![]() | すべてはこの夜に 英田サキ著 / 海老原由里イラスト 笠倉出版社 クロスノベルズ2007-10 by G-Tools |
「選ばせてやるよ――このまま撃たれて死ぬか、俺に縋って土下座して許しを乞うか」
平凡な生活から一転。熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。だが狙いを定めた先に現われたのは、忌わしい過去の男・湊だった。
端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う極道になっていた。そして捕らわれた加持は凌辱されてしまう。
与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い……!?
平凡な生活から一転。熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。だが狙いを定めた先に現われたのは、忌わしい過去の男・湊だった。
端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う極道になっていた。そして捕らわれた加持は凌辱されてしまう。
与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い……!?
湊彰彦(みなとあきひこ)×加持智充(かじさとる)
「すべてはこの夜に」
「夏の花」
「春宵一刻」の三編収録されています。
表題作は、32歳、ヤクザ×元同級生 の再会もの。
“恋人”と呼べはしなかったものの、湊と加持にはかつて肉体関係がありました。しかし、それは悲しい出来事によって終わりを迎えます。
十年後、借金に負われた加持は、ある男を撃つことを命じられ、逃げる術もなく目的の部屋へとやってくる。そこに現われたのが、湊だったのです。
極道となっていた湊に捕らわれ、部屋に監禁されることになってしまう加持。再び関係を無理強いされ、湊に怯える加持ですが、やがてそれまでの誤解が融け、いろいろなことから逃げていた加持は湊を受け入れるようになっていきます。
そして湊と加持の気持は通じ合うようになりますが、狙われた湊を庇った加持が銃弾に倒れ・・・と、ここで「すべてはこの夜に」は終わってしまいます。デビュー前に同人誌で発表され、その後雑誌掲載されたものの、本書の書き下ろしまではそのままになっていたわけで、そちらを読まれた方はこれが終わりではたまらなかったでしょうね(笑)
少なくとも私はこのラストで泣いてしまいましたので(笑)、こうして本になって続きを書いていただけて良かったと思います。
その続きがこの本の「春宵一刻」になります。
「夏の花」はそちらの二編とは主人公が違います。
繋がりとしては、湊の側近・武井靖之(たけいやすゆき)のお話。時系列ではこちらの方が年代は先で、武井の過去ということですね。
お相手は教師の鈴原亮一(すずはらりょういち)。鈴原の方が年上です。
湊×加持のお話にも泣かされてしまいましたが、実はこちらの武井×鈴原の方が好みです。
無口系ヤクザ×年上の教師という組み合わせが異常に萌えツボにハマることを発見しました(笑)。
静かな、どちらかというとしっとりしたお話でしたが凄く良かった。
この本には小冊子のオマケがありますが、武井×鈴原に入れ込み過ぎなせいで実はこれが読めません。悲しいから(^^ゞ
この本を読むだけで、その後2人がどういう経過を辿ったかはわかるんですが、ラストがそうなるとわかってるからこそ、「夏の花」が余計に沁みてしまったんでしょうね。
忘れたころに、小冊子は読むことにします。泣くだろうなぁ。
私の中では、2人はこれから蜜月を過ごすところなの(笑)
「すべてはこの夜に」
「夏の花」
「春宵一刻」の三編収録されています。
表題作は、32歳、ヤクザ×元同級生 の再会もの。
“恋人”と呼べはしなかったものの、湊と加持にはかつて肉体関係がありました。しかし、それは悲しい出来事によって終わりを迎えます。
十年後、借金に負われた加持は、ある男を撃つことを命じられ、逃げる術もなく目的の部屋へとやってくる。そこに現われたのが、湊だったのです。
極道となっていた湊に捕らわれ、部屋に監禁されることになってしまう加持。再び関係を無理強いされ、湊に怯える加持ですが、やがてそれまでの誤解が融け、いろいろなことから逃げていた加持は湊を受け入れるようになっていきます。
そして湊と加持の気持は通じ合うようになりますが、狙われた湊を庇った加持が銃弾に倒れ・・・と、ここで「すべてはこの夜に」は終わってしまいます。デビュー前に同人誌で発表され、その後雑誌掲載されたものの、本書の書き下ろしまではそのままになっていたわけで、そちらを読まれた方はこれが終わりではたまらなかったでしょうね(笑)
少なくとも私はこのラストで泣いてしまいましたので(笑)、こうして本になって続きを書いていただけて良かったと思います。
その続きがこの本の「春宵一刻」になります。
「夏の花」はそちらの二編とは主人公が違います。
繋がりとしては、湊の側近・武井靖之(たけいやすゆき)のお話。時系列ではこちらの方が年代は先で、武井の過去ということですね。
お相手は教師の鈴原亮一(すずはらりょういち)。鈴原の方が年上です。
湊×加持のお話にも泣かされてしまいましたが、実はこちらの武井×鈴原の方が好みです。
無口系ヤクザ×年上の教師という組み合わせが異常に萌えツボにハマることを発見しました(笑)。
静かな、どちらかというとしっとりしたお話でしたが凄く良かった。
この本には小冊子のオマケがありますが、武井×鈴原に入れ込み過ぎなせいで実はこれが読めません。悲しいから(^^ゞ
この本を読むだけで、その後2人がどういう経過を辿ったかはわかるんですが、ラストがそうなるとわかってるからこそ、「夏の花」が余計に沁みてしまったんでしょうね。
忘れたころに、小冊子は読むことにします。泣くだろうなぁ。
私の中では、2人はこれから蜜月を過ごすところなの(笑)
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。
表題作は英田サキさんのデビュー前のお話ということで、ラストへの展開なんかは今の明るいBLではありえないですよね。
『春宵一刻』ので出しでも「きゃああ、やっぱり加持は死んだんだ~」と思ってしまいましたもの。いや、しっかりフォローしてくれて良かったです。
死にネタは辛いですから。
私も武井と鈴原のお話の方に惹かれました。哀しいけ結末だったけど添い遂げられて幸せだったんだろうなと思います。
読み終わった後も思い切り引っ張られるお話でした。
TB、宜しくお願いしますvv
表題作は英田サキさんのデビュー前のお話ということで、ラストへの展開なんかは今の明るいBLではありえないですよね。
『春宵一刻』ので出しでも「きゃああ、やっぱり加持は死んだんだ~」と思ってしまいましたもの。いや、しっかりフォローしてくれて良かったです。
死にネタは辛いですから。
私も武井と鈴原のお話の方に惹かれました。哀しいけ結末だったけど添い遂げられて幸せだったんだろうなと思います。
読み終わった後も思い切り引っ張られるお話でした。
TB、宜しくお願いしますvv
こんにちは~!
同人誌なんかではいわゆる『死にネタ』ってあるんですけど、さすがに商業誌では読者を選んでしまうのでマズイですよね。
デビュー前とはいえ古さを感じさせないのはさすがですが、やはりフォローしてくれてありがたかったです。
はっきり言うと『死にネタ』駄目なので(笑)
で、武井と鈴原がそれなので未だに読めません(笑)
もう亡くなって何年も経ってるんでしょうけど、亡き人への想いが消えずにあるんだろうなぁと思っただけで…泣けてきそう(笑)
TBありがとうございます~!
同人誌なんかではいわゆる『死にネタ』ってあるんですけど、さすがに商業誌では読者を選んでしまうのでマズイですよね。
デビュー前とはいえ古さを感じさせないのはさすがですが、やはりフォローしてくれてありがたかったです。
はっきり言うと『死にネタ』駄目なので(笑)
で、武井と鈴原がそれなので未だに読めません(笑)
もう亡くなって何年も経ってるんでしょうけど、亡き人への想いが消えずにあるんだろうなぁと思っただけで…泣けてきそう(笑)
TBありがとうございます~!
2007/10/23(火) 13:50 | URL | mimu #-[ 編集]
こんばんは~みむさん!
この作品、あちこちで話題になっってますよね?
先日私の手元にも届いたのですが・・今、読んでいる本が読み終わったら、他のを飛ばして先に読んでみようかな?
やはり、ハンカチかティッシュボックスは手元に必要ですよね?(笑)
この作品、あちこちで話題になっってますよね?
先日私の手元にも届いたのですが・・今、読んでいる本が読み終わったら、他のを飛ばして先に読んでみようかな?
やはり、ハンカチかティッシュボックスは手元に必要ですよね?(笑)
2007/10/24(水) 02:38 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
こんにちは~!
とってもいいお話でしたよ。
遅れてた荷物届きました?
是非お先に読んでみて下さいな~。
私もウルウルきてしまったので…涙腺に自信のない方はハンカチかティッシュがあったほうがいいでしょう(笑)
お時間あったら感想聞かせてくださいね~!
とってもいいお話でしたよ。
遅れてた荷物届きました?
是非お先に読んでみて下さいな~。
私もウルウルきてしまったので…涙腺に自信のない方はハンカチかティッシュがあったほうがいいでしょう(笑)
お時間あったら感想聞かせてくださいね~!
2007/10/24(水) 08:05 | URL | mimu #-[ 編集]
こんばんは!mimuさん。
私にとっては、この作品が英田さんとの出会いだったんですよねー。
この作品をきっかけに、英田さんの当時のオンライン小説を読み始め、デビュー後からずっと作家買いし続ける作家さんの一人となりました。
もう、本当に4年ぶりに続きが読めたのが嬉しくて、それだけでとても満足しております。
そして、加持のようなダメっぽい受けもこの世界には存在しうるんだなという事に、驚き感動した作品でもありました(笑)。
TBも頂きましたので、よろしくお願いします。
ではでは。
私にとっては、この作品が英田さんとの出会いだったんですよねー。
この作品をきっかけに、英田さんの当時のオンライン小説を読み始め、デビュー後からずっと作家買いし続ける作家さんの一人となりました。
もう、本当に4年ぶりに続きが読めたのが嬉しくて、それだけでとても満足しております。
そして、加持のようなダメっぽい受けもこの世界には存在しうるんだなという事に、驚き感動した作品でもありました(笑)。
TBも頂きましたので、よろしくお願いします。
ではでは。
こんにちは!
デビュー前の英田さんを知ってらしたんですね。
4年前といえば、私は某アニメの二次創作に嵌まっていて、BLから離れていたころです。
その頃に読んでいたら…その頃から「悲恋」「死にネタ」苦手なヘタレでしたから、打ちのめされたかもしれません。
あんな終わり方なんて~(笑)
続きが読めて満足というお気持もわかります~。
TBいつもありがとうございます。
後ほど遅ればせながらお邪魔させて下さい。
デビュー前の英田さんを知ってらしたんですね。
4年前といえば、私は某アニメの二次創作に嵌まっていて、BLから離れていたころです。
その頃に読んでいたら…その頃から「悲恋」「死にネタ」苦手なヘタレでしたから、打ちのめされたかもしれません。
あんな終わり方なんて~(笑)
続きが読めて満足というお気持もわかります~。
TBいつもありがとうございます。
後ほど遅ればせながらお邪魔させて下さい。
2007/10/25(木) 08:26 | URL | mimu #-[ 編集]
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えーと、今私のスカスカの頭ん中で沢田知可子さんの『会いたい』がエンドレスで流れてますよー。この曲が流行した当初は、未練がましい女の歌詞だなあと思っていて実は嫌いな曲だ...
2007/10/24(水) 22:37:47 | la aqua vita
すべてはこの夜に (CROSS NOVELS)英田サキ著。クロスノベルス『お前はやっぱり残酷な男だ』帯のこの言葉、受けの言葉かと思っていましたが、読み終えた今は攻めが受けに対して言った言葉だと分かります。許して全てを忘れようとするなんて、こちらの気持ちも知らないで・・.
2007/10/23(火) 10:02:10 | 桃の楽園