![]() | 本当のことは言えない 椎崎 夕著 / 街子マドカイラスト 幻冬舎コミックス ルチル文庫2007-11 by G-Tools |
向井晴臣は、大学の元同級生・篠倉司と偶然再会。晴臣がゲイだと知りながらも、家族ぐるみで受け入れる篠倉の側は居心地がよく、篠倉と過ごす時間が増えていく。
そんなある日、トラブルが重なり、晴臣は思わず八つ当たり気味に篠倉を誘ってしまい身体の関係に。
それでもまったく態度を変えず、晴臣に接する篠倉の側は離れ難いが・・・!?
そんなある日、トラブルが重なり、晴臣は思わず八つ当たり気味に篠倉を誘ってしまい身体の関係に。
それでもまったく態度を変えず、晴臣に接する篠倉の側は離れ難いが・・・!?
篠倉司(ささくらつかさ)×向井晴臣(むかいはるおみ)
大学の元同級生。
年齢は30歳~30代前半くらい。
再会ものです。
「本当のことは言えない」
「未来完了形」の二編。
「あなたの声を聴きたい」のスピンオフです。
前作の攻めの友人で、受けに辛く当っていた向井のお話。
向井はある日、自転車に乗った女子高生とぶつかってしまい、怪我をした彼女を病院へ連れていきます。
そこで再会したのが、彼女の兄・篠倉司でした。
大学時代の同級だったものの、2人の接点はほとんどありませんでしたが、これをきっかけに篠倉の実家で正月をもてなされることになり、二人は友人として親しくなっていきます。
ところがある日、部屋に篠倉と共にいるところへ、昔つきあっていた男の妻が乗り込んできて修羅場になり、篠倉にそれを見られてしまいます。
その日ついていなかった向井は、いろいろと聞いてくる篠倉に腹立ち紛れに誘いをかけ、2人は身体の関係を持ってしまいます。
せっかくの友人関係が壊れてしまったと思う向井ですが、篠倉の態度は意外にも全く変わりません。
それどころか、友人とセフレ両方の位置が欲しいと言い出して、2人は身体込みの友人関係を続けることになります。
しかし、篠倉に惹かれていくにつれ、暖かく自分を迎えてくれる篠倉の家族に対する罪悪感が、向井の中で大きくなっていきます。
向井は高校生の頃、同級生の男子とかけおちをして、相手の母親が自殺未遂を起こしてしまい、相手の家庭を壊し、それをきっかけに自分の家族からも絶縁されてしまうという経験を引き摺っています。
そのため、徹底的に篠倉を遠ざけようとするのですが、さて篠倉のほうは・・・。
篠倉は向井にどんなに突き放されようとも、ものすごい執着心で喰らいついていきます(笑)
白黒ハッキリしたとてもキツイ性格の向井なので、その言葉には容赦ないんですが。
篠倉は、以前つきあった相手に「宇宙人」と言われてしまうくらい、思考回路の変わった人物。優しく穏やかでいつも丁寧語を話し、あらぶったところは全然ないのですが、人に対する感心が薄く、仕事第一で、没頭すると寝食を忘れ、周囲の人の存在も忘れてしまうというある意味欠陥も持っています。
そんな篠倉が始めて執着したのが向井。
向井の方がその気がないわけではないからいいものの、「鬱陶しい、迷惑、しつこい」とハッキリ言われ、携帯も住居も変えてしまうほど避けているのに、調査会社を利用しても追いかけてくる篠倉は、一歩間違えばストーカーです。
篠倉の丁寧な話し振りの印象のせいもあるんですけど、情熱的に追いかけてくると言うよりは、なんか「ヒタヒタと迫ってくる」という感じがして、ちょっと怖くなった(笑)。
篠倉だけでなく、向井も実はちょっと私の好みからハズレていて、・・・というか二人ともあんまり好きになれなくて、ページ数も多くて読み応えはあったけど、微妙でした。
前作のカップルが仲良くやってるところが見られたのは興味深かったかな。春梅(はるめ)ばあちゃんも元気そうで良かった。
篠倉の家族が少しずつでも認めてくれて、いつかまたわだかまりなく暖かい団欒に迎え入れてもらえるようになれたらいいなと思いました。
大学の元同級生。
年齢は30歳~30代前半くらい。
再会ものです。
「本当のことは言えない」
「未来完了形」の二編。
「あなたの声を聴きたい」のスピンオフです。
前作の攻めの友人で、受けに辛く当っていた向井のお話。
向井はある日、自転車に乗った女子高生とぶつかってしまい、怪我をした彼女を病院へ連れていきます。
そこで再会したのが、彼女の兄・篠倉司でした。
大学時代の同級だったものの、2人の接点はほとんどありませんでしたが、これをきっかけに篠倉の実家で正月をもてなされることになり、二人は友人として親しくなっていきます。
ところがある日、部屋に篠倉と共にいるところへ、昔つきあっていた男の妻が乗り込んできて修羅場になり、篠倉にそれを見られてしまいます。
その日ついていなかった向井は、いろいろと聞いてくる篠倉に腹立ち紛れに誘いをかけ、2人は身体の関係を持ってしまいます。
せっかくの友人関係が壊れてしまったと思う向井ですが、篠倉の態度は意外にも全く変わりません。
それどころか、友人とセフレ両方の位置が欲しいと言い出して、2人は身体込みの友人関係を続けることになります。
しかし、篠倉に惹かれていくにつれ、暖かく自分を迎えてくれる篠倉の家族に対する罪悪感が、向井の中で大きくなっていきます。
向井は高校生の頃、同級生の男子とかけおちをして、相手の母親が自殺未遂を起こしてしまい、相手の家庭を壊し、それをきっかけに自分の家族からも絶縁されてしまうという経験を引き摺っています。
そのため、徹底的に篠倉を遠ざけようとするのですが、さて篠倉のほうは・・・。
篠倉は向井にどんなに突き放されようとも、ものすごい執着心で喰らいついていきます(笑)
白黒ハッキリしたとてもキツイ性格の向井なので、その言葉には容赦ないんですが。
篠倉は、以前つきあった相手に「宇宙人」と言われてしまうくらい、思考回路の変わった人物。優しく穏やかでいつも丁寧語を話し、あらぶったところは全然ないのですが、人に対する感心が薄く、仕事第一で、没頭すると寝食を忘れ、周囲の人の存在も忘れてしまうというある意味欠陥も持っています。
そんな篠倉が始めて執着したのが向井。
向井の方がその気がないわけではないからいいものの、「鬱陶しい、迷惑、しつこい」とハッキリ言われ、携帯も住居も変えてしまうほど避けているのに、調査会社を利用しても追いかけてくる篠倉は、一歩間違えばストーカーです。
篠倉の丁寧な話し振りの印象のせいもあるんですけど、情熱的に追いかけてくると言うよりは、なんか「ヒタヒタと迫ってくる」という感じがして、ちょっと怖くなった(笑)。
篠倉だけでなく、向井も実はちょっと私の好みからハズレていて、・・・というか二人ともあんまり好きになれなくて、ページ数も多くて読み応えはあったけど、微妙でした。
前作のカップルが仲良くやってるところが見られたのは興味深かったかな。春梅(はるめ)ばあちゃんも元気そうで良かった。
篠倉の家族が少しずつでも認めてくれて、いつかまたわだかまりなく暖かい団欒に迎え入れてもらえるようになれたらいいなと思いました。
この記事へのコメント
確かに椎崎さんの話はあまりカップルが好みって言うのは少ないですよね。でも何故か前作の「あなたの声を聴きたい」は何度か読み返しちゃってるんですよ。ひょっとしたらおばあちゃんの魅力かしら?(笑)
こんにちは~!
私の椎崎さんのベストと言えば「弟の親友」で、それこそ読み返すたびに泣きたくなってしまうんですが、それ以来確かにお気に入りのカップルっていないかも。
今回もちょっと好みとは違ってたなぁ・・・。
「あなたの声を聴きたい」の方が私も好きですね。
そうそう、春梅ばあちゃんはいいですよね~!
もう相当のお年だから前回の怪我はきつかったと思うんですけど、元気になられて良かった!
私の椎崎さんのベストと言えば「弟の親友」で、それこそ読み返すたびに泣きたくなってしまうんですが、それ以来確かにお気に入りのカップルっていないかも。
今回もちょっと好みとは違ってたなぁ・・・。
「あなたの声を聴きたい」の方が私も好きですね。
そうそう、春梅ばあちゃんはいいですよね~!
もう相当のお年だから前回の怪我はきつかったと思うんですけど、元気になられて良かった!
2007/12/05(水) 14:34 | URL | mimu #-[ 編集]
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