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4062559978ドロップアウト堕天使の焦燥
佐々木禎子著 / 実相寺紫子イラスト
講談社
X文庫ホワイトハート2007-10

by G-Tools

新宿歌舞伎町。理由あり患者が集うのは、無資格医師の能瀬修哉――通称「白衣の堕天使」が営む診療所。半年前と同じように、香港マフィアの幹部、劉華勝はなんの前触れもなく現われた。上質なスーツに身を包んだ貴族的な野獣。華勝と修哉は互いを「最愛の人」と認め合った恋人同士だ。
突然の訪れに戸惑いつつも胸ときめかせる修哉。
しかし半年足らずで、なぜまた日本に?
劉華勝(リュウワセン/アンディ・リウ・29歳)×能瀬修哉(のせしゅうや・28歳)
香港マフィア×無資格医師

「ドロップアウト 甘い爪痕」の続編です。
恋人同士になったものの、前作のラストで華勝は修哉に香港への航空チケットを渡し、国へ帰ってしまったので離れ離れとなりました。
修哉はその後香港へは行ってなかったんですね(笑)
半年経って、再び華勝が日本へやってきます。
余談ですが、『半年』って恋人同士が会えない期間としてはかなり長いと思うんですが、短いですか。

さて再び華勝がやってきてどうなるかというところですが、状況的には変化なかったです。どちらかというと修哉の心の揺れや迷いが中心といった感じで。
『恋人・華勝』への愛情と、『香港マフィア・華勝』への恐ろしさとの間で、どうにもバランスが取れなくてグラグラしてしまいます。
突然やってきた華勝がその理由を言わないので、“マフィア”としての華勝の行動に疑いを持ち、自分からあれこれ探りを入れて、危ないことに頭を突っ込んでいくのですね。おりしも、アジア系グループによる凄惨な強盗殺人が起こり、修哉の不安は高まっていきます。

確かに、愛する男がマフィアだと知っていても、手を血で汚すような残酷で凄惨なことをこの男がしている…と考えたら怖さを感じてしまうのはわかります。
でも華勝のような男と並び立てるような男でいたいというのは矜持としてはわかるんだけど、恋人であっても2人は立ち居地が違うので、もうちょっと柔軟でもいいような気もします。その辺の生真面目さが魅力なんでしょうけど。矜持というより意地にも見える。
そのへんのことも全てひっくるめて、気持を汲んでやり待ってやる華勝は懐が深い。

周囲を固める脇役が相変わらず良いです。今回新キャラ・ロシア系の美貌の青年・シロ(通称)が加わりました。美形のワンコという設定で、彼がなかなか魅力的。
階下の喫茶店にクロ、そしてメッシュがおり、ちと気がきいてますね。

ただ今回取り上げられたアジア系グループの起こす事件が、実際の事件、未解決の事件を思い出してしまってちょっと引っかかりました。地名もそのままだったので、個人の“連想”の範囲ではないですよね、これは。特に報道されるたびに心痛む未解決の事件、一端のエピソードとしてでも、これは気配りが足りないのではないかと思います。せめて地名を変えて下さい。このデリカシーのなさは嫌ですね。

それはともかく三冊目もありそうな感じです。
修哉がいよいよ香港に?
そういうことになれば展開はもっと不穏に派手になるでしょう。
修哉が心にどう決着をつけて、どういう道を選ぶのか、気になります。
たぶん華勝は何が起こっても、素敵で頼れると思います(笑)。
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