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天上で恋をする
イラスト・桃山恵(ショコラノベルス・ハイパー)

超高級マンションの受付=セクリタリーとして働くことになった元ホテルマンの北条成生。その仕事は、ただ一人の住人、海棠青を監視することだった。初めて会った海棠はまだ若く、逞しい体躯と強烈な存在感を持つ、この上なく傲慢な男。そして、なぜか外に出ることを許されず、スタッフの男とのSEXだけが与えられた唯一の自由だった。その事実を知り、海棠にはなるべく関わらないことを誓う成生。しかし、初対面の翌日、部屋に呼ばれた成生は、彼の仕掛けた罠にはまってしまい・・・。
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囚われのお姫様を王子様が救出するお話・・・ではなく、捕らわれているのは、野獣でした。野獣の檻に踏み込んでしまうお姫様のお話。
設定が面白いです。どうして海棠が軟禁状態におかれているのかは、最後の方までわかりませんが、その興味だけでもひきつけられます。
この非日常が、なんだかとっても萌えでした。そこにいるのが、監禁状態を甘んじて受けて耐えているような弱々しいキャラじゃなく、狼か虎みたいな男だっていうところに。
成生が海棠に惹かれていくのも理解しやすいですね。反面、海棠がどうして成生に惹かれたのかはちょっとわかりにくいかなぁ・・・。成生視点だから。成生が今まで何人もやってきたスタッフ(SEXの相手)達とは違っていたっていうこと。それと監禁状態になってから初めて外へ連れ出してくれた成生に、その解放感や高揚感も手伝って惹かれていった・・・と理解はできます。
でもなんていってもやっぱりいいな、と思うのはこの「非日常感」かな。閉鎖的な環境が、海棠の謎や傲慢さや不遜さ、それに見え隠れする若さや子供っぽさ、寂しさなんかをより印象付けて、彼をとっても魅力的に見せてくれます。目新たらしいキャラじゃないんですけど。
ただ、海棠が監視され、外に一歩も出られない生活を11年も強いられているその理由が、明かされたものでは弱いんじゃないですかね。納得できません。11年ですよ。9歳の時からで、それ以降、学校へも通っていないんです。中学までは義務教育ですよ。優秀な大学教授や専門家が彼の教育のため訪れているようですけど、お勉強はちゃんとしてますったって、そういう問題じゃありません。まして、海棠は彼を監禁している人たちから「去勢か、男で満足するか選べ」といわれて、男を宛がってもらうことにしてるわけですが、明かされている理由だけでは、それは行き過ぎで不自然だと思いました。こういう大きな風呂敷を広げると、設定としては面白いですが、まとめるのは余程じゃないと上手くいかないと思います。そういうものだから・・・といえばそれまでですが、所詮そういうレベルと言われてしまっても、それでいいということなんでしょうか。

偉そうなこと言いましたが、全体としては面白かったし、目くじらたてるほどのもんじゃありません。好きか嫌いかと言われれば、好きであります、隊長。
閉鎖的な環境に閉じ込められた二人のラブストーリーです。
籠の鳥、捕らわれの騎士(にしては、野性的過ぎるか)。
それだけで妄想できますよ。
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