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真昼の月 4
いおか いつき著 / 海老原 由里〔画〕
雄飛
アイノベルズ(2007.4)


ある事件の取引に応じ、ヤクザの若頭・辰巳の情人となった元刑事の秀一。大阪で調査事務所を始めた秀一が新たに依頼された仕事――それは東京から逃げてきた女性をヤクザから救うことだった。
一方辰巳は関西進出を狙う組の存在に苛つく思いを隠せない。
二つの出来事は複雑に絡み合い、次第に二人の関係さえも危機に曝され!?
辰巳剛士(たつみたけし・27歳)×神崎秀一(かんざきしゅういち・30歳)
ヤクザ若頭×探偵
「真昼の月」シリーズ第4弾が出ました。

今回の依頼人は、秀一の事務所の近くのクラブに勤める美鈴(みすず)。
東京でホステスをしていた美鈴は、恋人が住むマンション前で、ヤクザのような男に恋人が拉致されるのを目撃し、危険を感じて大阪へ逃げ、現在のクラブに世話になっていました。
しかし、そのクラブにどう見ても関東人と思われるヤクザが来店。追われていることに怯えた美鈴は、秀一に相談したのです。

クラブはもちろん辰巳の所属する桐山組のシマにあり、よそ者がウロつくのは挨拶や案内がなければ見過ごすわけにはいきません。
関東から現われたヤクザの狙いを追う辰巳と、神崎の追うヤクザ絡みの拉致事件が、別々の方向からひとつに繋がり、本作もまた辰巳と秀一は、目的は別ながら、同じ場所を目指していくことになります。

前回、秀一の辰巳への想いに多少の甘さが感じられるようになったかなーと思いましたが、今回は恋愛面は冷えてました(笑)
最初に二人の逢瀬があったあとは、事件中心に別行動がほとんどで、組を辞めたいと秀一に相談にきた舎弟・真崎(まざき)を、辰巳が組を抜ける最後の仕事と称して囮として使い、真崎が銃弾に倒れてしまったことで、辰巳は怒った秀一に殴られてしまいます。初喧嘩です。
辰巳の考えはBLヤクザには珍しく非情だなぁと私も思いましたが、非情すれすれの情なんですよねぇ。最後の仕事を終えたあと、命があったら、誰にも文句を言われずに堂々と組を辞めることができ、また舎弟たちには恐れを植えつけることができる。もし死んだらそれまで。厳しいー。秀一も辰巳の考えは理解しながら、やはり手放しで認めるわけにはいかないんだと思います。
事件そのものも面白かったですが、今回は飄々とした辰巳の怖さや頭の良さ、容赦のなさがヒシヒシと感じられました。秀一と一緒だと、27にしてエロオヤジ丸出しですが、桐山組の若頭を名乗るだけあって、怖い男でした。そんな怖い男に惚れられちゃってる秀一も凄いですね。
でも今回の事件は、辰巳の計算どおりに解決し、それによって秀一の事件の憂いも取り除かれ、『辰巳、影で暗躍の巻』という感じがしました。何もかもが辰巳の手の上・・・?というのは面白くないので、また秀一にも頑張ってもらいたい(笑)。

今回は二人は別々なことが多いし、甘さ控えめなので、硬質な印象が強かったです。カッコイイ二人はこんなもん?でももうちょっと“愛”が欲しい?
お気に入りの平(たいら)も、今回は普通に影に徹していたなぁ。

お話はまだ終わらず、「もう少し続けていい」と出版社からのお許しも出ているそうなので、何巻かわかりませんがまだ続編が読めるようですね。
ヤクザ嫌いの秀一がヤクザの辰巳とともに生きる、その矛盾に正面から対峙する時がいつかくるのかな?二人がどう決着するのか、楽しみに最終巻までついていきたいです。
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