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4773003790略奪愛人
橘かおる著 / 実相寺紫子イラスト
笠倉出版社
クロスノベルズ2007-09

by G-Tools

「愛人ならば、その身体で俺を篭絡しろ」
美貌の秘書・響也は、敬愛していた上司を陥れ解任させた首謀者・慎二にある契約を持ちかける。すべては上司を救う為。土下座をも辞さないと構えていた響也に、男は冷酷に促した――服を脱いで奉仕しろ、と。
屈辱に震えながら跪いた響也は、慎二によって男としての矜持を踏み躙られ、淫らに喘ぐ身体につくり変えられてしまう。
心までは許さないと拒絶する響也だが抱かれる度に心は揺れ……。
渋沢慎二(しぶさわしんじ)×塚本響也(つかもときょうや)
社長×秘書
年齢ははっきりはわかりませんが、響也が20代中~後半、慎二が30代初めくらいかな?

老舗百貨店「シブサワ」社長・渋沢佳郎(しぶさわよしお・40歳)を敬愛する、社長秘書の響也は、ある日突然の社長の解任に、彼を救う為、社長を陥れ新社長となった渋沢慎二のもとで働くことを決意します。

社内では、以前から日常的に“響也が佳郎の愛人だ”という事実無根な噂が実しやかに囁かれていました。そしてそれを信じているらしい新社長・慎二から「愛人ならばその身体で俺を篭絡しろ」と言われ、悲壮な決意でそれを受け入れる響也。
そして慎二の秘書を続ける限り身体の関係も継続すると言われ、慎二のマンションに同居させられることになります。

全ては敬愛する前社長が再びその地位に返り咲く手助けとなるため・・・と、慎二の秘書をしながら夜の相手も勤める響也。
そうするうちに、慎二の本当の人柄を知り、また突然の解任劇の裏にあった、響也の知らない前社長の真実を知ることになります。

前社長と新社長の関係は、渋沢佳郎は渋沢家ひとり娘の婿養子、慎二は嫡子で佳郎には義弟ということになりますが、実は慎二は庶子なので、本家に認められた正等な血筋というわけではありません。
婿養子が継いだ社長の座を、庶子である慎二が乗っ取った・・・という形になります。佳郎の妻は死亡していますので、佳郎自身はこれまた渋沢の血筋ではなくちょっと複雑。
まあ、お家騒動ではないのであんまり関係ないんですが、佳郎と慎二の複雑な関係というのは、2人の間にはちょこっと影響してるのかな。

前社長と響也は、本当に愛人関係ではありません。
ただ、まだ慣れない新入社員のうちから自分を登用してくれた佳郎に恩義を感じていたし、また響也の父が失職した際、新しい仕事を紹介してくれたのが佳郎(と響也は思っている)ということもあり、敬愛の念を募らせていたのです。
それにしては、たとえ尊敬する相手のためとはいえ、身体まで投げ出してしまうというのは、いったい・・・とちょっと忠義心強すぎだと思いました。

しかしこの経緯は兎も角、『敵』である慎二に無理やり身体を差し出さなければならないのですから、心理的には響也の方がつらそうですが、実は同情するのは慎二の方に対して(笑)。
響也の知らないところで起きていた、佳郎と慎二の間の確執を思うに、慎二は可哀相でした。そりゃ腹も立つし悔しいし、さぞかし辛かっただろう(笑)。
傲慢で皮肉たっぷりで横暴な態度の慎二ですが、本音がポロッポロッと早い段階から明かされるので、真意はわかりやすいようになってました。
そして本当のことがわかると、やっぱり慎二可哀相(笑)。
また響也が美人だけど気も強いので、慎二の本音を知らずにポンポンきついことを言い返しますのでね。
直情型の慎二は売り言葉に買い言葉で思ってもいないことを言ってしまい・・・後悔。そんなところは結構ヘタレ。
タイトルやオビのあおり文句から想像するようなドロドロさはなく、どちらかというと甘め(スイート)のお話だと思いました。

しかし前社長の渋沢佳郎と、コンビ(笑)で動いてる外国人レイヤー(通称・熊)が悪役ということになるんですけど、社長の解任劇の理由も、この2人の位置もなんだか甘い。こっちの“甘い”はスイートの甘いじゃないです。
佳郎とレイヤーは仲良しそうだし、心配して解任するほどのこともなかったんじゃないかなぁ?(笑) というか、何をしたいのかわかりませんよ、このかたたち。響也を慎二のもとにスパイのように送り込んで、何にもしてない。それで最終的には手っ取り早く響也を罠にかけちゃえーって、なんなんだ。そしてなんでわざわざ慎二に電話して「これから響也をいただきます」って事前にお断りするのー?(笑)。
悪人なのか、ただの気のいいマヌケなのかわからん。
そうそう、やはり響也を襲おうとする同僚がいますが、こっちの処分も甘すぎですよね。
響也が犯されそうになって、二度とも慎二が助けにくるっていうパターンの繰り返しも、あんまりいいとは思えない。

響也をピンチに陥れようとするヤツラはどれもヌルいし、『敵』と目される慎二は響也にベタ惚れですから、あんまりハラハラすることもなく、2人の紆余曲折を楽しむという感じですね。
つまらないということはなかったですけど、佳郎と熊の40代カップルの話の方が濃くてウケそうだ。あ、2人とも見目は美形ですから(笑)。
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