![]() | 恋に堕ちたデジタリアン 小塚佳哉著 / 椎名ミドリイラスト ワンツーマガジン社 アルルノベルス2007-10 by G-Tools |
IT界の注目の天才・小早川慈雨は、「0か1か」のデジタルな考え方しかできなかったカリスマプログラマー。だが、精悍なホスト・大輔との出会いで、ゆたかな感情に目覚めてゆく。
様々な表情を見せる大輔との生活で、封印していた過去と向き合う勇気を持ち始める慈雨。
大切な想いと触れ合う肌の温かさを教えてくれた大輔に深い愛を感じ始めるが、身代わりの経験ばかりしてきたという大輔を傷つけてしまい……。
様々な表情を見せる大輔との生活で、封印していた過去と向き合う勇気を持ち始める慈雨。
大切な想いと触れ合う肌の温かさを教えてくれた大輔に深い愛を感じ始めるが、身代わりの経験ばかりしてきたという大輔を傷つけてしまい……。
岡田大輔(おかだだいすけ)×小早川慈雨(こばやかわじう)
大学生×プログラマー
「恋に堕ちたデジタリアン」
「恋に揺れるデジタリアン」の二編。
デジタルな思考しかできず、仕事に集中すると周りが見えなくなり、寝食を忘れて仕事に没頭するため突然電池切れを起こして倒れる・・・そんなことを繰り返していた慈雨は、ドクターストップがかかって、仕事を辞め現在は無職療養中。
金沢の旧家に生まれた超お坊ちゃんなのですが、祖母の期待する『政治』への道を進まなかったため祖母から勘当を言い渡されています。幼い頃から、大きく逞しい男でなかったことを非難されてきた慈雨は、線が細く、内気で神経質そうな外見も、コンプレックス。
そんな慈雨は、コンピューターの中に、3Dの「理想の男像」を作り出そうとします。仕事を辞める前、会社関係者たちといったホストクラブで、慈雨は、自分の創りだした理想の男に外見のそっくりな大輔を発見。仕事を辞めてからも、大輔の動きを観察するため、一人ホストクラブに通い話をする機会を得るのですが、大輔とのアフターで突然倒れてしまい、大輔から甲斐甲斐しくお世話されることに。
そして、“大輔を慈雨が創っているCGの参考にする代わりに、大輔は慈雨のマンションで最新鋭のゲームをさわらせてもらう”という約束で、大輔はそれ以来慈雨のマンションに通ってくるようになります。
旧家のお坊ちゃんですし、理系オタクにありがち(?)で、慈雨も自分の身の回りに無頓着。生活能力が全然ありません。人付き合いも上手くないし、世間知らずの天然ボケ美人。慈雨はそんな感じです。
年下攻めとなる大輔は、見た目は男らしくハンサムな体育会系ですが、弟目当てで近づいてきた女に夢中になって傷つき、弟への対抗心から派手な美人ばかりとつきあって貢ぐはめになり借金を抱え、ホストクラブでアルバイトをするという、なかなか悲惨なワンコ青年です。
共働きの両親の元、弟の面倒を見てきたので、家事能力はバツグン。明るく大らかで人のいい性格で、そんなワンコが年上天然美人の心を開いていきます。
・・・と展開はわりとよくある感じ。
「デジタリアン」・・・慈雨を指しているわけですが、言葉のイメージから、白黒はっきりしないと気がすまないもっと融通の利かない硬質な人を想像していました。
けれど慈雨は、人付き合いが苦手で生活能力がなくて、ただの臆病で不器用な人。グルグルグルグルしていて、『デジタル』という言葉の響きとどうも結びつかない。線が細く食も細いので、“デジタリアン”じゃなくて“ベジタリアン”の方が似合いそうな気がします(笑)。まあ、そんなことに囚われなければ年下ワンコ攻めとして楽しめると思うのですが、この年下ワンコがなんというか~・・・。
いいやつなんですよ。明るいし、家事も上手いしファッションセンスもあって、困った時には飛んできてくれて、時には意地を張ったりして意地悪もしちゃうけど、それも一途さ故。椎名さんのイラストもかっこいいし。
だけど、喋り方が。
小塚さん、大輔を一貫して「~ッスよ」という口調にしてるんです。
いいじゃないですか、「~ッスよ」。
若い男の子っぽいし、体育会系っぽいし、明るく屈託ない感じだ。年上の人と喋ってて、時々ポロッと出ちゃったりしたら可愛い。
・・・でもでもですね。そんなに何でもかんでも「~ッス」ってつけなくても。
なんか、耳で聞くのと目で見るのと、全然違うんですよね。
文字で「~ッス」「~ッス」って、ここまで多用されると凄く頭軽そうなキャラに見える。
いい子なのに、なんだかイメージ変わっちゃって可哀相。
年下ワンコ攻めとして楽しめるけれど、この「~ッス」がネックなのでした。
大学生×プログラマー
「恋に堕ちたデジタリアン」
「恋に揺れるデジタリアン」の二編。
デジタルな思考しかできず、仕事に集中すると周りが見えなくなり、寝食を忘れて仕事に没頭するため突然電池切れを起こして倒れる・・・そんなことを繰り返していた慈雨は、ドクターストップがかかって、仕事を辞め現在は無職療養中。
金沢の旧家に生まれた超お坊ちゃんなのですが、祖母の期待する『政治』への道を進まなかったため祖母から勘当を言い渡されています。幼い頃から、大きく逞しい男でなかったことを非難されてきた慈雨は、線が細く、内気で神経質そうな外見も、コンプレックス。
そんな慈雨は、コンピューターの中に、3Dの「理想の男像」を作り出そうとします。仕事を辞める前、会社関係者たちといったホストクラブで、慈雨は、自分の創りだした理想の男に外見のそっくりな大輔を発見。仕事を辞めてからも、大輔の動きを観察するため、一人ホストクラブに通い話をする機会を得るのですが、大輔とのアフターで突然倒れてしまい、大輔から甲斐甲斐しくお世話されることに。
そして、“大輔を慈雨が創っているCGの参考にする代わりに、大輔は慈雨のマンションで最新鋭のゲームをさわらせてもらう”という約束で、大輔はそれ以来慈雨のマンションに通ってくるようになります。
旧家のお坊ちゃんですし、理系オタクにありがち(?)で、慈雨も自分の身の回りに無頓着。生活能力が全然ありません。人付き合いも上手くないし、世間知らずの天然ボケ美人。慈雨はそんな感じです。
年下攻めとなる大輔は、見た目は男らしくハンサムな体育会系ですが、弟目当てで近づいてきた女に夢中になって傷つき、弟への対抗心から派手な美人ばかりとつきあって貢ぐはめになり借金を抱え、ホストクラブでアルバイトをするという、なかなか悲惨なワンコ青年です。
共働きの両親の元、弟の面倒を見てきたので、家事能力はバツグン。明るく大らかで人のいい性格で、そんなワンコが年上天然美人の心を開いていきます。
・・・と展開はわりとよくある感じ。
「デジタリアン」・・・慈雨を指しているわけですが、言葉のイメージから、白黒はっきりしないと気がすまないもっと融通の利かない硬質な人を想像していました。
けれど慈雨は、人付き合いが苦手で生活能力がなくて、ただの臆病で不器用な人。グルグルグルグルしていて、『デジタル』という言葉の響きとどうも結びつかない。線が細く食も細いので、“デジタリアン”じゃなくて“ベジタリアン”の方が似合いそうな気がします(笑)。まあ、そんなことに囚われなければ年下ワンコ攻めとして楽しめると思うのですが、この年下ワンコがなんというか~・・・。
いいやつなんですよ。明るいし、家事も上手いしファッションセンスもあって、困った時には飛んできてくれて、時には意地を張ったりして意地悪もしちゃうけど、それも一途さ故。椎名さんのイラストもかっこいいし。
だけど、喋り方が。
小塚さん、大輔を一貫して「~ッスよ」という口調にしてるんです。
いいじゃないですか、「~ッスよ」。
若い男の子っぽいし、体育会系っぽいし、明るく屈託ない感じだ。年上の人と喋ってて、時々ポロッと出ちゃったりしたら可愛い。
・・・でもでもですね。そんなに何でもかんでも「~ッス」ってつけなくても。
なんか、耳で聞くのと目で見るのと、全然違うんですよね。
文字で「~ッス」「~ッス」って、ここまで多用されると凄く頭軽そうなキャラに見える。
いい子なのに、なんだかイメージ変わっちゃって可哀相。
年下ワンコ攻めとして楽しめるけれど、この「~ッス」がネックなのでした。
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/814-35dc0e9b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック