってるんだから。

麻生海さんのイラストは、大好きです~!
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