fc2ブログ
BL読書感想日記※※※ 詳しくはカテゴリーの「このブログについて」をご覧下さい。

2023/04123456789101112131415161718192021222324252627282930312023/06

487724591X倒錯者Aの告白
綺月陣著 / 榎本イラスト
海王社
ガッシュ文庫2007-09-28

by G-Tools

「……また俺の生活を、壊しにきたのか」
男との偏執的な肉体関係が明るみに出て刑事を辞めた東間は、その原因となった美貌のモデル・嵐と再会を果たす。
二度と会わないはずだったが策略に嵌まり、東間は嵐を貶めようとしている犯人捜しのためボディガードとして雇われることに。しかし嗜虐芯を煽る嵐の姿形は以前と変わらず、東間は一目見た瞬間に欲情し、サディスティックな欲望を抑えきれなくなった。
また以前の関係に戻ってしまうことを怖れた東間は……。

東間永司(あずまえいじ・35歳)×雨宮嵐(あめみやあらし・24歳)

最初の数ページがSMシーンなんですよね。
昔は手当たり次第に何でも読みましたが、最近は「こういうのは苦手」の方向で落ち着いてる私には確かにちょっと眉を顰めたくなるシーン。
けれど、これ現在進行ではなく“録画”なんです。
それを刑事が見ているわけですが、まるでAVでも見てるような彼らがちょっと可笑しくて、そのおかげでわりと大丈夫だったかも。私も、「おっと、グロいビデオ見ちゃったな」くらいな感じで。

ここで録画された映像が元で刑事を辞めることになってしまったのが攻めの東間。
傷害事件を起こした青年(嵐・受け)と取調べ室で会ったとたん、2人の間には荒々しい感情が吹き荒れ、なんとその場で東間は嵐を犯してしまったのです。
それ以来、東間と嵐はSMなセックスを繰り返すようになります。
しかしその後、2人の秘密を暴露する映像が警察に送られてきて、それに東間が写っていたことから、東間は辞表を提出します。
そして、荒ぶる感情のままに極限のプレイをしているうちに、いつか嵐を殺してしまうことを恐れた東間は、嵐の前から姿を消しました。
ところが、二年数ヶ月後、嵐が再び東間の前に現れます。

嵐は大企業の御曹司で、父が亡くなったあと、その跡を継ぎました。しかし嵐の周りではそれ以来不穏なことが次々に起こります。
そのため、犯人捜しとボディガードを兼ね、東間は嵐に雇われることに。

再び元の関係に戻ってしまうことを怖れる東間ですが…
SMな2人のシーンは最初だけで、再会後東間はインポになってしまうので、グロいシーンは全然ありません(笑)。
それに、奔放で淫乱そうな嵐ですが、その行動は東間に身体全体で「大好き!」と叫んでいるようなものなので、一生懸命迫ってその気にさせようとする嵐に、役に立たないヘタレの髭オヤジ・・・。怒ってる嵐と哀れなオヤジは何だか面白い。
ラストではめでたく回復しますが、嵐を狙う犯人を追ううちに、嵐を傷つけたくないという想いに目覚めた東間なので、いたってノーマルなHとなっておりました。良かった(笑)。

どんどん甘くなって、普通にラブラブで終わりました。
怖くない綺月さんでした。

ただ、犯人が結局何をしたかったのか、私、よくわからなかったんです……。



《拍手お返事》
13日19時のかた:ありがとうございました!
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~みむさん!

これ、手元にありますよ~!!
あら・・・こんな内容だったのですね?取調室で会ったとたんに刑事がそんな事しちゃったんですか~!って・・普通、取調べって1人じゃやりませんよね?
何だか解りませんが・・とりあえず読んでみます(笑)
2007/10/15(月) 13:23 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは~!

取調室って2人きりじゃないですよね。
記録を取る警官とかも同席してるはずです。
私もこの出会いには「はぁぁぁ~?」と思いました(笑)
そんな場所で理性がブッ飛んで事に及んでしまうくらいにお互い会った瞬間に惹きつけられたということが言いたかったんだと思います。
その辺は出会いのエピソードとして語られるだけなので、そんなに拘る部分でもなかったですよー。
冒頭がアレですけど綺月さんの中ではユルイ方だろうと思いますし、そのあとは普通ですから構えなくても大丈夫だと思います~。
2007/10/15(月) 19:58 | URL | mimu #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/797-8a1710dc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック