0Hｚ－ゼロヘルツ-

アルベルト・アーヴィング×高塚暁（たかつかあきら）
吸血鬼×エンバーマー

『吸血鬼と愉快な仲間たち』の続編です。
なんかもうごちゃごちゃ言わなくてもいいですよね。
もう「アル可愛い」のひと言で済んじゃうんです（笑）。

それじゃあんまりなので。
アルはたどたどしい日本語が、だいぶ上達したようです。それでもまだ拙い喋りが可愛いー。これ以上日本語上手くならないでほしい。
昼間は蝙蝠、夜は人間の姿になるアルは、暁の仕事場で、夜に清掃のアルバイトをしています。顔を合わせる職場の人たちとも親しくなり、ひとりきりだった頃に比べると、その生活は雲泥の差です。
『社会』との関わりが少しずつ増えていきます。

短気な暁にはしょっちゅう怒られたり殴られたりしているようですが、暁は芯は優しく、アルもそれをわかっているから…まあ、傍から見たらボケと突っ込みのキツイやつって感じ？（笑）。

今回アルは、モデルの仕事、そして俳優の仕事を頼まれます。そこで殺人事件が起こり、アルは血液の匂いで犯人がわかってしまいます。しかし犯人に狙われ、非常階段から突き落とされて、アルの身体はまた……。
前回はグロなシーンはちょっとビビッた私ですが、今回は大丈夫。一箇所だけでしたし。「なかみ でそう」「しっかり押さえとけ」って、笑い事じゃないけどなんか可笑しい。実際尋常ではない状態ではありますし、ちょっと回復して痛みに叫ぶアルは可哀相でしたけども。

と、こんなことがありながら、それはさておき、アルと暁の仲は進展したのか？と言えば、ホントにゆっくりとした歩みで、アルが自分の気持ちを自覚して、暁の恋人になりたいと思うようになる、とそこまででした。
次が楽しみだけど、まだまだ甘い展開は遠そうな感じですねー。アルのライバルになる（?）室井（むろい）も登場して、今回は暁にコテンパンに拒否されてますが、今後も絡んでくるんでしょうか。
ずっとアルが読みたいから、もうとことんゆっくりでいいですよ。

自分の好みと願望でもありますが、やっぱりアル攻めではないかなぁ？と思いますー。この人たち前回もホモカップルに間違えられてますけど、この間違われ方は暁が受け位置ですよね（笑）。
それでなくても、アルとのやりとりを見てると、すでに暁の反応が『受』の位置のような気がするんですけど・・・。暁ってなんかツンデレ風だし。
もうどっちでもいいですけど、アル攻めだったら最高にいいな！ということで。

暁の友人で刑事の葱滑谷の、同僚への強烈な嫌味がゾクゾクします(笑）　アルには優しいのにね。
続編がすごーく楽しみです。
人間型で、喋ってるアルも可愛いし、蝙蝠姿でも可愛いアル。もうたまりませんね。