![]() | 夜空に咲く恋 水瀬結月著 / 山田ユギイラスト フロンティアワークス ダリア文庫2007-09-13 by G-Tools |
大企業に勤める清野渉はクールな外見に反し、親友の不動隆洋に一途に片想いしていた。将棋の棋士で強烈な存在感と才能を持つ不動。そんな彼と意図せず身体の関係だけ持ってしまっていた渉だが、不動は渉を暗闇でしか抱かなかった。傲慢だけれど優しい彼に、せつなさは募る一方で…。
そんな矢先、渉の会社の夏祭りに彼を棋士として招くことに。
だがそこでも気持はすれ違い――。
そんな矢先、渉の会社の夏祭りに彼を棋士として招くことに。
だがそこでも気持はすれ違い――。
不動隆洋(ふどうたかひろ)×清野渉(きよのわたる)
将棋棋士×自動車メーカー経理部勤務
24歳同士。
「夜空に咲く恋」
「夜空に咲かせて」
「そして夜空に」の三編。
思った以上に好みのお話でした。
大手自動車会社に勤める渉は、将棋の棋士で四冠王の不動に密かに片想いをしています。
2人の出会いは中学1年。不動が中学生プロとなった際、学校で将棋大会が開催されることになり、将棋を知らない渉が一人放課後将棋の勉強をしていたところに不動がやって来たのがきっかけで2人は友人となります。
しかし、その時、不動は渉に将棋を教えてくれたわけではなく、「将棋を覚えるな」と言われ、不動の『癒しグッズ』として、いつでも不動を優先させるように・・・と半ば強引な始まりの友人関係だったのです。
このエピソードからも、不動の真意は推測できるような気がするんですが・・・(笑)
そうして親友として不動のそばにいるうちに、渉は不動に惹かれていきます。
しかし不動の20歳の誕生日の夜、酔った不動に渉は抱かれてしまい。
それから5年近く、渉は不動の友人であり、セフレという関係を続けています。
この時、過去に不動が「エッチの時に顔が見えると萎える」と言っていた過去の言葉を思い出し、渉は不動が我に返ることがないように暗闇の中でだけ抱かれ続けているのですが・・・この辺の不動の真意も読んでる方には本当の意味が伝わってきます。
自分はただのセフレ・・・とせつない思いをしている渉ですが、ようするに、言葉が足りない故の、お互いの勘違いのお話です(笑)
百獣の王を連想させるような俺様で傲慢な不動ですが、不動の言動はすごくわかりやすい。渉に独占欲丸出しで、他人が近づくと威嚇する様子は、ホントに野獣みたいで微笑ましい。というか可愛くさえある。
むしろ、天然ボケ美人の渉の方が鈍感で不動が可哀相(笑)
不動が凄く萌えなタイプでしたね。
そしてボケな渉がまた可愛らしくて、山田さんのイラストがピッタリ、さらに効果をあげていました。
「夜空に咲かせて」は、やっと恋人同士になったのに、不動の不調に、「自分のせいでは」とグルグルしてしまう渉。
「将棋を覚えるな」と言われ、律儀に言葉どおりにしてきた渉ですが、不動がタイトルを失い三冠となったことを知り呆然とします。
また自分の知らない将棋の世界での不動、その姿をよく知っている不動のライバルや弟弟子に嫉妬してしまいます。
不動の不調に何も出来ず、心配する渉ですが、不動からは「心配なんてされたくねえ」と突き放されてしまい…。
不動の将棋に対する姿勢、渉の存在の意味の大切さ・・・がよくわかるお話でした。
将棋の世界にのめり込み、現実世界を忘れてしまう不動を繋ぎとめるのが、渉の存在なんですね。勝負師の癒しの場所。
だからと言って、自分の世界から渉を排除しているわけではなくて、会いたかったら我慢しないでくればいいと言ってくれるわけですから・・・渉はもっと自分に自信を持ってよかったんですよね。
確かに好きな人の世界のことを知るなと言われても辛いものがありますよね。もし恋人が日曜午前中の国営放送の将棋番組に出てたりしたら、絶対録画したいもんね(笑)
でも、渉に将棋を覚えてほしくないという不動の気持もなんとなくわかる。
ちゃんと話合えて、これからはいい距離を保っていけるでしょう。勝負師の妻って大変ですね(笑)
「そして夜空に」は、東京の隣県で対局中の不動の忘れ物を渉が届けに行くお話。
今まで将棋会館に顔を出すことさえさせなかった不動ですから、ずいぶん変わったものです(笑)
こちらのお話はご奉仕と顔射サービス(笑)
ラブラブで大変結構でございました。
ワイルドな俺様攻めと天然ボケ美人のカップルが、とってもツボで面白かったです。着物や浴衣ってのがまたいいですね。
ところで、不動のライバル・佐原(さはら)と弟弟子・まさ留(まさる)の絡みがちょっと気になります。
高級お猫様×やんちゃ仔猫とかありでしょうか?
まさ留の仔猫っぷりがとっても可愛いんですけど。
将棋棋士×自動車メーカー経理部勤務
24歳同士。
「夜空に咲く恋」
「夜空に咲かせて」
「そして夜空に」の三編。
思った以上に好みのお話でした。
大手自動車会社に勤める渉は、将棋の棋士で四冠王の不動に密かに片想いをしています。
2人の出会いは中学1年。不動が中学生プロとなった際、学校で将棋大会が開催されることになり、将棋を知らない渉が一人放課後将棋の勉強をしていたところに不動がやって来たのがきっかけで2人は友人となります。
しかし、その時、不動は渉に将棋を教えてくれたわけではなく、「将棋を覚えるな」と言われ、不動の『癒しグッズ』として、いつでも不動を優先させるように・・・と半ば強引な始まりの友人関係だったのです。
このエピソードからも、不動の真意は推測できるような気がするんですが・・・(笑)
そうして親友として不動のそばにいるうちに、渉は不動に惹かれていきます。
しかし不動の20歳の誕生日の夜、酔った不動に渉は抱かれてしまい。
それから5年近く、渉は不動の友人であり、セフレという関係を続けています。
この時、過去に不動が「エッチの時に顔が見えると萎える」と言っていた過去の言葉を思い出し、渉は不動が我に返ることがないように暗闇の中でだけ抱かれ続けているのですが・・・この辺の不動の真意も読んでる方には本当の意味が伝わってきます。
自分はただのセフレ・・・とせつない思いをしている渉ですが、ようするに、言葉が足りない故の、お互いの勘違いのお話です(笑)
百獣の王を連想させるような俺様で傲慢な不動ですが、不動の言動はすごくわかりやすい。渉に独占欲丸出しで、他人が近づくと威嚇する様子は、ホントに野獣みたいで微笑ましい。というか可愛くさえある。
むしろ、天然ボケ美人の渉の方が鈍感で不動が可哀相(笑)
不動が凄く萌えなタイプでしたね。
そしてボケな渉がまた可愛らしくて、山田さんのイラストがピッタリ、さらに効果をあげていました。
「夜空に咲かせて」は、やっと恋人同士になったのに、不動の不調に、「自分のせいでは」とグルグルしてしまう渉。
「将棋を覚えるな」と言われ、律儀に言葉どおりにしてきた渉ですが、不動がタイトルを失い三冠となったことを知り呆然とします。
また自分の知らない将棋の世界での不動、その姿をよく知っている不動のライバルや弟弟子に嫉妬してしまいます。
不動の不調に何も出来ず、心配する渉ですが、不動からは「心配なんてされたくねえ」と突き放されてしまい…。
不動の将棋に対する姿勢、渉の存在の意味の大切さ・・・がよくわかるお話でした。
将棋の世界にのめり込み、現実世界を忘れてしまう不動を繋ぎとめるのが、渉の存在なんですね。勝負師の癒しの場所。
だからと言って、自分の世界から渉を排除しているわけではなくて、会いたかったら我慢しないでくればいいと言ってくれるわけですから・・・渉はもっと自分に自信を持ってよかったんですよね。
確かに好きな人の世界のことを知るなと言われても辛いものがありますよね。もし恋人が日曜午前中の国営放送の将棋番組に出てたりしたら、絶対録画したいもんね(笑)
でも、渉に将棋を覚えてほしくないという不動の気持もなんとなくわかる。
ちゃんと話合えて、これからはいい距離を保っていけるでしょう。勝負師の妻って大変ですね(笑)
「そして夜空に」は、東京の隣県で対局中の不動の忘れ物を渉が届けに行くお話。
今まで将棋会館に顔を出すことさえさせなかった不動ですから、ずいぶん変わったものです(笑)
こちらのお話はご奉仕と顔射サービス(笑)
ラブラブで大変結構でございました。
ワイルドな俺様攻めと天然ボケ美人のカップルが、とってもツボで面白かったです。着物や浴衣ってのがまたいいですね。
ところで、不動のライバル・佐原(さはら)と弟弟子・まさ留(まさる)の絡みがちょっと気になります。
高級お猫様×やんちゃ仔猫とかありでしょうか?
まさ留の仔猫っぷりがとっても可愛いんですけど。
この記事へのコメント
こんにちは~みむさん!
これはチェックしなかったのですけど、面白そうですね~!
「ワイルドな俺様攻めと天然ボケ美人」カップルか(笑)
将棋の棋士という職業って、BL界では珍しいかもですね?
将棋なんて全くわからないのですけど、プロの人は大変なんでしょうね?だからこそ癒しの存在って必要なんでしょうね~!
これはチェックしなかったのですけど、面白そうですね~!
「ワイルドな俺様攻めと天然ボケ美人」カップルか(笑)
将棋の棋士という職業って、BL界では珍しいかもですね?
将棋なんて全くわからないのですけど、プロの人は大変なんでしょうね?だからこそ癒しの存在って必要なんでしょうね~!
2007/09/27(木) 12:06 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん、こんにちは。
なかなか面白かったですよ。
結構ツボでした。
将棋の棋士って…確か誰かので読んだことがあるんですけど、それとこれくらいしか知らないです。
オットが将棋好きなので…(笑)
私は全然わからないけれど、ちょっと身近な感じはしましたね。
先日長島監督の奥様が亡くなって、スーパースターを支える苦労…なんてのをTVでやってましたけど、やはり勝負の世界で真剣に戦って、上にいることって大変だと思うし、傍にいる人も苦労が多いでしょうねー。
それはともかく、微笑ましいカップルで楽しめました~。
なかなか面白かったですよ。
結構ツボでした。
将棋の棋士って…確か誰かので読んだことがあるんですけど、それとこれくらいしか知らないです。
オットが将棋好きなので…(笑)
私は全然わからないけれど、ちょっと身近な感じはしましたね。
先日長島監督の奥様が亡くなって、スーパースターを支える苦労…なんてのをTVでやってましたけど、やはり勝負の世界で真剣に戦って、上にいることって大変だと思うし、傍にいる人も苦労が多いでしょうねー。
それはともかく、微笑ましいカップルで楽しめました~。
2007/09/27(木) 13:21 | URL | mimu #-[ 編集]
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