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4862960472こんな、はかない恋。
松幸かほ著 / 実相寺紫子イラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス2007-09

by G-Tools

絵を描き始めると他が見えなくなる新進画家の拓実の為、一条寺家本宅から使わされた執事・遠野。彼と過ごす優しい時間は父を亡くし寂しさを抱えていた拓実を静かに癒していった。
その温もりを失いたくなくて「一緒にいたい」と彼を引き止める拓実に、遠野は普段の様子を裏切る深いくちづけで応えた。
甘く激しい悦楽を溺れるほど与えられる拓実。
しかし彼の前に現われた元恋人・木下の卑劣な罠に堕ちた拓実は、遠野に真実を告げられないまま――!?
遠野(とおの・34歳)×一条寺拓実(いちじょうじたくみ・25歳)
一条寺家執事×一条寺家庶子

昨日の『こんな、せつない嘘。』のリンク作です。
裏タイトル『こんな、あくどい執事。』だそうですけど(笑)、そんなことないです。

前作から半年ほど経っているみたいです。
前作で個展中だった拓実は、個展が評判を得たことで、駆け出しの新進画家としてのスタートを切りました。
しかし仕事に夢中になると生活がとことん疎かになってしまう拓実の部屋は、まるで魔窟。訪ねてきた腹違いの兄・恭一(前作の攻)が、そのあまりの惨状に呆れ、執事の遠野が“掃除”にやってきます。

妾腹とはいえ、可愛がってくれた父を亡くした拓実は、ちょうど一人きりの寂しさを噛み締めているときでもありました。
家事も掃除も完璧にこなしてくれ、そして優しい遠野に、拓実は惹かれていきます。
遠野と拓実は、父の葬儀の時に顔を合わせていました。『妾腹の子』と好奇と侮蔑の視線に曝され父の死を哀しむこともできなかった拓実が一条寺家の広い庭でひとり哀しみを堪えて嗚咽していたとき、遠野が抱きしめてくれたということがあったのです。
途中でわかりますが、遠野も、気丈に振る舞いながらも、一目を偲んで肩を震わせる拓実の姿に心を奪われ、拓実の家に来る前から拓実が気になっていたんですね。
恭一が、拓実の部屋の惨状を見て「メイドをおくってやれ」と言ったのを、理由をつけて自分が来てしまうほどに。

そんな2人ですから、思いのほかすんなりと心が通じ合ってしまうのですが、そこへ拓実の元恋人・木下(きのした)が現れ、拓実を陵辱した写真を撮り脅迫してきます。
陵辱といっても、拓実が隣に聞こえるほどの声を出して暴れたため、手でされてしまっただけなんですけど…。その写真をたてに、一条寺家にまで迷惑がかかると脅された拓実は、遠野に相談できず、憔悴していきます。
心配する遠野ですが、拓実はいっさいわけを話してくれません。

話した方がことは簡単ですが、陵辱されたことを恋人に話すというのはなかなかできないかもしれませんね。遠野は一条家御用達の興信所を使って、調査を始めます。
何も打ち明けてくれない拓実に怒って、無理矢理抱いてしまったりもするんですが、遠野はすぐに後悔して、冷静に事に対処するので安心していられます。さすが執事。そして頼れる大人、という感じがします。

あまり実家に帰っていないことを恭一に尋ねられると、あっさりと拓実の家に行っていると答え、「恭一様を『お兄様』と呼ばねばならない時期がきたら改めてご挨拶します」とさらっと言ってのける遠野が素敵です(笑)。
拓実は、顔がそっくりな夏(なつ)に比べると、多少性格が積極的というか、もっと対比があるのではと思っていましたが、読んでみると、2人にそれほど大きな違いを感じませんでした。夏のような控えめとは違うけれど、やはり可愛らしいタイプでしたね。

ラストで、一条寺家の屋敷には、性別に問題のある新婚が二組ということになったようです。
なんかすごーく甘くて楽しそう(笑)
でも御宅を訪ねたくはないですね。邪魔にされて、当てられて、早々に退散したくなりそう。
これ以上ない幸せな状況に落ち着いて何よりでございました。
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